第 7回 平均律 第 1巻 第 7番 変ホ長調 前奏曲&フーガ
~平均律第 7番と、Beethoven Pianosonata 第 31番 、Chopin をつなぐもの~
★バッハは、平均律クラヴィーアの各曲を、書くに当たり、
1ページ を 6段 または 7 段にレイアウトして、書いています。
この前奏曲 7 番 の曲頭は、フーガ 6番の終わった後、
★“ 紙を節約しようと、6番フーガの終わりから、書き始めた ″
と、主張するむきもありますが、
平均律クラヴィーア曲集の、他の曲を見ますと、ゆったりと、
★なぜ、 6番フーガの後で、すぐに 7番前奏曲を、
この前奏曲の曲頭は、見開き 2ページの右ページ真ん中です。
その左のページ冒頭は、6番のフーガの出だしです。
この楽譜のレイアウトで、7番の前奏曲を弾こうとしますと、
否応なしに、常に、6番フーガのテーマが、
★7番前奏曲には、 Chopinが 2ヶ所の fingering を、
さらに、深く読み込んでいきますと、
★ベートーヴェン 「 Piano Sonata 31番 Op.110 」 の
★それらを理解し演奏するための、最良な道標 ( みちしるべ ) が、
この平均律 7番の前奏曲とフーガです。
幼少から Bachを、探究し尽くした Beethovenが、
彼の引出しから選び取り、育て上げたものが、
この 31番といえましょう。
この 7番前奏曲&フーガを、詳しく分析することで、
なぜ筋金入りの対位法音楽であるのか、
その理由が、分かってくるのです。
■日時 : 10月28日(日) 午後 2時 00分 ~ 4時 30分
■会場 : カワイミュージックスクールみなとみらい
■講師: 作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会・会員。 ピアノ、チ ェロ、室内楽など作品多数。
2003年~ 05年:アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で新作を発表。
07年:自作品「無伴奏チェロ組曲第 1番」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『 W.ベッチャー日本を弾く』を発表。
08年: CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」、CD ソプラノとギターの「 星の林に月の船 」を発表。
08 ~ 09年 :「 バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座 」全15回を開催。
09年10月:「 無伴奏チェロ組曲第 2番 」が、W.ベッチャー氏により、ドイツ・マンハイムで初演される。
10年:「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」が、ベルリンの リース&エアラー社 Ries &Erler Berlin から出版される。
CD『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』 W.ベッチャー演奏を発表。
「 レーゲンボーゲン・チェロトリオス( 虹のチェロ三重奏曲集)」が、ドイツ・ドルトムントのハウケハック社Musikverlag Hauke Hack社から出版される。
10年1月~12年6月:「バッハ・平均律クラヴィーア曲集第 1巻の全曲アナリーゼ講座」( 全24回 )を、カワイ表参道で開催。
2011年 4月 :「 10 Duette für 2 Violoncelli チェロ二重奏のため の 10の曲集 」が、ベルリンの 「 Ries &Erler Berlin 、リース&エアラー社 」から出版される。
スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、自作品が演奏される。
●上記の楽譜とCDは、「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/
「 アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/ で、販売中。
※copyright Yoko Nakamura All Rights Reserved
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲