もう何年も続いている商店街あげての、催し物「サマーフェステバル2014」が、土曜日に開催された。
私たちがまだ若い頃、当商店街の有志数店で、真夜中の売り出しとまではゆかないが、商店街をPRしようと、給料の出た後の、最初の土曜日の夜くらい、夏休みであれば、家族連れで商店街を散策してもらえるのではないか?それが、非日常的な時間帯なら、また違った魅力も演出出来るのではと、各店が扱っている商品を見てもらおうと、夜の11時まで店を開けて見ようと云う事になり、参加店がポツリ、ポツリだが商店街の中で、店を開けたのが始まりだった。
当時、非日常的な営業時間と、売出しをしたら結構効果があったとかが話題になり、数年で当商店街主催の大売り出しとなり、さらに当市の中心商店街合同の大イベントとなって行くわけです。
それが発展し歩行者天国やら、今では、市も乗り出し地元のFM放送、広報紙にも取りあげられるら様になり、普段閑散とした商店街にも人があふれる様になりました。
企画は全面的に我々の年代から若手に移り、本年はPM5~9:30まで、路上ライブやらダンス、さらにはプロレスリングも登場!警察、消防署、自衛隊などにも協力を頂き、働く車の展示やら、サッカー専門学校の生徒達によるサッカーコーナーも子供達に人気を博しているわけです。
当然、飲食コーナーも充実して、結構な賑わいとなっている訳ですが、集客したお客様が、商店よりもイベントに集中し、売上増大の成果を挙げられているお店が限られ、よりいっそうの工夫が望まれるのですが、商店には後継者がなく、店主の高齢化が進んでいるところが多いので御座います。
街から大型店やらデパートが撤退して、もう何十年も経ちました。
これだけ人々が集まりますと、トイレの心配があり、大型店撤退後は、公の施設だけでは足りず、地域振興局の呼びかけで商店街も協力して、店頭に「どこでもトイレ」のステッカーを貼り、のぼりを立てたりしている所もあります。
当店も協力しいるのですが、色々問題も出てくる訳です。
当店のビルが建ってもう40年が過ぎるわけですが、当時の水洗トイレは、今と違って結構な量の水を流すのです。そうすると次に利用される方が、水がタンクに溜まるまで、出るに出られない事などもあり、祭りの民謡流しなどの時は何人も並ばれる事が有ります。
また、当時この取り組みが始まった時、ローカルニュースでこの話題が取り上げられ、当店が紹介された事を思い出され、足の不自由な方をワザワザ案内され連れてこられた方が御座いました。
そして「二ユースでやっていたから、てっきり洋式便所だと思って来たのに」と、ガッカリされる。
また、小さなお子さんを連れたお母さんが、「トイレを貸して頂けますか?」とやって来る。「どうぞ、どうぞ」と案内したのだが、すぐに出て来られるのです。おや?と思い「如何しました?」と聞けば、「内の子は洋式トイレしか使った事が無いの」と言う。
住居部分は洋式になっているのだが、40年前はお客様も御年長者が多く、店に通じるトイレは和式使用になっている。
今、家を建てられる方々は、洋式トイレが当たり前の時代になった。生まれてくる子供達も洋式トイレが当たり前になるのだろう。
トイレが足りないと云う事で協力して来たのだが、これでは虻蜂取らずで御座います。
買い物をしなくても気軽にトイレを利用できます。さりげなく「トイレをどうぞ」というメッセージをといっていた地域振興局も今は、バリアフリーマップに変わり、商店街よりも、ホテル、飲食店、医療機関、公共・観光施設、コンビニ、スーパー、ガソリンスタンドなど車椅子対応トイレだけでなく、ベビーシートや手すり完備に変わってきた。
年に一度の大イベントが過ぎれば、翌日の商店街には人通りがありません。
電線に風船が一つ引っかかっておりました。夢のあとでございます。