仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ザ・イースト

2014年07月22日 | 映画サークル
7月7日(月)に行われたましけ映画サークル2014年7月例会は、守○企画『ザ・イースト(原題:The East)』(2013年/ザル・バトマングリッジ監督/アメリカ)だった。
物語は、「元FBI捜査官のジェーン(ブリット・マーリング)は環境テロ組織に狙われている企業を、その依頼による契約の元で守る民間諜報会社で働いていた。組織に潜入して有益な情報を得ることが主な職務だったが、それはいつも危険を伴っていた。上司シャロン(パトリシア·クラークソン)の面接で決まった次の潜入先は"イースト"という謎が多いテロ組織。"サラ"という偽名を使って潜り込むことに成功した彼女は、リーダーのベンジー(アレキサンダー・スカルスガルド)に心が惹かれていき・・・」という内容。
ジェーンが勤めるこの民間諜報会社は一般的には知られていなく、極秘にその活動を続けている様子で、依頼先の企業の利益を守ることを優先するが、その身に危険が及びそうな場合にはFBI等の組織にテロ情報を提供することもあるようだ。
ただ、テロ組織のターゲットが自分の顧客でなければ放っておくよう判断する何ともドライな一面も強調されている場面もある。
"公共の利益"ではなく、あくまでも"顧客の利益"を優先するというわけで、そこに"正義感"というものは存在しないようだ。
ある意味プロの仕事なのだが、対して、潜入先のテロ組織は素人集団として描かれていた。
社会環境や人々の健康に危害を与え続け、一般大衆を欺きながらひたすら利益を積み上げていく企業に対して"敵対心"や"正義感"は抱いているものの、彼ら個人の根源にあるものは家族や身内に対する不信感や恨み。
すねたまま大人になりきれないでいる子供の集まりのようで、"反捕鯨"を謳って世界中から寄付金を募ってメシを食べているシーなんちゃらやグリーンなんちゃらのほうがよほどプロのテロ組織だろうと思いながら見ていた。
いたるところに極端な考えの持ち主は存在するのだろうが、どんな分野においても、自分の出来る範囲で無理なく実践するというのがいいのではないだろうか。
もったいないからと食べ物を残さないようにはするけれど、さすがに誰がかじったか分からないピザの残りや食べかけのリンゴをゴミ箱から拾って食べる気はしない。
(^_^;)