仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

サタデー・ナイト・フィーバー

2018年08月18日 | ムービー
『サタデー・ナイト・フィーバー(原題Saturday Night Fever)』(1977年/ジョン・バダム監督)/アメリカ)を見た。
物語は、「ニューヨーク。ブルックリンのペンキ屋で働いているトニー・マネロ(ジョン・トラボルタ)は19歳。楽しみは、土曜日の夜に仲間のジョーイ(ジョセフ・カリ)やダブルJ(ポール・ベイブ)、ボビー(バリー・ミラー)達とディスコで踊り、ナンパすることだが、20~30ドルかかるので週に2度は行けない。ある夜、ダンスが上手な年上の女性ステファニー(カレン・リン・ゴーニイ)と出会ったトニーは、マンハッタンで働いている彼女の前向きさにも惹かれ、ディスコの賞金付ダンスコンテストにペアを組んで出場することにしたのだが・・・」という内容。
トニーは真面目な青年のようで、その働きぶりを見ていた客の一人が「給料を2倍にするから俺の所で働かないか」と誘ってくる。
その様子を見て慌てた店主が週給を4ドルほどアップさせるのだが、トニーはたとえそれが2ドル50ドルでもうれしい。
トニーは今まで"駄目な弟"と言われ続けていたらしく、自分が認められたのはこの昇給とダンスだけだと素直に喜ぶのだが、しかし、父親は「4ドルか。クソだな」と言い放ち、トニーと一緒に喜んであげることはできないのだった。
信心深い両親の自慢は神父をしているトニーの兄、フランクJr.(マーティン・シェイカー)だったが、彼は突然に神父をやめてしまう。
「お前は自分が正しいと思うことをやれ。親のいいなりになるな」とトニーに助言する台詞があったが、彼は両親の期待に答えようとするあまり、選択肢を間違ってしまったのだろう。
トニーと一緒にディスコに出掛けたフランクはとても楽しそうだった。
仲間やアネット(ドナ・ペスコウ)と遊びに行ったり、ステファニーと話し込んだり、ブルックリン橋がとても象徴的な存在として登場した。
そこを渡ればマンハッタン。
早く渡ったのがステファニーだったわけだ。

パーフェクト・カップル

2017年03月30日 | ムービー
『パーフェクト・カップル(原題Primary Colors)』(1998年/マイク・ニコルズ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ジャック・スタントン(ジョン・トラボルタ)は、妻スーザン(エマ・トンプソン)に支えられながら、アメリカ南部のとある州の知事にまでなっていたが、次の大統領を目指し、民主党大会での候補者指名を受けるためのキャンペーンを開始した。プライベート機でアメリカ中を飛び回る忙しさの中、選挙スタッフもどんどんと増えていく。かつての政治指導者を祖父にもつヘンリー・バートン(エイドリアン・レスター)はスタッフとしての参加を躊躇していたが、ジャックやスーザンと一緒の時間を過ごすうち、"歴史の一部になりたい"という彼の熱意に賛同し・・・」という内容。
大統領選挙の本選挙までの道のりは随分と遠いようだったが、まず民主党の大統領予備選挙第1回討論会の開催日にたどり着くまでの政治活動からして大変だ。
いろいろな候補者の名前が出ては消えていくのだが、正式な手続きを経る前の見えない相手との駆け引きは随分と神経をすり減らす。
おまけに次々とジャックのスキャンダルが明かされていき、腕利きの戦略家だというリチャード・ジェモンズ(ビリー・ボブ・ソーントン)やデイジー・グリーン(モーラ・ティアニー)といったスタッフ達も早朝から深夜まで対応に追われることになる。
ジャックはなかなかつながらない電話にイライラして、運転中のクルマから携帯電話を投げ捨てる。
唖然とするスーザンとヘンリー。
真っ暗闇の中で探すことになるのは当然だ。
(^。^)
知事選挙の時代からジャックの選挙参謀をしてきたというリビー・ホールデン(キャシー・ベイツ)は、一時は精神に障害をきたしたというが、"信頼のおける人物"というスーザンの推薦でスタッフに復帰する。
彼女はいかにも百戦錬磨という感じで、次々に明らかになる難題を解決するべく奔走する。
楽天的で正直なジャックだからこそ、多くのスタッフの気持ちを引き付けたのだろうが、どうやらこの作品にはモデルがあるらしく、ビル・クリントン大統領の選挙キャンペーンを題材にした『プライマリーカラーズ 小説大統領選』(ジョー・クライン作)という小説が本作品の原作のようだ。
以前、『BS世界のドキュメンタリー/シリーズアメリカ』の「ヒラリーとビル」(前編・後編/2008年/フランス)という番組を見たことがあるが、"性依存症"だと断言されてしまう人が候補者だなんて、キャンペーンに携わるスタッフもたまったものではなかっただろう。
(^_^;)
これはなかなかに興味深い作品だった。

キャリー

2016年06月28日 | 映画サークル
ましけ映画サークル6月例会は、忠○企画の『キャリー(原題Carrie)』(1976年/ブライアン・デ・パルマ監督)だった。
物語は、「アメリカ合衆国メイン州のハイスクールに通うキャリー・ホワイト(シシー・スペイセク)は内気な性格で、身体の発育も遅く、クラスメートのいじめの対象となっていた。体育の授業後に起きた事件を重く見た体育教師コリンズ(ベティ・バックリー)は、クリス・ハーゲンセン(ナンシー・アレン)やスー・スネル(エイミー・アーヴィング)などクラスの女子生徒全員に対して、"プロムの参加禁止が嫌なら毎日居残りで体育授業"という課題を与えた。後日、キャリーに対し申し訳なく思っていたスーはボーイフレンドのトミー・ロス(ウィリアム・カット)に彼女をプロムに誘うよう頼み込むが、一方、反抗して参加を禁止されたクリスはキャリーを逆恨み。プロム会場でキャリーをおとしめようと、ビリー・ノーラン(ジョン・トラボルタ)らをそそのかし、いたずらの準備を進めるのだった。当日になっても出掛けることを反対し続ける母親マーガレット(パイパー・ローリー)を振り切るように準備を整えたキャリーだったが・・・」という内容。
"事件"のあと、校長室で対策を協議するコリンズ先生と校長だが、校長には親身に考えている様子がマッタク見られず、キャリーを部屋に招き入れてから何度も"キャシー"と名前を間違える始末。
目の前でくすぶるタバコの煙の不快さと相まって、おとなしいキャリーもこれには怒りが爆発してしまい、テレキネシスを使って灰皿を割ってしまうのだが、これがいわゆる"いやボーン"の瞬間だったのだろう。
(^。^)
以前から使えていた能力ならシャワーの場面はさらに大きな事件になっていたはずだし、その後の鏡が割れる場面で、あれほど本人が驚くこともなかっただろうからだ。
母親が"キリスト教原理主義"ともいうべき極端な宗教思想の持ち主で、キャリーはおそらくこの母親のおかげで、クラスメートから疎ましく思われるような内向的すぎる性格に育ってしまったのかもしれないし、人生の大部分をつまらない思いをしながら生きてきたのかもしれない。
また、虐待とも思えるような仕打ちを受けてきたのかもしれないとも見て取れる描写もあったりした。
本来、心の拠り所であるべきなのが宗教というものなのだろうに、あまりに極端な信心は本人も家族も不幸にしてしまうのだろう。
この作品は『エクソシスト(原題THE EXORCIST)』(1973年/ウィリアム・フリードキン監督)のように何か空恐ろしいホラー映画だと思っていたのだが、見終わってみると、「これは青春映画ですよ」との忠○氏の言葉に妙に納得したのだった。
(^_^)

サブウェイ123 激突

2010年12月24日 | 映画サークル
ましけ映画サークル12月例会は、守○企画『サブウェイ123 激突(原題The Taking of Pelham123)』(2009年/トニー・スコット監督/アメリカ)だった。
物語は、「ニューヨークの地下鉄運行司令部で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)は車両選定に関る収賄容疑を掛けられ、室長から運行係に降格されていた。ある日、運行中の電車が1両だけ切り離され、駅間で緊急停止するという事件が起きた。気付いたガーバーが運転士に無線連絡をすると、なんと電車は数人の男に乗っ取られており、ライダーと名乗る男(ジョン・トラボルタ)は"59分以内に人質19名の命と引き換える1000万ドルの現金を用意しろ"との要求を突き付けて来たのだった・・・」という内容。
実現不可能な要求をしてくる犯人には何か別の目的があるのではないかと思ってしまうが、この物語もマッタクその通りで、予告編でも"復讐"という言葉が既に使われている。
ただ、物語の大部分がほぼ指令室と地下鉄車内とのやり取りという割には、何かありそうな登場人物がそこそこいるので、犯人グループの仲間が実は身内にもいて、その人間が手引きをしている・・・!?、そして、本当の狙いは!?と思いながら、自分の中でわざわざ複雑にして見てしまう。
上映時間が105分と長くないので、そのくらい考えないとホントすぐに終わってしまった気がするだろう。
(^o^)
可も無く不可も無く・・・。
そんな物語。
そして、12月の例会終了後は、恒例の忘年会。
ましけ映画サークルの忘年会は、これまた"湯豆腐"が恒例なのである。
(^_^)

パルプ・フィクション

2010年02月04日 | ムービー
『パルプ・フィクション(原題Pulp Fiction)』(1994年/クエンティン・タランティーノ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ロサンゼルスのレストランで拳銃を手にした1組のカップル、パンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)が店の金や客達の金品を奪おうとしている。ビンセント・ベガ(ジョン・トラボルタ)とジュールス・ウィンフィールド(サミュエル・L・ジャクソン)は、組織を裏切った若者達の元を訪ねて鞄を取り返す。ブッチ・クリッジ(ブルース・ウィリス)は、マーセルス・ウォレス(ヴィング・レイムス)からボクシングの八百長試合を持ちかけられる」そのような幾つかのエピソードが、時系列を無視して展開していくという内容。
時系列を整理すると、どうしようもなくつまらない内容であることが判ってしまうのだが、そこをシャッフルしたことが評価されたのか、1994年のカンヌ国際映画祭では、"パルム・ドール"を受賞したらしい。
回想シーンでもないのに死んだはずの人間が再登場したりと、その手法は確かに面白い。
でも、まぁそれだけかな。
タイトル通りの話なのである。
(^_^;)