ジョニー・デップが、ちょびヒゲを生やしたナルシストの怪しい美術商に扮し、キリル・ボンフィリオリの小説「チャーリー・モルデカイ」を映画化したアドベンチャー。イギリスでフランシスコ・ゴヤの名画が何者かに盗まれる事件が発生し、英国諜報機関のMI5は、ちょびヒゲがトレードマークの美術商チャーリー・モルデカイに捜索を依頼。チャーリーとは大学時代に恋敵だったマートランド警部補も、嫌々ながらチャーリーの知識と情報網を頼ることに。チャーリーは早速、用心棒のジョックを連れて絵画を探しに出るが、盗まれた名画には世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていたことがわかり、事態は大富豪やマフィア、国際テロ組織、警察などを巻き込んだ争奪戦に発展する。共演はグウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、オリビア・マン、ポール・ベタニー。「ダ・ヴィンチ・コード」などの脚本家として知られ、デップの主演作「シークレット ウインドウ」でもメガホンをとったデビッド・コープが監督。(映画.comより)
ふざけてますね~、有名俳優達。なんてくだらないお話!もはや話の筋なんてどうでもいいのでしょう。まぁ、時にはこういう映画も必要なんでしょうね。
こういう「くだらないコメディ」を本当に「くだらない」俳優達がやってしまうと、見れないものに仕上がってしまうんでしょうけれど、実力と人気のある俳優達がさらりとやってしまうと、なんだか笑えるお話に仕上がっちゃうんですね。
ちょび髭のいんちき美術ディーラー、ジョニー(といっても、やっぱり基礎的な知識は持っている。落ちぶれているとはいえ、もともと貴族の出だし)を中心に、なぜかヒゲアレルギーの妻グウィネス(ヒゲに触れるたびゲロる)、そのグウィネスに学生時代から憧れ、いまだに諦めきれないユアン(彼女に対して出す甘え声が「フィリップ」を想起させる)、ジョニーの不死身すぎる用心棒ポール・ベタニーまで、あ、それから富豪の役でジェフ・ザフライ・ゴールドブラムも出てましたね。
とにかく、みながみなふざけてるんです。グウィネスがゲロるたびにジョニーもゲロっと来て、「頼むよ。もらいゲロ体質なんだ」とか言うし。
でもね、いやらしさや下品さは不思議に皆無なんです。いやらしげな言葉は散りばめられてはいますが、まぁ許容範囲でしょう。
はっきり言って、ストーリーはどうでもいいので(笑)、頭をからっぽにして楽しみたい方にはうってつけだと思います。