昨日は久々に、家内に誘われ、ご当地出身アーティスト・セレクション うたびとジョイントコンサート Vol.13を、楽しんできました。
今年は、地元の人に限らず県内各地で活躍されている方々に焦点が当たり、県内各地から参加されたメンバーで成り立つ、「昭和レトロジャズバンド」の演奏から始まった。
グループが出来て4年だそうだが、バンド名が「昭和レトロジャズバンド」とは、ちょっとストレート過ぎませんか?
グループ名は普通もっとカッコ良くと思うんですが、まさしくお話を聞いたり、頂いたパンフを見て、私の感じるモダンジャズよりも古く、その時代に特化した文化を今に伝えるこだわりを感じました。
パンフに、「日本の流行歌とジャズ」の項目から始まり、日本の流行歌は大正時代に誕生し、昭和初期にかけて確立された大衆音楽のひとつのジャンルだ。そのキーワードは唱歌教育、レコード販売、ラジオ放送の3つだと思う。明治14年(1881)、文部省は「小学唱歌集」を編集し、西洋音階を用いた音楽教育をはじめた。
明治43年以降、それは文部省唱歌に継承された。日本音階しか知らなかった当時の日本人に、西洋の長音階・短音階を教えるのは容易ではなかった。
国産レコードの生産・販売は、天賞堂によって明治42年(1909)にはじまった。ラジオ放送は大正14年(1925)に東京放送局から仮放送がはじまった。
それまで日本には、全国で同時に流行る大衆音楽はありえなかったが、レコードとラジオがそれを可能にした。それによって、流行歌がひとつの産業として発展することになる。大正末期から昭和初期にかけてついに人気歌手が現れた。云々・・「20世紀初頭のアメリカジャズ」「戦後のジャズと流行歌」「戦後、日本人が愛したジャズ」と文面は続くのですが、なかなか興味の持てる内容です。
そんな過度期の概念がテーマの演奏活動を行っていて「昭和歌謡はジャズで輝いていた」です。
演奏曲は、ムーンライト・セレナーデ、恋人よかへりませ、銀座カンカン娘、家へおいでよ、AIIofMe、すてきなあなた、上を向いて歩こう
そう云えばこういう曲があったよナ~。聴いていて何処となく懐かしく、揺り籠で癒されている様な気分になりましたネ。
残念ながら実行委員会からの通達で舞台撮影や録音は許可された方以外は出来ませんとの事。
今回の舞台は、照明の演出が進んだか、ホールの天井にも幾何学模様が映し出され、インパクトを与えていました。音響は大きなフラットな音で、大きな音でも耳に優しく、音楽だけなら迫力が有って良いのですが、歌声はロートルの耳になりますと、言葉の発生が聴き取れにくくなり、もう少し分離されたほうが歌詞の内容も楽しめますネ。
当地の大御所、シンガーソングライターの桑野シオンさんのグループ。長岡出身、従弟同士のユニット、ひなた なかなか観衆を盛り上げるのも上手いですネ。シンガーソングライター、女優の本間愛花さんが出演。
司会も、お二人の絡みも良く、楽しい時間を過ごさせていただきましたが、来年はコロナ禍が終わり、もっと盛り上がります様に。
昭和レトロジャズバンド in 第39回新潟ジャズストリート (22022.1.15)