先日は大井川鐡道のSLに乗車しましてきました。
汽車の煙がたなびいています。
昔なつかしい、石炭の臭いが入り込んできました。
静岡らしい茶畑の景色です。
車窓からは、午前中の大雨のせいか濁った流れになっている大井川です。
何も考えずに、車窓から景色をみています。
こんな時間も必要なのでしょう。
ガッタン・ゴットン・シュシュ・ポッポ・・・。
時折り、汽笛も聞えます。
なんか、機関車のように働いていた日々を思い出します。
なんの不満も無い暮らしをしています。
しかし、私自身この一年間は集大成が重なったように、いろいろとありました。
交通事故(被害者)からはじまり、母親の他界、それに類する手続き、暑い夏と雑草との戦い、弟のように思っていた菩提寺住職の他界、突然の体調不良、仕事人間だった世界からも離れ、虚脱感から生まれるやる気の無さ・・・。
身も心も錆びついて、レトロになった感覚です。
ここらで、気分転換に一息付こうと新聞チラシに入った「大井川鐡道SLの旅」に行こうと一人バス旅行者で申し込みました。
いろいろなことを思い出したり、考えたり、こんな筈じゃない!と自分に言い聞かせたりもしています。
この一人旅で、気持ちも楽になりました。ある意味でのターニングポイントになったかと思います。
東京地方の桜も開花宣言が、例年より遅く出されました。
今まで、何の苦労もなく育てていただき、それなりに働き、子どもたちもそれぞれの人生を歩んでいます。女房とも51年間の付き合いです。どこまでも続く線路で、私たちも石炭(健康であれば)が続く限り一緒に走り続けることが出来るのでしょう。
二人とも、あちこちガタが来ていますが、もう~こうなったら修理しながらも進むしかありません。
贅沢を言ってもきりがありません。
新金山駅で、折り返しのターンテーブルに汽車が入ってきました。
折り返し、また先頭に連結されるのでしょう。
にわか鉄撮りの観光客に、どや顔している機関士さんです。
そう言えば、女房の親父さんもポッポ屋さんでした。
データ化している写真を探してみました。
親父さんは、甲府の機関区でD51などの整備をしていました。
左側が親父さんです。これも若き日のどや顔だったのでしょう。
娘を東京に出し(私の嫁になり)かなり心配もしてのでしょう。胃潰瘍になって胃を半分切除しました。
親父さんは子どもたちにそのくらい心配をしていたと思うと、大事にしてあげなければなりません。
そんなことも、この機関車に乗って思い出したのです。
*これはお借りしている画像です。
一人旅(バス旅行)とSLで元気をもらいました。
次回からは、ツアーの内容(握り寿司食べ放題など)をご紹介してまいります。
Hiro