追いかけてくる雲がある
霞んだまま
物も言わず
だけど時々その口元に
思い出を湛えて
もうずっと昔の話だよ
バニラアイスを買ってくれた祖母
スイカを切った、しわしわの手
しわしわの顔
そう
夏は雲に限る
ハンモックの隙間から腕をダラリと垂らして
白のグラデーションに
目を細める
麦藁帽子は風の波にさらわれ
幼少時代をひっくり返す
まどろみの囁き
茫漠たる夢の続きよ
それでも
雲をずっと見上げていたい
自分が
胴上げされてるような気分になれる
ああ、イジワルだよ
いま食べているこのカップのバニラアイスの中に
閉じ込めてしまいたい
明日は丘に腰を反らして
雲を待とう
胴上げの高さが
増すだろうから
霞んだまま
物も言わず
だけど時々その口元に
思い出を湛えて
もうずっと昔の話だよ
バニラアイスを買ってくれた祖母
スイカを切った、しわしわの手
しわしわの顔
そう
夏は雲に限る
ハンモックの隙間から腕をダラリと垂らして
白のグラデーションに
目を細める
麦藁帽子は風の波にさらわれ
幼少時代をひっくり返す
まどろみの囁き
茫漠たる夢の続きよ
それでも
雲をずっと見上げていたい
自分が
胴上げされてるような気分になれる
ああ、イジワルだよ
いま食べているこのカップのバニラアイスの中に
閉じ込めてしまいたい
明日は丘に腰を反らして
雲を待とう
胴上げの高さが
増すだろうから