パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

王とサーカス

2024-02-25 | book
1978年生まれのミステリー作家、米澤穂信の「王とサーカス」を読んだ。2015年平成27年7月刊行。
米澤は、2022年令和2年、『黒牢城』で直木賞、そして、2021年の「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の国内部門1位で、史上初となるミステリ・ランキング4冠を達成した。少年期から小説を書き出したという。

2014年平成26年の『満願』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」1位の史上初のミステリ・ランキング3冠に。翌年の2015年の本作も、2年連続でミステリ・ランキング3冠に輝いた。

舞台はネパールの首都カトマンズ。2階建てのホテル「トーキョーロッジ」に宿泊する28歳の女性ライター、太刀洗万智(たちあらい まち)が主人公だ。新聞社を辞め、フリーで仕事を探していると、雑誌の編集者からアジア旅行の記事を書かないかと誘われ、下見のつもりでネパールを訪れた。そこに王室の虐殺事件が起こる。
王宮に詰め寄る民衆。外出禁止令も出されるなか、その事件を知ろうと万智は、軍人のラジェスワルと接触する。万智は、ラジュスワルが殺されているのを見つける。王宮事件と関わりがあるのか。軍人の死を追う万智。そして、トーキョーロッジに泊まる他の3人の客。道案内の少年。
土地勘のない異国の街。言葉の通じないもどかしさ。誰がラジェスワルを殺したのか。その意図は何なのか。
題名の「サーカス」は軍人のラジェスワルが万智との会話の中で出す言葉だ。


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