田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男(Darkest Hour)

2018年05月27日 18時34分02秒 | 日記

 

 

 

DARKEST HOUR

名優ゲイリー・オールドマンがイギリスの政治家ウィンストン・チャーチルを演じ、第90回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した歴史ドラマ。チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる4週間を、「つぐない」のジョー・ライト監督のメガホンで描いた。第2次世界大戦初期、ナチスドイツによってフランスが陥落寸前にまで追い込まれ、イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。連合軍が北フランスの港町ダンケルクの浜辺で窮地に陥る中、就任したばかりの英国首相ウィンストン・チャーチルの手にヨーロッパ中の運命が委ねられることに。ヒトラーとの和平交渉か徹底抗戦か、究極の選択を迫られるチャーチルだったが……。チャーチルを支える妻クレメンティーンに「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマス、秘書エリザベス役に「ベイビー・ドライバー」のリリー・ジェームズ、英国王ジョージ6世役に「名もなき塀の中の王」のベン・メンデルソーン。脚本は「博士と彼女のセオリー」のアンソニー・マッカーテン。アカデミー賞では主演男優賞のほか、オールドマンの特殊メイクを担当した日本人メイクアップアーティストの辻一弘らがメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。(映画.comより)

 

 

 

 昨年(でしたよね?)「ダンケルク」を見ました。そして少し後(と言っても今年の1月)に「ウィスキーと二人の花嫁」というスコットランド映画を見ました。この二つに共通するものは”チャーチル”です。「ダンケルクの戦い」は言わずもがな、ウィスキーがないと祝い事も始まらないスコットランドでも、戦争の激化とヒトラーのせいで届かないウィスキーに対し「チャーチルに直訴すればいい。チャーチルなら何とかしてくれる」という台詞が出てました。なおかつ、もうすぐ本作が公開されることがわかっていました。見ながら不思議な感覚に落ち入ったものです。今年はチャーチルの年なんだな、と思いました。

アカデミー賞授賞式では日本人のメイクアップアーチストがこの作品でオスカーを受賞し、日本国中を湧かせましたね。これだけの話題作なのに、和歌山では公開が3ヶ月近く遅れるということで、都会まで出向くことにしました。いけませんねぇ、田舎は。

さて、歴史史実は誰しも理解していると言うことで、結論から言うと”思ったよりもふつう”でした。期待が高すぎたのかもしれませんし、ゲイリーがとても素晴らしかったことは事実です。私の感性が大仰なものに慣れてしまっているのかもしれません。でも少し長い上映時間の中、皆が結構淡々としていて、描かれている史実はすごいことなのに、なんかメリハリの少ない映画になってたように思います。もちろん、それが大人な作りなんだと思うのですが。みんなが首相になることをいやがるほどの辛い時期、また変人だったからこそ下せた結論、戦争時だからこそ結束できた国民たち(映画「ダンケルク」による)、すべてがうまく噛み合って歴史が作られたのですね。

ところで、昨今に見た映画が知識となり、この映画を理解する力となりました。まずは言うまでもなく「ダンケルク」。このリアルな映画によって、チャーチルが「ダンケルクでは・・・」と述べるだけであのリアルなシーンが脳裏に浮かび、どういうことが起き若者たちがどんな風に助かったのかも、考えなくても理解できました。本当に感謝です。

次に「英国王のスピーチ」です。時の国王が、コリン・ファースが演じたあの”吃音の王”ジョージ6世ですね。チャーチルが決断を下す前、会って密談するのですが、そのときにわずかにドモり、「あ、あの国王か」とわかるようになっています。演じるのはベン・メンデルスゾーン。しかしながら、この国王はその後ドモらなくなります。演出が甘いですねぇ(笑)。

そして、チャーチルがいかに庶民に慕われていたかは、前述した「ウィスキーと二人の花嫁」にも見て取れます。

そんなこんなで、いろいろ思い起こしては大変に勉強になった映画でした。それと同時に、ダンケルクでの攻防を思い出し、たくさんの未来ある若者が亡くなっていった悲痛なこともまた思い出してしまったのでした。チャーチルの決断は、後から見るから”偉業だった”と言われてますが、個人的にはどちらにも転びえたと思いますね。この映画、歴史好きな方は是非どうぞ。

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