京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のあいそなし時間」

2018-04-26 09:20:48 | 時計修理

4月26日㈭先勝。
昨日今日と比叡のお山が雨に洗われて緑鮮やかな風景が楽しめます。
新緑の京都の季節です。
GWには京都観光を楽しみに待っている人も多いことでしょう。

昨日は工房の定休日でした。
アレルギー治療のあと11時過ぎにはなんとか工房に入れた。
市バス9系統はストレスがたまるので千本通りまで出て46系統で登ってきた。

病院では「突然耳が聞こえなくなった」「風邪の症状で声が出ない」など黄砂による患者が急増していました。
ヒノキ花粉からPM2,5混じりの黄砂の季節に変わりさらに被害が増える京都。

黄砂に慣れていない観光客の皆様は京都観光で風邪の症状がでたら黄砂アレルギーにご注意ください。
風邪薬の「改元」が効きます。
「マスク」と「改元」はお勧め!
岡崎方面ではやぶ蚊が出る季節でもある。虫刺されアレルギーがある人は防虫スプレーも忘れないように!

 京町家の三悪は「やぶ蚊、ネズミ、ゴキブリ」
隙間だらけの家屋なので出入り自由なのだ。冬場は小雪が今に入り込むほど外気と一体化した生活環境です。
ゴキブリも空からひらりと飛んでくるシーンを見てぞ~っとする。
自宅はこれだけは避けたいのでシッカリ改装してもらいました。
町家を改装したレストランやゲストハウス利用者の皆さんはやぶ蚊程度で騒がないことですね~。

昨日は休日営業なので17時までで閉店しました。直前に見学に来られた人にはあいそなしでごめんなさい!
普段は見学相談自由の工房ですが先方の時計屋さんまわりがあります。時間が着たらあわてて閉めます。

市バス利用なので所用時間の誤差を予測して行動、世の中電波時計の普及で秒単位の社会です。京都市バスは平安時代の乗り物「牛車」感覚で時間の進化が止まっています。
このギャップでお客様から怒られる時計師なのだ。

10分も遅れるとカンカンに怒られる。市バスの場合10分ほど遅れていま~すとのんびり平気なのだ。
有名な「おおきにぃ~」運転手のお話し。
客が降りるたびに丁寧に声をかけるのだが京都言葉とニュアンスが違う。女性言葉での「おおきに」なので失笑する。
市バス利用者の皆さんに有名なちょっと気持ち悪い「おおきにぃ~」の連発運転手がのどかです。
それでも寡黙の運転手よりましか?
京都市職員の接客の標準化など遠い世界のお話しです。
料亭など「京のおもてなし」とこの手の人たちの「あいそなし」のギャップを我慢してほしい。
 バス、タクシーなど京都の交通機関でおもてなしを求めてはいけはいけない。まだ金沢よりましな程度です。

「他人のふり見て~」と言われる前に時計業界もあいそなしです!とくに駅前の大型ショッピングセンターの時計コーナー。
客をにらみつけています。怖い!
これには事情があるのだ。まず販売員はメーカーからの派遣さんばかりだ。営業職や工場勤務が長く接客業に不慣れのまま中年になった人達です。
また私のような中高年男性客は高額時計を買うことはない。
せいぜい買っても電波ソーラーの1万円使い捨てくらいか?
特に管理職上がりのような男性はクレームを言うだけの存在!やぶ蚊がいきなり入ってきたような扱いになります。

せめて工房ではあいそを振りまいていますがこれが気持ち悪いようだ。
昨日来たコピーのシャネル。裏を見ただけでコピーとわかるネジが止まった状態での高さが不ぞろいだ。
お客に納得してもらうために一応裏蓋を開けて日本製の安物ムーブを見せる。
その後、だまってふたを閉めて捨ててくださいと送り出す。

テレビ「ガイアの夜明け」で中国のコピー市場の映像を見た。
コピー製造の規模が増えている。まだまだコピー時計がやって来るか?うんざりするあいそなしの時間は続きそうです。
工房ではコピー商品は一切修理しないので真贋目的で工房に来店される人もいる。
時間だけ無駄になるので時計屋にはコピー品は持ち込まないようにしましょう。
塩をまかれて追いだされるぞ~!

今週は普通通り10時~18;30受付19時閉店になります。
売るのが技術だけ!時計ベルトの販売もないあいそなしだ。
ネット通販で購入されたベルトの付替え500円です。高級品は1000円、1500円。
お気軽にご相談くださいね~。













コメント
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