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時は流れゆく

2024-03-08 13:02:12 | 社会

現在の70代の日本人は、かつての70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。

この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。70代に努力することで、要介護になる時期をできるだけ遅らせ、晩年も若々しさを保つことができる。

ただ、70代には特有の脆弱さがあることも事実。無自覚に過ごしていれば、自然と老いは加速していく。そのため、老いを遠ざけようと意図的に生活することが求められる。老いを遅らせる70代の生き方とはいかなるものか。30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わってきた著者が説く。

とある新書判の帯を見れば、これは3年前に手にした、和田秀樹著「70歳が老化の分かれ道」副題に・若さを持続する人、一気に衰える人の違い とある。目次最後の第4章 退職、介護、死別、うつ・・・[70代の危機」を乗り越えるのページのラストの項目をご紹介。

歳をとってやさしくなることが、幸せへの近道

幸せな老後とは何か、その答えはひとそれぞれでしょう。長年、高齢者医療に携わってきた私にとっては、豊かな人間関係こそが、晩年を幸せなものにする要素だと考えています。

入院している高齢者の方のなかにも、いつも見舞客が訪れ、多くの人から慕われている人がいるものです。見舞客に囲まれた患者さんの顔をのぞくと、そんなときはいつも、なんとも言えない幸せそうな表情をしているものです。

そうかと思えば、家族と疎遠で、友人も少ないようで、見舞客がほとんど来ない高齢者の方もいます。

私の以前勤めていた病院では、比較的、社会的地位が高い高齢者の方がたくさん入院していましたが、そういったことは病院に人が集まるかどうかとはまったく関係ありませんでした。

元社長や元議員だと人脈が広く、人が頻繁に訪れるというわけではありません。むしろ、そのような現役のころ社会的地位が高かった人ほど、意外に老後は寂しいものです。

若いうちに偉くなった人や、上の人に媚を売って偉くなったような人は、特に晩年になると人が集まりません。自分をかわいがってくれた上の人はすでに亡くなっていますし、下の人たちへの配慮も欠けていた場合が多く、部下からの人望がないのです。働いているときは下の人も仕方なくゴマをすっていますが、相手が病院や施設に入って「ただの人」になったとたん、元上司のもとには寄りつかなくなります。

一方で、ごく普通のお仕事をやってきた人でも、現役時代から損得を抜きにして人の面倒を見たり、ずるいことせず正直に生きてきた人は入院していても、後輩や友人が集まって来るのです。

結局、周囲を顧みず自分のことだけを考えていた人は、そのときは得をするのかもしれませんが、人望を失ったことにあとあと気づくことになります。そのような生き方よりも、少しでも周囲の人を助けてあげよう、面倒を見てあげようと生きるほうが、歳をとってからも人間関係という財産が残るのです。

私は、70代になったら、自分のことだけで生きるのではなく、まわりの人のために尽くす生き方に少し変えていったほうがいいのではないかとかんがえています。

もちろん、そんな煩わしいことはしたくない。いい歳なのだから人のためになんか生きていられない。自分ひとりで悠々と生きていく。そう考えているのなら、それを否定しようとは思いません。

ただ、まわりの人の助けになろうとして生きている人は、周囲の人に慕われ、人間関係が絶えません。何かと声がかかりますので若々しくいられますし、いざ、困ったことや悩みごとがあるときには相談相手もすぐ見つかります。信頼できる交友関係は、晩年を生き生きと過ごす助けになると私は思っています。

私自身も、若いころはずいぶんと偉そうで、自分のことばかり考えている嫌なやつだったと思います。しかし、高齢者医療の現場に携わってきて、次第に考え方が変わってきました。

結局、多くの高齢者の晩年を見てきて気付かされましたが、肩書やお金持ちかどうかといったことが、その人の人生を決めているわけではないのです。最後はその人が、まわりに対して何をしてきたかが大きいと思いいます。

私も常に、弱った人、困っている人に寄り添えるようにありたいと思っていますし、自分でも歳をとって、そうなってきたと実感しています。

私の本を読んでいただければわかると思いますが、どの本でも、強いもの、権力のあるものには、かなり辛口の批判をしています。一方で、高齢者や貧困層など、社会的に弱い立場にある人の側に立って発言を続けています。

自分も他者にやさしくできるようになってきたと感じることがありますが、そのようなときは、私自身も幸せだとしみじみと感じるものです。

このような生き方を押しつけるわけではありませんが、みなさんも、年齢を重ねることで、他者のためにやさしくするという視点を少しでも取り入れると、大きな満足感が得られるのではないかと思います。

困っている友人のために一肌脱いだり、ちょっとしたボランティアをしてもいいでしょう。働き方自体を、これまでのお金のためから、誰かの助けになることを目的に加えてもいいと思います。そういった他者へのやさしさは、あなたの老後の人間関係を豊かにし、心も満たしてくれるかもしれません。

歳をとってやさしくなるということは、老後に幸せになるいちばんの近道なのではないかと私はおもっています。

“健康長寿のカギは「70代」にある”とか、“老いを遅らせる70代の生活”とか、“知らないと寿命を縮める70代の医療とのつき合い方”と文面が進んで、この項目で読み終える。

私は若い時、富士山の5合目まで自転車で登った事がある。しかし、そこから眺めた頂上は遥かに遠い。人生の中で、果たして富士山の頂点を極めることが出来るのか?そんな時が残っているのか・・。

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