股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

2人のローマ教皇

2020年03月16日 11時19分17秒 | 映画評論ハ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年12月13日
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:アンソニー・ホプキンス,ジョナサン・プライス,フアン・ミヌヒン

2012年、カトリック教会の方針に納得できないベルゴリオ枢機卿(ジョナサン・プライス)は、ベネディクト教皇(アンソニー・ホプキンス)に辞任の意思を伝える。だが、スキャンダルの問題で苦悩するベネディクト教皇は辞任を許可せず、ベルゴリオ枢機卿をローマに呼び寄せる。正反対の考え方を持つ二人は、時間を共有する中で理解を深めていく。
『シティ・オブ・ゴッド』などのフェルナンド・メイレレスが監督を務め、カトリック教会の舞台裏に迫った人間ドラマ。教皇と枢機卿が、互いの考え方の違いを踏まえながら信者のために着地点を見いだす姿を、実話を基に描き出す。『羊たちの沈黙』などのアンソニー・ホプキンスと『キャリントン』などのジョナサン・プライスが共演。

新たに誕生した教皇と教皇候補の枢機卿との会話劇。互いのこれまでの人生や考えを振り返りながら信者のためにどうするべきか答えを見つけるお話。会話劇が中心なので、物語は淡々と進んでいきます。考え方が全く違う2人が互いに歩み寄っていく姿が印象的で、その中で深い友情が芽生えてくる過程がとても良かったです。そもそも、ベネディクト教皇もベルゴリオ枢機卿も普通の人間。完璧な人間などいない。過去に過ちを犯しながらも、その罪と向き合って今後どうやって生きていくべきなのか。他人の痛み、相手を思いやる気持ちが分かるからこそ、上に立って人々を導いていけるのだろうと感じました。政治にしても宗教にしても平和にしても何事も話し合いが大事。正直、カトリック教会のことやヴァチカン市国のことは日本人にはピンときませんが、2人の教皇の生き方を知ることが出来て感動的な終わり方でした。
サッカーを観ながら自国を応援する可愛い姿に癒されました。教皇もWi-Fiを使うし、宅配ピザも注文するんですね(笑)
「もし涙を流すなら、嬉し涙でありますように」

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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