銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

ちひろの、滲みの技法について

2015年02月22日 03時20分10秒 | いわさきちひろ、その人と作品
いわさきちひろの絵は、晩年の滲みの技法(※)で特に知られている。あの移ろうような滲みは、子どもの瞳の潤いそのままを表現しているようで、強く、儚い…。
子どもの瞳は、泣いてもいないのに潤っている。大人は、いつからその潤いと輝きを失い、手放してしまうのだろう…。
夢は、ちひろの絵そのもの。

※参照


画像は、『蝶の舞う野原』 1968年

虹のように大きく美しい。
全てを包み込むかのような、豊かな香りと安らぎ、あたたかさ…。

子どもの描かれていない作品だが、子どもの瞳に映る景色なのかもしれない…。


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