田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

唐山大地震(唐山大地震)

2016年12月22日 07時35分45秒 | 日記

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 20世紀最大の震災といわれる1976年の唐山大地震を題材に、「女帝 エンペラー」のフォン・シャオガン監督が描いたヒューマンドラマ。1976年7月28日、中国河北省の唐山市でマグニチュード7.8の直下型地震が発生。崩壊した家の下敷きになった子ども2人のうち1人しか救えないという絶望的な状況に陥った母親は、苦悶の末に息子を選ぶ。そしてその声は、ガレキの下の娘の耳にも届いていた。奇跡的に命を取り留めた娘は、養父母のもとで成長するが……。日本では当初2011年3月26日に公開される予定でプロモーションも進められていたが、直前の3月11日に東日本大震災が発生。劇中に大地震の再現シーンなどが含まれることから、配給の松竹は公開を延期。4年後となる15年にあらためて公開を決めた。(映画.comより)

 

 

 

 ずいぶん前に見た録画鑑賞。しかしながら、あまりに強烈な印象ゆえ、記憶はあまり薄れていません。本当に良くできた作品でした。

上にもありますが、いったんは公開が決まっていた作品。我が田舎、和歌山でも公開される予定でした。そこへ起きた東日本大震災。あえなく公開中止となり、そのまま和歌山に来ることはなかったのでした。4年後に公開された、とあるので、都会では上映されたのでしょうね。

ということで、wowow録画です。

唐山大地震とその32年後の四川大地震は史実、主人公の物語はフィクションです。とある平凡な家庭。両親と双子の姉弟。両親も仲睦まじく、平凡ながら幸せに暮らしていた主人公たち。そこへ突然起きた大地震。ほとんどの建物は壊れ、子供たちを助けに入ったお父さんは建物の下敷きになって死亡、姉と弟もがれきの下敷きになっています。揺れが収まった頃始まった救助活動。母は、子供たちを助けに来てくれた男たちに「二人とも助けて」と懇願するも、がれきの重なり具合や被害状況から「どちらか片方に」と選択をせまられます。決められず「どちらも助けて」と泣き崩れていると「こっちにも人がいるぞ!来てくれ」との声。さっさと決めなければ他へ行ってしまいそうな男たちに、母は思わず「男の子を」と言ってしまいます。しかし、その声は意識を失っていた男の子には届かずに、かすかに意識があった女の子の耳に届いたのでした。

片腕を失いながらも、命は助かった男の子。父親と共に亡くなったはずの女の子。しかし、どうした拍子か、女の子は息を吹き返し、並べられた遺体の中から立ち上がりました。そして、やがてたくさんの震災遺児とともに保護され、子供のないしかるべき夫婦に引き取られてゆきます。義理の両親は本当に女の子を愛してくれました。また、女の子も成績優秀で長じては医学部に進むことができました。しかし、記憶の底にはあの母親の叫びが残っているのです。やがて亡くなる義理の母。「あなたのために貯金を残しました。本当のお母さんを捜しなさい」と言い残して。一方、医学部に進むも挫折する娘。不意に出来てしまった娘と共に、新たな人生を切り開いてゆくしかありません。

一方の男の子と生き残った母親。一時は姑に「危ないから息子は私が引き取ります」と引き離されそうになりながらも、なんとか息子と二人、暮らしています。片腕がないことに少しいじけながらも、長じては大学に進学し、親元を離れます。

そうこうしながら、自らの生活も確立していたそれぞれ。そして、唐山大地震の32年後に起きた四川大地震。今はカナダ人の伴侶を得てカナダに住んでいた姉も、仕事を持っていた弟も、居ても立ってもいられなくなり、現場にボランティアに。

私、恥ずかしながらボランティアに行ったことがないので知らなかったのですが、膨大な数のボランティアさんたちに食事を振る舞うときは、出身地域ごとにまとまって行うのですね。なるほどと思いました。そして・・・。

あんまり書いちゃうと感動が半減するかもですが、本当に感動しました。少し長い映画ですが、片時も目が離せません。今でも、思い出すと涙が出てくるくらいです。悪人なんて一人も出てきません。みんな、必死に生きて運命に翻弄されるだけです。本当に、本当に、涙なくては見れない映画に仕上がっていました。長いので、時間の覚悟は必要ですが、感涙必至、絶対にお勧めです。

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