京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2012-09-26 13:39:06 | 日記

今日は工房がお休み!あさから夫婦で銀行まわり。
ひと通り終ったらこの時間!

京都は不況!写真の時計おろし屋さんも南へ移転。シャッターが閉まったままで寂しい。

西陣織など家内・工場製手工業が多い街です。
チャイナプライスの影響をもろに受けた結果が長い不況になっています。

おかげで正規雇用社員は激減。30歳代の非正規雇用は結婚も出来ない。
商店街はシャッター通り。貧乏人程「チャイナリスク」がこたえた。

「反日暴動」のリスクで日本企業は中国から引き上げてくれたらと願う人は多い。
私もその一人。

中国から大きなポリタンクで運ばれてくる「あんこ」を見て驚く。
ケースがとても汚い。

「当店は北海道の小豆を使っています!」と正直なお店は残念ながら苦戦しています!
価格がどうしても高くなる。

お客はどうせ会社の皆で分ける。(旅行のお土産なので自分では食べない。)
安くて量が多いほうがいい!防腐剤たっぷり入りの「安心安全」お土産がいいのだ。

フタバの「豆餅」など翌日には硬くなるお土産は敬遠される。
中国産の「あんこ」輸入が止まってくれると京都全体のブランドが上る。
「正直店舗」が救われるのです。

時計の業界でも同じ。
日本で1万円の原価で生産される物は、中国では1000円以下で作るのが基本。
中国では年収が40万円以下の人件費。人件費も日本国内比の10%以下。

チャイナコストに一度でも手を染めた経営者は麻薬のようにしがみつくのです。

日本の経営団体が卑屈なほど中国に擦り寄るのはこのような事情があるのだ。
「あほらしくて日本の従業員など雇ってられるけ~!日本人1人の給料で10人を雇えるにゃで~!」
一日でも早く中国工場を再開させたい気持ちはよく解る。

日本国内の経営者・富裕層ほどチャイナコストの恩恵を受けている。
1000円の原価の時計を39800円で販売できるので夢を見ているように儲かる!

カルチェやブルガリなどスイス製の時計の隣に展示してもらえばもっとうれしい。

フランスのトップブランドにとっては迷惑な話だ。
デザインはパクられるわ、販売価格も似たような値段で売られる。同じようなデザインの時計が堂々と並んで売られている。

日本や韓国の成型技術も今では中国でも出来るようになったのだ。

当然、スイスの高いコストで作られるカルティエやブルガリは嫌がります、トップブランドはスイス。サード・ブランドは中国産。これが定番化してきました。

経営者にとっては50万円のカルティエを1本売るより3万円のサードブランドを3本販売したほうが利益が高い。販売店も儲かる。

お客様も使うのは数年だけだ。メッキが剥がれて「ぼろ」が出るまでには捨てられる。
日本の時計業界も「使い捨て文化」促進業種になりました。

シャネルの「スクエア」など私たちがびっくりするようなデザインが発表される。それがたった数ヶ月で同じようなデザインの時計が19800円程度の価格で世界中に広がる。
シャネルのデザイナーは悔しいと思いますね~。

京都の西陣織や友禅・楽焼など伝統工芸文化も同じ危機に遭っています。
最近、学校の授業での和楽器を学ぶようになりました。
ところが琴を見ると中国製なのでがっかり。福山市で作られた製品ではないのです。

今では日本国内の伝統工芸品など付加価値があるものが狙われています。
世界中に危険な偽物・漆が出回ることになる。

食品が入るような中国食器は危ない!幼児用の「おもちゃ」も含めて危ない!
時計も幼児が触れるところには置かないよう気をつけたい。

かつて「唐・清」の時代は中国から文化を輸入していた京都。
中国からの留学生人は恩返しをしたいと思っている京都人は多い。

ほんの数百年前。
あの誇高く寛大な世界のトップだった中国はどこへ行ったのでしょう。
「中国共産党」開放路線の失敗は根が深い。

まずは、「コピー工場」を戦車で潰して回ることでしょう。

中国進出企業の私有財産の没収などが予測される中、「第2次文化大革命」に遭遇する日本の「安倍」新総裁。

次期『安倍総理大臣』は病気にならないよう、元気にリーダーシップを発揮して欲しい。
「ドジョー」首相のように富裕層から引き回され出ばっかりのその場しのぎの嘘には厭きました。

「憲法改憲」「海兵隊創設」「核武装」「靖国」各問題が出てくるたびに「中国共産党」が「反日暴動」を演出する。チャイナ・リスクを抱える内閣になるでしょう。

人質のような「日本企業」は早く中国から撤退させることでしょう。今後は「ぼろもうけの夢」からは早く目覚めさせたい!


















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