銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

腹の立つこと

2015年06月14日 01時31分46秒 | 雑感・徒然なる想い
具合が悪いと伝えて
「大丈夫ですか」と心配されるのは紋切型で
その言われ方次第によっては腹の立つ場合もある
しかし
あっさり受け流されて
具合の程度さえ聞いてこない
伺おうとしない者が一番腹が立つ
そういう者に限って
自分の状況や状態の悪い場合に
声高に叫ぶ



無題

2015年01月09日 01時35分29秒 | 雑感・徒然なる想い
皆幸せになりたいと願っている、出来る事なら人に対して優しくありたい、動物や植物をも愛でていたい、それは一つの道理であるはずなのに、日々の喧騒に追い立てられ疲弊する、慈愛に満ちた確かな鼓動を胸に刻印したいのに、いつの間にか出会えなくなっていて、命を絶ちもし、残り短い時間に驚愕する。



笑顔を見せ、微笑む事ができるのは人間だけですが、過去に囚われ、憐れみ、憂いの表情を浮かべられるのもまた動物の中では人間だけで、どちらも生きる上での美学と捉えて良いと思いますが、残り短い時間の中でどちらの美学を選択できるか、それはもう生まれた時から既に決まっているのかもしれません。

赤という色

2006年08月18日 02時09分00秒 | 雑感・徒然なる想い
一般的に、赤い色は繋がりや絆といったものをイメージさせる。

例えば女性の生理赤ちゃんを産むために必要不可欠な作用であって、その赤ちゃんが誕生するまでには運命の赤い糸(信じるか信じないかは人それぞれだが、つまりは良い意味でも悪い意味でも男女の導き合い)がある。

一方で、赤の他人という言葉も存在する。日本語は実に面白い。

生まれたての子供を赤ん坊と言うのは、体が赤味がかっているためだそうだ。

人間の体は血液が循環する事で機能する。他の動物のそれは赤に限らないが、火山の活動によってマグマが噴出し、そして地表(並びに地球の形状)が形成された事を鑑みても、広く命の鳴動というものを赤色に置き換えて差し支えないと思われる。

太陽は、昇る時も沈む時も赤味がかっている。人は死に際した折、死化粧として頬紅を差したりもする。「ありがとう」という言葉と同時に、「また生きて生まれよ」と。

みんな誰もが赤ちゃんだった。
大きくも小さな太陽は、死ぬまでそこで脈打っている。

という色は、恩恵そのものである。