銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

ピンクの空

2010年03月24日 01時52分42秒 | 散文(覚書)
ピンクの空を見てみたい

お母さんのおなかの中にいた頃を

思い出せそうだから


ピンクの空を見てみたい

桜が散ってしまっても

どこへいったか分かるから


ピンクの空を見てみたい

あなたの頬とわたしの頬が

産毛のように触れあえるから


ピンクの空を見てみたい

お母さんがわたしを産んだとき

どんな顔をしていたか分かるから


ピンクの空を見てみたい

はるか彼方までピンク色の

海で泳いでみたいから


ピンクの空を見てみたい

ヤキモチを焼いているのを

笑顔で隠せそうだから


ピンクの空を見てみたい

カミナリもきっと

やさしい音を立ててくれる


わたしが子どもを産むときに

ピンクの空を見ていたい

お母さんがすぐそばで

見ていてくれてる気がするだろうから