田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

めまい (1958)  (VERTIGO )

2016年12月25日 10時34分15秒 | 日記

b0170958_11324472.jpg

Vertigo movie poster image

 

 今なお映画界に多大な影響を与えるアルフレッド・ヒッチコック監督の作品群の中でも著名なサスペンスミステリー。過去のトラウマから高所恐怖症になってしまった元刑事が、ある人妻の身辺調査を続けるうちに彼女の奇異な行動に翻弄(ほんろう)されていくさまを描き出す。高所恐怖症や夢遊病といった心理学的な仕掛けをちりばめ、過去と現在を交差させた技巧を凝らした演出や、二つの役柄を演じ分けたヒロイン、キム・ノヴァクのなまめかしい美貌に魅了される。(シネマトゥデイより)

 

 

 

 <午前10時の映画祭より>

 行ってきました~、久しぶりに午前10時の映画祭。有名どころで表題はよく聞いていて、知ってるつもりで実は見てない、みたいな作品が結構多く、実はコンプレックスにもなってます。一つづつ解消していきたいです。

さて、ヒットコック監督の超有名作「めまい」。技術こそ拙いですが、今見ても怖いですねぇ~。大したCG効果もないのに、やっぱり彼は天才だったのですね。

主人公のジェームズ・スチュアートは、優れた警察官(警部?)でしたが、ある事件がきっかけで高所恐怖症になってしまい、自己嫌悪から辞職してしまいます。元カノのところへは再三出入りしているようですが。そんな彼に、旧友から連絡が。「信じられないだろうが、妻が何かに取り憑かれている。行動がおかしいので尾行して監視してくれないか」とのこと。断り切れなかったジェームズは、彼女の監視を始めます。すると、確かに行動が奇異。友人が言うとおり、何かに取り憑かれている模様。しかも、本人は何も覚えていないという。「そんなバカな」と思いながらも、美しくはかなげで、危なっかしい彼女(キム・ノヴァク)を放っておけず、徐々に惹かれてゆく元警部。あかんだろ!友人の奥さんだ!節操なさすぎ(笑)。

しかし、取り憑かれたものから彼女を救うことはできず、ついには投身自殺。友人も彼を責めず、罪には問われなかったものの、愛した女性を救えなかったショックは大きく、元警部は精神を病んでゆきます。

しかし、ここでまだ、物語は半ば。驚きの展開が待ち受けます。ミステリーにさほどのヒネリはないのですが、あらゆる面で怖かったですね。犯罪そのものも怖いのですが、精神を病んだ後のジェームズ・スチュアートもなにげに怖い。この辺は人により、「現実なのか」とか、解釈も違ってこようかと思います。

それにしても、男の人って変わらないんだなぁ・・・と冷めてしまいます。しっかりものの元カノの元へ頻繁に出入りしながら、聡明な彼女ではなく、美しくて危うげな、お金持ちで昼間からブラブラしまっくている奥様に惹かれてゆくのですから。自分がいないと何をするかわからないようなもろさ、今にも死んでしまいそうなはかなさ(つまりは何かに取り憑かれてしまう弱さ)に、たまらなさを覚えるのですね。人妻なのに。まぁ、しっかりしすぎの元カノがかわいくないのもわかるような気もしますが。

ともかく、個人的には「ヒマだからそんなこと、考えるのよ。必死に忙しいと、取り憑かれたのうんぬんなんて言ってるヒマ、ないから」と思ってました。もちろん、物語はそうではない意外な展開を見せるわけですが。

まぁ、どちらにしても、結果的には悲しい物語でしょうね。残酷です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 唐山大地震(唐山大地震) | トップ | ローグ・ワン スター・ウォ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事