銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

マイマイ新子と千年の魔法

2009年12月01日 23時46分11秒 | その他アニメ・漫画・アニメ映画
原作:高樹のぶ子(“ マイマイ新子 ” マガジンハウス・新潮文庫刊)
音楽:村井秀清、Minako "mooki" Obata
主題歌: “ こどものせかい ” コトリンゴ
キャスト:福田麻由子、水沢奈子、森迫永依、本上まなみ、松元環季、野田圭一、他。
アニメーション制作:マッドハウス
脚本・監督:片渕須直





注)ネタバレの感想なので、未鑑賞の方はこの先を読まないで下さい。




この映画を初めて知ったのは、金券ショップで前売り券を目にした時だった。この記事のトップ画がそのまま券に印刷されていたのだが、瞬時に「観たい!」と思った。監督が片渕須直という事もあって、(“ アリーテ姫 ” はまだ観ていないのだが)、封切が近付くにつれ次第と期待が高まっていった。

さて感想だが、まず何と言っても絵が非常に綺麗である。全編通して緑と青と白が基調になっているように感じたが、その中でも特に緑が美しい。広がる麦畑の緑、川岸に生える草の群、諾子の乗る駕籠に咲く緑(その風に揺らぐ様)、山々の深い緑…。それらを観ているだけでも心が休まる。

そして、画面のアングルにとても工夫が凝らしてある。
印象的だったのは、
①新子と貴伊子がまだ出会ったばかりの時に貴伊子の家に向かう道中での、2人の付かず離れずの距離を足元から見せていたカット。
②明日こそ金魚を見付けるのだと、タツヨシ始め新子や貴伊子やその他男の子達がタツヨシの持つ竹刀に集まる場面。
③川をせき止めてダム池にした、その板を外した際の水の流れとそこに遊ぶ子供の足のカット。


(続きはまた後日)











SAYONARA

2007年06月26日 01時34分13秒 | その他アニメ・漫画・アニメ映画
“ 銀河鉄道999 ” といえば、今更ここで細かく語る必要もない程に認知度が高く、非常に長く愛されている至高のアニメ作品である。

優れた映画やドラマ・アニメ等には印象的な音楽が付与されている事が多い。つまり、劇判音楽が秀逸であるかどうかでその作品の一価値が問われると言っても過言ではない。そして “ 999 ” もまたその例外ではなく、歌を例に取ると、佐々木功が歌うテレビ版のオープニング曲とエンディング曲、もしくはゴダイゴが歌う映画版(1979年公開)の主題歌が有名だが、もう1つ、隠れた名曲がある事をここに明記したい。1981年に劇場公開された “ さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 ” のエンディング曲、“ SAYONARA ” である。
歌詞自体は単純なのだが、しみじみとしたメロディーラインと歌声に言葉が乗ると、否が応でも胸が込み上げてくる。本作を観ていなくとも “ 999 ” の全体の筋を知っていれば、この歌を耳にしただけで鑑賞したような気になってしまう…。それだけこの歌には、想いの力が強く宿っていると言って差し支えないだろう。

作詞・作曲:メアリー・マッグレガー&ブライアン・ウィットカム&ディビッド・J・ホルマン
歌:メアリー・マッグレガー




“ スプーンおばさん ” のオープニング曲とエンディング曲

2007年06月14日 23時42分53秒 | その他アニメ・漫画・アニメ映画
1983年4月から1984年3月まで、NHK総合で放映されていたアニメ “ スプーンおばさん ” 。1話の時間はオープニングやエンディングを含めて10分で構成され、全130話から成る。

エンディングの歌は知人がカラオケで歌っていた経緯もあって今でも耳に残っていたが、オープニングの歌を聴いたのは本作を観ていた子供の頃以来かもしれない。この度触れてみて、とても感慨深い。

  

オープニング:夢色のスプーン

エンディング:リンゴの森の子ねこたち



どちらも名曲だが、“ 夢色のスプーン ” の中間部、

でも だれか 知りませんか
しあわせと ふしあわせ かきまぜる


のメロディー運びが心に残る。転調の妙といったところだろうか。そしてこの曲は全体的に温かい雰囲気ではあるのだけれど、ほんの少しだけ切なさが混じっているように思われるのは、歳を経て聴き直したからだろうか。幼い時分には、今程までにその風合いを感じていなかったはず。

何度も繰り返し歌を聴いていたら、全話観たくなってしまった…。