パンダ イン・マイ・ライフ

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御宿かわせみ(7)「酸漿は殺しの口笛」

2014-08-24 | 御宿かわせみ
御宿かわせみの第7弾「酸漿(ほおずき)は殺しの口笛」。1986年昭和61年4月刊行
春色大川端
正月早々、深川の材木問屋檜屋の一人娘お志津がかわせみに身を寄せてきた。昨年、父の主人庄右衛門が木曾山中で亡くなり、正月早々、味噌汁に毒が入っていた。
庄右衛門の妹おつね又五郎夫婦の息子弥吉が殺される。さらに、おえんの息子孝太郎も毒を盛られて殺され、庄右衛門の妹おつね又五郎夫婦も酒に毒を盛られ、庄右衛門のめかけのおえん、おえんも首をくくる。
檜屋のお家騒動に畝源三郎が一肌脱ぐ。
酸漿は殺しの口笛
日本橋の呉服問屋の婿の忠三郎が気に入らないと話すと主人の徳兵衛。母親の思い出の酸漿を鳴らしながら小さい頃別れた母親おとくを探す大百姓の娘お三重。母親そっくりのおしずを探し当てたのだが。
玉菊徒燈籠の女
吉原の花魁の紅葉野が、日本橋の塗り物問屋唐木屋のおかみ、おそのに刺されたと源三郎が東吾に相談に来る。唐木屋のおそのの婿養子、平八は、妹そっくりの紅葉野のところに通っていた。そのおそのが倉で首をくくって死んでいた。
おそのには腹違いの妹、18、9になるおいせがいた。
能役者、清太夫
東吾が小さい頃世話になった麻生家の女中が暮らす家の隣は能役者の進藤家。その養子は、相模の国大山の修験者清太夫だった。
また、かわせみに泊まり、勧進能で浄財集めをしていた加藤武太夫がいなくなった。その頃、水戸家をはじめ大名屋敷に盗賊が入っていた。また、大名家に融通する金を準備していた商家が1日で次々と賊に金を奪われる事件が起きた。
こられの事件を東吾は一つに結びつける。それは、貧乏旗本を飛びだした大川紋之助だった。しかし、八丁堀はその盗賊一味を捕られたが、紋之助を取り逃がしてします。
冬の月
かわせみ近くの酒問屋唐島屋の隠居、徳兵衛は、さびしい毎日を過ごしていた。そんな折に、結城から織物問屋のお内儀、おふきが子供を独り立ちさせ、一人暮らしがしたいと江戸に出て、かわせみで機を織るようになる。そんな徳兵衛とおふきは自然と話し相手になるようになる。しかし・・・。
老いがもたらす寂しさとそれを取り巻く世間体。しみじみとその難しさを語り合う東吾とるい
雪の朝
正月早々、かわせみに若い兄妹が泊まりに来る。どうも、駆け落ちらしい。沼津の茶問屋の倅惣吉と奉公人お町だった。
そんな折、東吾の通う狸穴の方月館の近くの呉服問屋の主人、正兵衛は独り身で老いた母親と暮らしていたが、女中おきたにせがまれ100両貸すが、おきたに逃げられる。
江戸は大雪で庭木の手入れにかわせみに来た、市五郎も駆け落ちものだった。若さの強みと男と女の歳月。


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