股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

きみの瞳が問いかけている

2021年04月25日 18時19分05秒 | 映画評論カ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年10月23日
監督:三木孝浩
出演:吉高由里子,横浜流星,やべきょうすけ,田山涼成,町田啓太,風吹ジュン
映画『きみの瞳が問いかけている』 公式サイト

29歳の明香里(吉高由里子)は、思いがけない事故で視力と家族を失うが、明るく過ごしていた。ある日彼女が、管理人と間違えて塁(横浜流星)という青年に話し掛けたのをきっかけに、二人は会話を重ねるようになる。キックボクサーだった塁は、ある事件が原因で心を閉ざしており、笑顔を向けてくれる明香里は大事な存在だった。やがて自分の過去が彼女の失明と関係していたことを知った彼は、高額な手術代を稼ごうと賭博試合のリングに立つことを決意する。
チャールズ・チャップリンの『街の灯』にインスパイアされた韓国映画『ただ君だけ』を原作にしたラブロマンス。視力を失った女性と夢に破れた青年の恋を描く。メガホンを取るのは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『フォルトゥナの瞳』などの三木孝浩。『ユリゴコロ』などの吉高由里子、『兄友』シリーズなどの横浜流星が主演を務める。


韓国映画『ただ君だけ』を原作にしたラブロマンス。『ただ君だけ』は号泣したほど大好きな作品です!
視力を失った女性と、夢に破れた青年の恋を描いた本作。目が見えない明香里と、裏社会から抜け出して真っ当な人生を送ろうとする塁。出会うはずがない2人が出会い、運命の歯車が回りだします。吉高由里子の視覚障がい者の演技が違和感無くて見事!!そして横浜流星のキックボクシングのシーンもまた違和感無しにカッコいい!!恋愛映画でありながらも、過去の傷を抱えながら生きていく人間のドラマが丁寧に描かれていて、観ていて感動しました。三木孝浩監督、さすがです。海、シーグラス、金木犀、オルゴールなど、小道具の使い方がまた上手い!
過去を変えられないのなら、自分を赦すこと、そしてお互いに弱い部分を補って支え合いながら、これからの未来を歩いていこうとする明香里と塁の姿がとても素敵。どうしても守らなきゃいけないもの、どうしても手放せないものがあるからこそ人は強くなれるのかもしれない。「傷ついた人は優しくなれる。あの日傷ついたことにはきっと意味があるんだよ」という劇中の台詞が特に印象的でした。
おかえり。ただいま。ラストシーンも感動しました!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
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