医療生協さいたまおおみや診療所 医師 松本光正さんという方がいる。
君子医者に近寄らず、著書や講演などでご活躍の方だが、全国商工新聞のPR紙に、7月18日号からの新連載「笑いと健康」が好評、現職の医師で執筆者の松本光正さんからのメッセージ「読者の皆さんが、私の意見を聞いて、「ああなるほどな」と思って実行してくだされば、一生の間に最低でも100万円は得するでしょう。そういうお話をします。ですから連載終了まで休まずにお読み下さい。1回休むと5万円損しますよ。
そんな1話めは、医療の常識・非常識の項目からで、医者になって42年。黒髪ふさふさだったころは「アランドロンの松本です」とあいさつしてきた私も、今ではどこまでが顔で、どこから頭なのか、顔と頭の境が不明瞭になりました。そういう頭をなでながら「反射鏡の遼さま」ですとあいさつしなければならないようになってきました。こんな文面からはじまるのだが、A3のPR紙面には「笑いと健康」1~3話が載っていて、3話は『加齢現象と病気は別物』逆らわずプラス思考で・の見出しに「年には勝てない」と云う項目が載っている。チョット面白いのでご紹介。
今回のキーワードは「年には勝てない」ということです。人間も生物ですから、必ず歳をとります。言い換えると加齢が起こるということです。そして体にもその加齢による現象がさまざま起こってきます。この加齢現象をきちんと認めないところに問題があります。
動脈硬化は病気?
きちんと認めないというのは例えば、80歳の方が「先生、私、動脈硬化あるでしょうか?」と聞いてくることです。80歳の人に動脈硬化がないわけがありません。
「加齢現象なのです」と伝えると「どうしたらいいでしょう」と言いますから「どうしようもないのです。年齢なのですよ」と答えますが、納得しない方がいます。動脈硬化という加齢による現象・状態をなんとか医学で治してほしい、治るのではないかと思っているのです。
手の甲の血管が表面に網の目のように盛り上がってきたのを心配して来た人に、「それは頭の毛が白くなったのと同じ老化ですよ」と説明したら、納得してくれました。そうなのです、頭が白くなったのは元に戻せないことは皆さん知っているのです。知っているのに、他の加齢によって起こってきているものは、何とか医学で治るのではないかと思っています。
高血圧はどうでしょう。血圧が高くなるのは年をとってきたからです。年をとったので動脈硬化を起こして細くなった血管の中をなんとか血液を運ばなければならないので、血圧を上げているのです。だから高血圧は加齢現象なのです。この加齢現象のものに高血圧症と「症」をつけてお金儲けをしようという人たちがいます。
高血圧は「症」つける病ではないのです。加齢現象なのです。加齢の中でも命を守るに必要な状態なのです。ですから薬(血圧の薬)はいらないのです。飲まない方がいいのです。血圧の薬を飲んだら長生きしたという科学的なデータは世界には一つもないのです。
人間は年をとるもの、という大原則を忘れると、それにつけ込んでくる人たちがたくさんいるのです。年をなんとかお金で解決しよういう考えはやめましょう。「年には勝てない」のです。年にたたかいを挑んでも、それは無理というものです。高血圧だけでありません。
気持ちはいつも青年
骨粗鬆(こつそしょう)はどうでしょう。年をとれば誰でも骨がもろくなります。ですから骨粗鬆は、その状態にあって骨粗鬆症という「症」をつける病ではないのです。骨粗鬆症の薬を飲んでも注射をしても骨粗鬆状態は変わりません。それは骨粗鬆が白髪と同じ加齢現象だからです。年齢はきちんと受け止めましょう。
きちんと受け止めるというのは、何かあるとすぐに「もう年だから」ということではありません。「もう年だから」はマイナス思考です。「もう年」という年はありません。幾つになっても気持ちは青年です。「おいくつですか?」と聞かれたら幾つであっても「18!」とこたえましょう。正確な年など答える必要はありません。「いや、本当のお年は?」と聞かれたら「個人情報保護法につきお答えできません」と答えましょう。
気持ちはいつでも18歳の青年。加齢現象は今の医学ではどうしようもないのです。どうしようもないものを、何とかなるのではないかと思うと心がマイナスになり、お金を使いたくなるのです。お金を使っても元に戻らないことを、しっかり肝に銘じる必要があります。そうしないと、加齢現象に「症」をつけて病に仕立て上げる人たちが大手を振って皆さんの前に現れるでしょう。年と上手に付き合いましょう。
「年には勝てない」のです。勝てないことを胸にストーンと落として年を笑い飛ばしましょう。覚悟ですよ。
いかがでしたか?こんなこと思ったこともなかったですネ。昨日、市の健康推進課より私にTELが来て、血圧の状況を聞いて来た。先だっての健康診断があった時、血圧の数値が高く出てしまい、講習のお誘いを受けていたのですが、ついうっかり。
そんな私に市の職員から、変わった事は?体重、血圧測っていますか?と、アプローチがあった訳です。最近ちょっと腹が出てきて、これはスパゲティを食べるようになり、そのせいかと、それをやめている。「どんなのを食べるんですか」と聞かれカルボナーラとか、それよりも日本風味のものとか、トマトなどが良いとアドバイス。ウオーキングはしていますが、体が少々硬くなってきています。体重、血圧計はあるのだが、最近は計っていなかったので、また計ってみますとお話をした。
今日、朝起きてからトイレの後に血圧を計る。最高血圧133最低血圧84脈拍58、つづけて2回目を計ると最高126最低80脈拍57でした。
状態に寄り血圧は大きく変わりますよネ、また毎日計るように心がけてみます。
某病院の健康診断結果報告書を見れば、判定区分けのある項目が12項目。この検査の範囲では異常ありませんのA判定9ヶB判定2ヶ、C判定が1ヶそれが血圧で最大血圧155最小91これは精密検査をというレベルで、実は計測した機材と同等のものが市役所にもあり、ここでも計りますが、こんなに高く出たことはありませんネ。
血圧で何がわかるといえば、心臓の収縮または拡張した時に血管壁にあたる血流の強さを表す。循環器(心臓、血管)の異常のほか腎臓・内分泌・代謝系の異常を知るてがかりになると言われています。