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沖縄の真実 Ⅲ

2022-09-02 14:35:39 | 沖縄の真実

朝の連ドラで、沖縄に生まれ育った兄妹たち家族の、歩みを見つめる物語が、日本語で放送されている。色々話題に成る沖縄の事をもう少し探ってみようと云う事から、今回は、仲村 覚氏の著書に、語り継ぎたい沖縄戦・祖国復帰の真実の項目の中から、下記を御紹介。

「米軍統治下の沖縄における学校教育とは?」

 沖縄を永久基地として使いたい米軍は、沖縄の学校教育やラジオ放送はできれば英語、それがだめなら琉球語で、日本語は避けたいと考えていました。

そのため、終戦直後の収容所時代においては、言語教育はどうなるのか不安が広がっていました。そのような時、諮詢(しじゅん)委員会文教部長の山城篤男(やましろあつお)が「言語教育はどこまでも標準語(日本語)で行け」と指示を出したのです。それは取りも直さず『日本人としての教育を断行せよ』ということであり、闇夜の中の一条の光だったのです。

軍政府情報教育部は、沖縄民政府文化部芸術課長の川平 朝申(かひらちょうしん)に琉球語で放送するように圧力をかけましたが、川平は次のように反論しました。

「琉球語は日本語である。一般的に今日の琉球語は日本語の地方語であり、日本語放送のNHKでは放送用語を普通語といい、放送言語として統一している。演劇や娯楽番組では地方語を用いているが、それはあくまで娯楽番組のみ用いられているのである。

琉球語という言語だけを使用すると聴衆者を制限することになり、おそらく首里、那覇近郊の三十才以上の人間しか理解できない。しかも琉球語で科学、芸術、学芸の表現は極めて困難で、放送は老人層の具にしかならないだろう。ラジオ放送は全県民に聴取できるようにしてこそ、その使命は果たされるのです」

講和条約の締結がちかづき、米軍統治が続く見通しが見えてきた沖縄では、占領軍の言葉である英語を使用言語にしたほうが、沖縄の未来は開けてくるのではないかという声もあがってきました。しかし、昭和二十六年(1951)四月二十八日沖縄群島議会議事に以下の議事録が残されています。

宮城久栄君  第十八条四号(沖縄群島教育基本条例)に日常生活に必要な国語とありますが、小さいことですが、講和条約後、万一米国の信託統治になった場合の国語は何を指すのですか、英語か日本語か?

文教部長(屋良朝苗君)   現在の言葉を指しているつもりであります。我々の標準語をさしております。我々の標準語といっているもの即ち日本語をさしているのであります。

宮城久栄君  帰属がどう決まってもいつまでも日本語を国語としますか。

文教部長  帰属如何かかわらず、私はそう思っております。この言葉を通して沖縄の文化建設をしていくのが妥当と思います。(以上)

このように、当時の沖縄のリーダーが日本人としてのアイデンティティを守ったことにより、米軍統治下の沖縄の学校教育、テレビ・ラジオの放送は日本語で行われたのです。

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