→ 初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言
肋骨も痛いし、股関節症で足も痛いぃ。
でも、でも、絶対に行かなければぁあ。
世紀の名月八幡祭なんだからぁああ!!
2019年2月22日(金)
歌舞伎座 16:30開演 3階4列下手ブロック
三、初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言
名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)
作 池田大伍
演出 池田弥三郎
主な出演
縮屋新助 松 緑
芸者美代吉 玉三郎
魚惣 歌 六
船頭長吉 松 江
魚惣女房お竹 梅 花
美代吉母およし 歌女之丞
藤岡慶十郎 梅 玉
船頭三次 仁左衛門
ウゴォォオオオ!!
玉様が出て来た瞬間の
割れんばかりの
大大大拍手っっ!!
仁左衛門が出て来ても
大大大拍手っっ!!
ひっさしぶりの
カップリングだもんなぁあ。
涎を垂らしながら、
おもいっきり前のめりになって
ガン観だぁあああ!!
深川の売れっ子芸者美代吉(玉三郎)
その情夫ってのが、
評判の悪い船頭の三次(仁左衛門)。
三代吉を可愛がってくれている、
大の贔屓の殿様・藤岡慶十郎(梅玉)の
座敷にまで
金をせびりにくるんだじぇぇえ。
「お金なんてそうそう持ってないよ。
殿様には前に借りたからダメだよ」
って言うから、
追い返すのかと思ったらぁ、
簪を渡しちゃったぁあ。
ヒョイと受け取って髪にさす三次。
ヒヒヒ♪
嗚呼、たまりましぇん。
仁左様のシュっとした足ぃいい♪
水飴の様にとろける甘え声ぇぇぇえ♪
もぉレロレロやぁぁああ!!
客席と同じように、
三次(仁左衛門)に、
レロレロなのが美代吉(玉三郎)ぃぃ。
ああぁあ危ないないぃいい。
このツーショットぉおおお。
鼻血ブゥゥウウウ!!
なんなのぉおおお。
この阿吽の呼吸はぁあああ!!
この様式美はぁあああ!!
仁左玉コンビにしか
醸し出せないこの色気はぁああ!!
鼻血ブッッブゥゥウウ!!
『名月八幡祭』を観る度に思うのが、
殿様(梅玉)の潔さ♪
「わしの贔屓の芸者が、
簪も指していないなんて」
って言いながら、
スッとお金を出すのよぉお。
粋だねぇえ♪
そうして最後の最後に…
スッテンテンになっちゃって、
祭の衣装代も払えない美代吉に、
人伝にスッと100両!
渡すんだもんなぁあああ。
カッケェエエ!!
ま、でも…
そんな殿様の計らいが…。
ね…ぇ…。
あんな事件を起こさせる
切っ掛けになっちゃったんだけど…。
縮売りの新助(松緑)が、
「夕方までにお金を作って!」
そう三代吉に言われて、
猛ダッシュで田舎の田畑を、
売り払って
やっと作った100両!
なのに、三代吉にとっては、
どうでもいいことになっちゃって…。
「返してきておくれ」
なんていう、
冷たい言葉になってしまうのよぉぉお。
新助が三代吉に岡惚れしちゃうあの場面。
魚惣(歌六)の2階にさぁ、
新吉がたまたまいてさぁ、
チョキ船に乗った三代吉がさぁ、
たまたま通ってさぁ、
「あら、新さん」
なんて声を掛けられてさぁあ。
「待ってるよ!」
ってな言葉まで貰ってさぁあ。
落ちた…ぁぁああ。
三代吉に魂を吸い取られた
新助の、ボ~ッとした表情。
嗚呼…可哀想になぁ。
三代吉と言えば、
MY1等賞は中村福助!!
玉三郎の三代吉は初体験!
クエッェエエ!!
醸し出す雰囲気が違うぅうう。
福ちゃんが薔薇なら、
玉様は蘭の花。
福ちゃんは華やかぁぁあ。
玉様はしっとりぃぃい。
クラクラのレロレロやぁあああ!!
昭和58(1983)年6月
歌舞伎座
新助:初世辰之助
三代吉:玉三郎
三次:仁左衛門
この舞台観たかったぞぉおお!!
トライアングルが
絶品だったに違いない!!
しかもこの作品の共演は、
たったの1度っきり!!
ギョエェェエ!!
辰之助が生きていたら、
もっと沢山の舞台を
3人で作っていたんだろうな…ぁ。
私の歌舞伎人生の中で、
辰之助が未経験って事が、
悔やまれるぅぅうう…う。
超級久しぶりに演じる、
仁左衛門&玉三郎なのだよぉおお。
辰之助の思い出を胸に、
息子の松緑を見守り、支え、
盛り立てるっぅうう!!
ギョエェアアア!!
松緑の新助が、
何倍も大きく見えるぅう。
前回観た時とは、
月とスッポンだじぇぇえ!!
大ベテランに支えられると、
『名月八幡祭』ワールドが、
とってもとっても深くなって、
新助という人間の哀れさが、
客席にジワジワァァと広がるぅう。
「三代吉の家に置いてもらえる。
一緒に住んでもらえる」
そう信じて、
自分の人生全部を
100両に替えた…。
もう後戻りは出来ない…。
新助がポツポツと語る
言葉の一つ々が胸に刺さるぅぅ。
一番グサグサッと
突き刺さってるのが、
美代吉と三次。
身体を小さくして、項垂れて
微動だにせず聞いている、
仁左衛門と玉三郎!!
なんて美しいんだぁあああ!!
勿論、舞台写真ゲットだぁあああ!!
無言で心の内を
表現してるぞぉおお!!
鼻血ブッブッブゥゥウウ!!
深川八幡祭礼の夜、
雨の中、気がふれた新助に、
三代吉は刺される…。
ぽっかり浮かんだお月様が
全てを見ていた…。
幕
プハァァア…ァァ。
演者によって、
ここまで変化するとは…。
歌舞伎の奥深さを知ったぁああ。
仁左衛門&玉三郎カップルの
魅力に溺れたぁああああ♪
脳みそバァアアアン!!
さすがはゴールデンコンビ!!
アッパレじゃ!仁左衛門&玉三郎
二月大歌舞伎
歌舞伎座
平成31年2月2日(土)~26日(火)
夜の部 熊谷陣屋 當年祝春駒 名月八幡祭
ストーリーはこちら
↓
名月八幡祭 その1 (2010.7.13記)
名月八幡祭 その2 (2010.7.15記)
2014年 名月八幡祭 (2014.7.7記)
2017年 名月八幡祭 (2017.7.7記)
二月の歌舞伎座はこれだ! 初世尾上辰之助三十三回忌追善だ! (2018.12.5記)
初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言 (2019.3.13記)
松緑&玉三郎&仁左衛門! 二月大歌舞伎 名月八幡祭 (2019.3.14記)