パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

すぐれもの 30 トイレの必需品 日めくり 2/5

2022-04-24 | すぐれもの
二つ目は、カトリックの大学教授の渡辺和子(1927~2016 )の日めくり「ほんとうに大切なこと」だ。令和2年2020年に購入した。31の言葉が楽しめる。
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すぐれもの 29 トイレの必需品 日めくり 1/5

2022-04-17 | すぐれもの
トイレに置いている日めくりが5つある。
一つ目は、詩人のあいだみつをのトイレ用ひめくり「ひとりしずか」だ。2016年平成28年に購入した。31の詩と書が楽しめる。姉妹品で「Ⅱ」もある。
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漱石 7 野分

2022-04-10 | book
漱石の「野分(のわき)」を読んだ。明治40年1月、漱石40歳のとき「ホトトギス」に掲載された。岩波文庫1941年昭和16年5月第1刷。2016年平成18年11月改版第1刷だ。

明治38年、漱石38歳の処女作長編「吾輩は猫である」。翌明治39年1906年4月に一挙掲載された「坊っちゃん」。そして、同年9月に文芸誌に掲載された「草枕」、同年10月に雑誌掲載された「二百十日」に続く。
明治39年の12月におよそ13日間で書き上げられたという。

野分とは、季語で秋の暴風のこと。野の草を吹き分けるほどの風の意だ。野分のあとの草がなぎ倒されたり庭に物が飛び散ったりと荒々しい様も風情あるものとされてきた。

12の章からなる。

まず、1章で、8年間教師として定着せず各地を転々とし、東京に戻ってきた文学者、白井道也(しらいどうや)が登場する。妻の御政は貧乏な暮らしぶりに道也に不満をぶつける。

2章以降は、旧制高校の同窓生、貧乏苦学生の高柳周作と、会社の社長を父にもつ中野輝一の関係を軸に物語は展開する。2人の性格を口数を聞かぬ、人の交わりをせぬ、円聖歌の皮肉屋の高柳と、鷹揚で円満、趣味に富んだ秀才の中野とする。
中野の結婚、高柳の肺病。11章での道也の人生における金銭と文学の演説がクライマックス。
中野が病床の高柳に、原稿と引き換えに天地療養費用として100円を渡し、高柳は、借金取りに苦しむ道也に、道也の原稿と引き換えに、その100円を渡す。

お金の世の中に対する批評は、「二百十日」から続く。漱石はこの頃、高等学校講師、東京大学講師、 明治大学講師を兼任し、教師の職にあった。しかし、明治40年3月に新聞社に入社し、職業作家として執筆活動に専念することになる。
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漱石 6 二百十日

2022-04-03 | book
漱石の「二百十日」を読んだ。岩波文庫1941年昭和16年5月第1刷。2016年平成18年11月改版第1刷だ。

明治38年1905年1月号から翌年8号まで10回にわたり掲載された漱石38歳の処女作長編「吾輩は猫である」。翌明治39年1906年4月に一挙掲載された「坊っちゃん」。そして、同年9月に文芸誌に掲載された「草枕」に続き、同年10月に雑誌掲載された。
明治39年の9月に4日間で書き上げられたという。佳さんと碌さんの2人の会話を中心に展開される阿蘇山の登山旅行記だ。
5つの章からなる。
東京の豆腐屋の息子、圭さんの家族や金持ちに対する憤懣が、嵐の9月2日の二百十日の阿蘇遭難というクライマックスへ導く。第四章。

我々が世の中に生活している第一の目的は、家族や金持ちのような文明の怪獣を撃ち殺し、金も力もない平民に安慰を与えることにあると2人はまた、阿蘇へ。

明治も40年近く過ぎ、制度としての華族制度や資本主義の台頭に取る金持ちの出現。そこに社会批判を試みる漱石の軌跡がある。
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