
■雨でも③■11/10
海辺でいくつか見たら初めての林道を走行します。ガスがあり前方は鮮明にみえず道路脇に見えるシモバシラなどの植物に目をむける程度です。時折白い花がついた樹木が目につくのはシロダモでしょう。次に白くで大きく見えた花・・・これが今日の目的の「ヒロハノミミズバイ」でした。自生地ではお初の花です。(牧野植物園内でみたことがある)なかなか見られる花ではありません。

ただしガスっていてこんな風にしか見えない。奥の手の「高枝剪定鋏」はこんな時に役に立ちます。

今まで見てきたハイノキ科の花の中で一番豪華・・・そして葉も広く・厚い。

別の場所では目の前でも撮影できるほど群れております

特有の実もついています。

花と実一緒に楽しめました。

一枝持ち帰り自宅で撮影したのがこれです。葉の脇に固まって花がつきシベの多いことに驚かされました。
ヒロハノミミズバイ(ハイノキ科ハイノキ属)分布は四国(徳島・高知)・九州(宮崎・鹿児島)琉球(トカラ列島以北)。
高知県内では東部にのみ分布(この地域ではまれではない)
走行した道路脇では下記の3種みています

センブリ

タンキリマメ(蟻のように見えているのはカメムシです・・ホソヘリカメムシの幼齢)

ハダカホオズキ
雨・ガスがなかったらもっと見られたかもしれません。
ヒロハノミミズバイが見られたその後は荒れた林道を突っ走り次の場所へ大移動。途中よったのが

観光地である中岡慎太郎の生家地

ジュガツザクラ開花

道の真ん中を「ツガニ」がとことこ歩いておりました。連れ帰って美味しく頂きたかったのですが放してやりました・・・惜しい
近くの神社の社叢林に珍しいものがあるというので登っていくのですがこれがなかなか手ごわい。途中四等三角点もある。登って行くと見事なそれは見事な「ウバメガシ」の大木がありました。あまりの大きさに撮影できません。足元にはミヤマウズラ。
シダに詳しい方が見つけてくれたのがウチワゴケでした。


ウチワゴケ
よくぞ名をつけたと感心するウチワに似たシダ
近くには珍しいシダもありました。


マツバラン
ここでの最大の目的樹木ツゲモチと対面しました。大きく伸びた木は変哲もありませんが珍しい木だそうです

ツゲモチ(モチノキ科・モチノキ属)
モチノキ科なので赤い実がなるそうですが見られませんでした。雌雄異株なので雄かもしれませんね
ツゲモチについては花・実などこちらで確認してください
自宅を7時半にで18時帰宅した雨の観察会、実り多い一日となりました。初めて見たものもあるし、初めての道も楽しめたのです。
槍が降ろうがでかけるのは面白いのです。
さて明日からは11月9日に見たものをまとめることにしましょうか。