猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

前橋花見三日目は雨、昔「1府14県連合共進会」の主会場だった日吉1号公園の河津桜…

2019-02-28 20:47:06 | あんじゃあない毎日

花見三日目は雨になりました。
群馬県民会館の東側にある「日吉町1号公園」の河津桜です。
この公園には、成木が5本、若木が10本ほど、河津桜が植えられています。
間もなく見ごろを迎えそうです。

 

  グリンピースの豆ご飯といただきもののカキ菜の味噌汁で朝食を食べ始めたころ、雨が降り出しました。強い雨ではなくて、しとしとと静かな雨でした。
天気予報をネットで確認して見たら、一日中雨みたいです。私は用事がありませんからのんびりすることにしました。

  でも、ユキ子さんが朝日町の両親の家へご用に行って戻ってくるのを待って、JAファーマーズへ夕食の食材を買いに行きました。もちろん、歩きで、傘さして。
広瀬川はまだ断水が続いています。子ども公園も雨なんで人影がありません。人声の届かない静けさです。

  賑やかだったのは広瀬川の川岸のセンダンの木だけ、ヒヨドリの群れが食事に来てました。鳴き交わしながら、もう白っぽくなってしまった硬いセンダンの実を食べています。近くのケヤキの木の枝には、順番待ちしているのかな、センダンの木に行かずにじっとしているヒヨドリたちがいました。小雨の中の鳥の姿は影法師でした。

で、買い物を片づけてから、運動のために散歩に出かけました。次の入院までに、しっかりした身体にしとかねばなのです。

  城東町の路地では、あちこちで椿の花が咲き始めています。白いのや、紅いのや、ピンクのやら…。右の写真は赤い花の椿の木の中に、徒長した梅の枝が入り込んで白い花を咲かせています。梅と椿のコラボです。

  雨は大したことはなかったんですが、やっぱ傘をさしていないと濡れてしまいます。路地では、傘を差した男の人へ、向こうのほうから女性が大きな声で話しかけています。彼女は傘をさしていません。話の中身は分かりません。小雨の路地です。
水のない佐久間川です。このあたりの水路の底は面白いつくりになっています。断水のときだけ見える風景です。

 

 日吉町い郷公園に着きました。期待していた通り、カワヅサクラは美しく咲いてくれていました。雨の中、来て良かったです。
この公園のある場所は、1910年(明治43年)に『1府14県連合共進会』の主会場(第一会場)として造成された土地なんです。第二会場は連雀町(現本町)にあった「参考館」、第三会場は紅雲町の現在は前橋女子高校のところだったそうです。前女の第三会場は「馬匹共進会」という家畜の品評会が開かれたようです。
この共進会は群馬県の主催で、関東地方と東北地方の1府14県の農産物や工業製品などを紹介する「博覧会」でした。そして、この共進会に来県する来賓の皆さんのための迎賓館として建造されたのが「臨江閣」なんです。

「共進会」が終わった会場跡地に、県立師範学校が移され、のちに群馬大学学芸学部となりました。私が子どものころも、群大学芸学部でした。

  一本だけ、五分咲きを越えているのではという桜がありました。見事です。雨の中、その美しさに見とれてました。
この桜の木が暮しているあたりには、群大学芸学部の木造の体育館がありました。私が通っていた付属中学には体育館がなかったので、公式戦の前になると、ここにあった木造の体育館でバスケットボールの練習をしました。強かったんです、私が所属していたチームは。

 若木の下の花壇では菜の花が咲いていました。
花見しながら、ここにあった体育館で練習していたころのことを思い出していました。
群大学芸学部は、1966年に教育学部と改称され、その後、1970年に荒牧町の方へ引っ越して行きました。その跡地に、群馬県民会館、県立図書館、前橋商工会議所会館、そしてこの日吉町1号公園がつくられたんです。私がこのまちに戻って来たときには、ちょうど県民会館が出来上がって、この公園のある場所は広い空き地、まだ公園になっていませんでした。
公園の中に、学芸学部時代をしのばせる大きなプラタナスの木が遺されています。

 

  1号公園の花見を終えて、住吉町の路地を抜け、愛宕神社の裏口から境内を通りました。ただ通り抜けちゃうのも何なんで、お参りもさせていただきました。
境内の生け垣では、派手目の椿が咲き始めてました。

断水している広瀬川、比刀根橋です。交水堰の貯まり水で、カルガモが羽を休めていました。小雨はやむことなく降り続いてました。

  で、お昼は、呑竜仲店のヤギカフェ、「ブラックドライカレーミックスチーズソースかけ」をいただきました。退院報告をしながら…。
「ブラックドライカレー」なるものは新作らしいのです。何がブラックなのかについては、ヤギカフェ日記(2月21日)をご覧ください。いずれにせよ、冬限定メニューらしいので、間もなく姿を消しそうです。食べてみたい方は、日記なんか読まなくていいですからお店に一直線ですよ。

 

  昨日のまちは、小さな子どもを連れた人の姿に何度も出会いました。何かあったのかな…

 

   帰り道です。中央駅近くのガレージで暮らす顔見知り猫に会いました。雨なんで硝子戸の中にいたのですが、私が立ち止まると、猫用の出入り口から顔を出してくれました。
<入院してたんだって?>
「そうなんだ、10日とちょっとだけどさ」
<何してたん?、切られたん?>
「切られたりしないよ、5日間連続でさ、薬を点滴され続けて、あとは加減を診てもらってたの」
<で、治ったの病気は…>
「まだまだなんだ、しばらくかかるの」
<せいぜいきをつけな…>
「ありがとう、心配してくれて…」

  話してたら、別な猫がやってきました。
<ヒゲさ、しばらく見なかったろう、病気で入院してたんだって…>
<そうなの、病気なの…>、こんどは後から来た猫が顔を出しました。
<でさ、なんて病気なの?>
「うん、『ジジイのニキビ』ってんだよ」
<猫にもうつる?>
「いいや、猫にも人にもうつらない病気だよ」
<良かった…>

 三匹目のは顔を出しませんでした。ガラスの向こうから何か言ってました。
<早く治るといいね…>って聞こえた気がしました。

 

  夕食のスープはトマトとカキ菜と卵のスープです。前菜は酢漬けニシンンとウドのサラダ仕立です。ニシンとってもおいしくなりました。

   主菜はポークステーキ、添えた温野菜はウドの芽と皮、ズッキーニ、茎ブロッコリーです。種子入りマスタードを加えたマーガリンのソースでいただきました。それと、炒めたちじみほうれん草、グリーンピース入りのバターライスでした。

 ステーキの豚肉は肩ロース、買ってきてすぐに赤ワインに漬け混んでおきました。9時間ほど漬けておいたことになります。ほんとうは丸一日ぐらい漬けた方がいいみたいですけど。こうすると、豚肉がちょっと変わって、別なおいしさになります。

元気な病人は、退院後、少し美味しいもの食べすぎてるみたいです。すみません、体力増強のためなんです。

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の吉啓、二代目吉駒と昭和12年から続けてまいりました美登利会を引き継ぎまして二年目を迎えました。
本年の美登利会は4月7日(日)に昌賢学園前橋ホール(前橋市民文化会館)大ホールで、二代目吉駒の三回忌追善舞踊会として開催いたします。
二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、よろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

4月8日の第75回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれます。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

 

 「おばあちゃんのほっこりごはん 野村たかあき展」が1月26日(土)から4月7日(日)まで、会場は、前橋文学館の3階オープンギャラリーで開催されています。


花見二日目は力丸町まで、河津桜、ミモザ、サンシュユ、ミツマタ、菜の花、レンギョウ……、でも、タゲリには会えませんでした

2019-02-28 07:16:38 | あんじゃあない毎日

昨日もお花見ツアーをしちゃいました。二日続けてやってしまったんです。
この河津桜は、天川二子山古墳の南側の広場に植えられているものです。ちゃんと咲いててくれました。

  天川二子山古墳は全長104mの前方後円墳、6世紀後半に造られたといわれ、国の史跡になっています。その南側の広場に河津桜が植えられています。

  墳丘の南斜面では、水仙の花がたくさん咲いていました。墳丘の縁に、これはたぶん園芸種の緋寒桜だと思います、今にも花開きそうになっていました。
墳丘には、大きなソメイヨシノが何本も暮しています。3月の末になれば、花盛り、またお目にかけます。

 

 実は、12時に前橋ミナミ眼科の受診を予約してたんです。入院中に目薬が終わりそうになって、退院するとすぐに予約を入れておおいたんです。風がつよかったり、好転だったりしたらタクシーで逝く予定にしてたんですけど、目を覚ましたら朝焼けの空でした。
10時になっても風のない曇り空、自転車で行くことにしました。ミナミ眼科は宮地町、新しい前橋赤十字病院の南、市立第七中学校のすぐお隣りにあります。寄り道せずに往復すると8㎞ほどです。

 寄り道しないでなんてことはあり得ません。しっかりやるつもりで10時半ごろに家を出ました。赤城山がぼんやり見えています。空は高曇り、風もなく、すごく走りやすい環境でした。
ということで、最初の寄り道が天川二子山古墳だったてことなんです。

  つぼみの膨らんだコブシの木を見上げたり、ミモザの黄色い花に足止めされたり、あちこちで花見をしながら、南へ向かって走って行きました。

   朝倉町の集落道です。前橋赤十字病院の西、上陽小学校のあるあたり、このあたりが昔の朝倉の中心だったはずです。
朝倉猫に会いました。
<どこ行くの?>
「板倉先生に会いに行くの」
<板倉先生って何の先生?>
「おメメの先生…」
<…………>

 

サンヨー食品の工場のところを東へ曲がると広い朝倉田んぼに出ます。
麦踏みのローラーを曳いたトレーラーが休んでいる向こうに前橋赤十字病院が見えていました。

 ここからは、田んぼ道、時計を見たら12時にはまだ少し間があります。それではと、ここからはタゲリを探しながら走ることにしたんです。
このあたりの田んぼには、冬になると渡り鳥のタゲリが来ているんです。大型のチドリ、とっても美しい姿をしています。何度か会ってるんです。嘘でないですよ、こちらを見てください
で、田んぼ道をあっちいったり、こっちへ来たり、時計見ながら少しずつ宮地町のミナミ眼科の方へ…

  結局、タゲリに会えないまま前橋ミナミ眼科に到着。ミナミ眼科っていいんですよ。何がいいって、自転車置き場が一番優遇されていて、エントランスの軒下にあるんです。振り向くとそこにドアが、なんです。最近の建物は、自転車置き場をやたらと入口から離れたところに配置しているのが多いです。群馬県庁なんかが最たるもんです。あれはひどすぎます。あすこに比べて、ミナミ眼科はすこぶる親切なんです、自転車置き場だけでなく、目医者さんとしても…
で、板倉院長さんに診察してもらって、異常なしでした。変化がなければ良いのです。目薬を処方していただいて…

 せっかくここまで来たんだから、力丸町の「こむぎ」でうどん食べてこうってことにしたんです。ミナミ眼科からは東へ1キロぐらいです。
寝ぼけた赤城山眺めながら、タゲリ探しを続けて…

 力丸町の「こむぎ」の手前の菜園でも、河津桜が咲き始めてました。花見も続行なんです。

  「こむぎ」の店の入り口の大きな壺にも、桜の枝が挿されていました。きれいです。
ご主人にご挨拶して坐りこんだら、そこへ、午前の診察を終えた板倉院長さんがやってきました。すっかり「こむぎ」が気に入っちゃったみたいです。院長さんとよもやま話しながらうどん食べました。
おいしいですね、小麦の香がします。いいですね、一面の麦畑を走り抜けて来た後の小麦の香なんです。

 

 帰りは、まずは田舎猫を捕まえて聞き込みからです。ちょうど、田んぼに遊びに行って戻ってきた猫に会えました。
「ねえ、このあたりの田んぼでさ、タゲリ見ない?」
<一昨日かな、西善町の方の田んぼの上を飛んでるの見たよ…>

 で、タゲリ探索続行です。なんかいますね、でも、カラスですね。一番会うのはカラス、その次はムクドリ、それからツグミ、ヒバリも見ます。水路からはアオサギが飛び立って行ったりしますけど、タゲリの姿は見えません。

  なんかいますね、目が悪いから運転免許も取れなかったくせに、こういうのは見えちゃうんですね。見えますか、左の写真の茶色い点…
トビでした。トビがお食事中だったんです。
結局、田んぼ道をグルグルしたんですけど、タゲリには会えませんでした。残念…

 

でも、お花見は出来ました。集落を抜けるとき、庭や菜園に春の花が咲いているんです。

   
サンシュユでしょ、ミツマタですよね、菜園の菜の花、レンギョウ…

みんな、みんな春の花です。黄色が多いですよね、春の花って。

家に着いたのは、午後2時半を過ぎていました。都合、15㎞ほど走ったみたいです。ほどよい運動となりました。

 

  黄色の花をいっぱい見た日の夕食、せっかくだもんね、スープも、やっぱ、黄色くしたくなりますよね。これ、ニンジンのポタージュです。おいしいですよ…
ご飯は、ニンジンの葉をたくさん入れたバターライスです。いいでしょ、菜の花畑を食べてるみたいで。

メインはさ、サクラマスのムニエルにパセリたっぷりのレモンバターソースです。温野菜は、椎茸、茎ブロッコリー、グリーンピース入りのマッシュポテトです。
サクラマスのふわっとした優しい食感何とも言えないです、、春なんですよね。花見のあとのサクラマス、最高です。

  実はね、小麦のおかみさんが自宅の菜園で採れたニンジンをお土産に持たせてくれたんです。お土産ではなくて、お見舞いだったのかな…
姿かたちは適当に不細工でしたけど、切ってみたらものすごくきれいな色をしてたんです。しめしめって嬉しくなって、スライスして、タマネギと一緒にバターでしっかり炒めて、市販の固形ブイヨンを溶かしたスープで柔らかくなるまで煮て、粗熱取れたらミキサーで粉砕、それに、総社町のタカハシ乳業のおいしい牛乳を加えて温めると、ニンジンのポタージュが出来りなんです。小麦粉なんか使わなくていいです。生クリームもいりません。
写真の人参、8人前をめどに作ってました。二人前ずつ保存袋に分けて、三つは冷凍保存、食べる時に解凍して牛乳加えて温めれば楽チンなんです。
おいしいニンジンありがとう、ごちそうさまでした。

自転車で花見してる元気な病人、あんじゃあないやいね。

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の吉啓、二代目吉駒と昭和12年から続けてまいりました美登利会を引き継ぎまして二年目を迎えました。
本年の美登利会は4月7日(日)に昌賢学園前橋ホール(前橋市民文化会館)大ホールで、二代目吉駒の三回忌追善舞踊会として開催いたします。
二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、よろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

4月8日の第75回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれます。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

 

 「おばあちゃんのほっこりごはん 野村たかあき展」が1月26日(土)から4月7日(日)まで、会場は、前橋文学館の3階オープンギャラリーで開催されています。