股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

人数の町

2021年04月17日 17時05分30秒 | 映画評論ナ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年9月4日
監督:荒木伸二
出演:中村倫也,石橋静河,立花恵理,橋野純平,植村宏司
映画『人数の町』公式サイト

借金取りに追われた揚げ句に袋たたきにされていた蒼山(中村倫也)は、ひげをたくわえて黄色いツナギを着た男(山中聡)に助けられる。男からデュードと呼ばれ、居場所を用意してやると言われた蒼山は、とある町にたどり着く。衣服も食事も住居も保証され、むさぼるようにセックスができるその町での日々を謳歌(おうか)する蒼山だったが、出入りするのは自由なのにも関わらず、なぜかそこから離れられないことに気づく。町の住人たちとの交流を重ねながら、蒼山はその謎に近づいていく。
『水曜日が消えた』などの中村倫也が主演を務めるミステリー。自由に出入りできるのになぜか離れることができない不思議な町の住人となった青年が、その謎に迫っていく。CMやMVなどを手掛ける荒木伸二がメガホンを取る。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石橋静河、ドラマ「ニッポンノワール -刑事Yの反乱-」などの立花恵理、『映像研には手を出すな!』シリーズなどの山中聡のほか、橋野純平、植村宏司、菅野莉央、松浦祐也、草野イニ、川村紗也、柳英里紗らが出演する。

不思議な町に暮らすことになった青年が、町の謎に迫る物語。衣食住が与えられ、性行為も自由に出来てしまうような不思議な町。入居当初は違和感を感じていた主人公の蒼山も、その町の居心地の良さに徐々に慣れてくるのです。社会風刺なストーリーとアイデアはとても面白い!!今の日本社会で生きにくいと感じている人間を集めて、選挙の時に投票所に行かせたり、商品のレビューを書かせたりして、あとは衣食住を与えて自由に生活させる。これって実は非常に効率が良い方法かもしれない!?と観ていて思ってしまった。それと同時に、裏の組織が存在していて日本の行方不明者もこんな施設に集められているのではないかと、恐ろしくも感じました。結局は誰もが“人数”の1人なのだ。選挙の投票数も、失業者数も、行方不明者数も、ネットカフェ難民も、人口も…個性や感情なんて実はどうでもよくて、世の中全てはただの人数なのかもしれない。
アイデアがとても良かったのに、施設を運営している政府?組織?に説明が無かったのが勿体ない。あれだけの数のデュードの生活費をどこから出しているのか?話が飛び過ぎた終わり方もスッキリできませんでした。チューターを殴ってもチューターになれるの?
僕ならあの町に行きたいかと考えると…悩む(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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