お正月に宝塚大劇場で観て
ウウ…ゥ。
消化不良ぉぉお。
星組公演
ハプスブルクの宝剣 -魂に宿る光-
どんな魂に、どんな光りが宿ったのか…
主人公エドゥアルト(エリヤーフー・ロートシルト)
の生き様と、
そのバックグラウンドが
いっちょん掴めんた~い。
そんな時はやっぱり原作っ!
まだ上巻しか読んでないんだけどぉ。
目からウロコがボロッボロッ!
ハプスブルクの宝剣 〈上・下〉
著/藤本ひとみ
文春文庫
18世紀前半
ユダヤ人居住区はゴミ溜めの暗がり。
道路は端しか歩けない。
ほとんどが金融業でしか働けなくて、
重い税金を課せられて、
高利の金貸しを余儀なくされてる。
しか~し、
借りる方にとっては理由はど~でもいい。
ムカツクんだよね。
主イエスを殺した永遠の罪人だし。
キリスト教信者たちの、
差別の連鎖は留まる処を知らない。
パドヴァ留学で6年間、
自由な空気を吸ってしまった
エリヤーフーには、
ユダヤ教の律法のドイツ語訳を作ることで、
ヘブライ語だけの世界から抜け出して、
アーリア人と平等になれるという思いが…。
でも故郷で、
耳を貸すものは誰もいない…。
たった1人、
お父ちゃんは息子の気持ちが
よ~く判るんだけど、
ラビの手前、諸手を挙げられないのよぉ。
エリヤーフーとアーデルハイトの
身分違いの恋。
出逢いも劇的だったし!!
留置所で一夜を明かす2人は、
身体をギュ~っと寄せ合って、
くちづけの嵐ぅ。
クハ~。こんなに熱烈だったとは!
アーデルハイトの婚約者との決闘。
それも宗教上の理由で許されない。
「汝は、殺してはならない」
こんな狭い世界はもうイヤだ!
ユダヤを捨てて生きることは可能か…。
でもそんな重大なこと、
即決できるわけないわな。
考え抜いた結論は…。
破門されて、いざ!決闘っ。
相手を射殺した後、
その父親から拷問をうけっっっ。
ウゲゲゲエ~~!!
目がっ目がっ片目がぁぁ。
顔中血だらけで、
逃げ出そうとしていた時に、
フランツと運命の出逢い!
目玉1つと引き換えに、親友を得た。
フランツは命の恩人でもあり、
エドゥアルトという名をくれた人。
キリスト教信者として、
真のオーストリア人になろうと、
第2の人生を踏み出~す。
しかも
宮廷に出入り出きちゃうんだぜ。
プハ~!
フランツとの友情が、固いはずだよぉ。
フランツの婚約者マリア・テレジアと
エドゥアルトの仲がどうなのか
舞台観た時に、イマイチハッキリしなくって…
初対面で、
エドゥアルト(柚希礼音)の瞳に、
なんでか
心がざわついたテレーズ(夢咲ねね)。
真夜中に呼び出して、
「フランンツの事を聞きたい」
そう言うんだけど
エドゥアルトが、グイっとテレーズを
引き寄せてー
そんな時にやって来た
財務官ジャカン(涼紫央)が、
ユダヤだってことをバラシて
テレーズに避けられ始める。
それが原作だと、
も~完全に2人はイイ仲!
フランツごめんなさい…。
…でも惹かれあう2人ぃ。
くちづけの嵐ぅ。
テレーズがエドゥアルトの部屋に忍び込み…
最後の一線を越えようとしてた時に、
ジャカンがやってきて過去を暴露され、
テレーズから凄まじい罵倒を浴びる。
君に言わせてやる、
あなたに抱かれたいと、必ず言わせてやる。
グワァァアア!
エドゥアルトォォ言ってくれるぜぇ♪
こういう場面を、チエ&ねねで
観たかったよぉぉおお
”ハプスブルクの宝剣”
そう国王からも賞賛される力を得るまでの
戦場での活躍は、
まっこと手に汗握るぜよぉぉお!
プロイセンのフリードリヒ王太子との友情。
ザッツ・エキサイティング!!!
なんだよぉ。なんで宝塚では
カットされてるんだよぉ
2人の絆を、残酷に引き裂き、
おもいっきり遺恨を残すように
仕向けたのはオイゲン公子。
嗚呼…オイゲン公って、
めっちゃステキぃ♪
本の中から、飛び出してきたかの様に
ピッタリな、一樹千尋様ぁ。
早くもう1度東京でお会いしたいっすう。
フランツが治めることになったトスカナ。
どんな国なのか知るために、
昔の友人と会うエドゥアルト。
でも、ユダヤを捨てたことが判って
またしても罵倒されるぅ。
「どこまで1人になってゆくのだろう…」
ウウ…
底なし沼の様に深くて暗い
孤独な心…
”エドゥアルトはユダヤ”
テレーゼが宮廷にばら撒いた噂は、
沈静化したけれど…。
逃げるように旅立ったそこは、
ハンガリー
類い稀な記憶力で
ハンガリーの言葉も、
アッという間に覚えちゃって、
ここでも、熱い友情が芽生える。
女とも戯れまくりぃ。
4年間大自然に包まれて
ますます逞しくなったエドゥアルトが、
フランツの元に戻る時が来たー。
てな所までしか、読んでないんだけど…、
まだ上巻の最後の方。
これから隻眼の風雲児エドゥアルトに、
どんな運命が待っているのか…
ドキドキやぁ。
宝塚版は、いくらなんでも
ちょっと端折り過ぎじゃないかのぉ。
これ、1本立てで演る大作だよぉ。
東京宝塚劇場2/27 (2010/3/15記)
東京宝塚劇場 2/18 (2010/2/26記)
東京宝塚劇場 2/13 (2010/2/17記)
宝塚大劇場 1/3 (2010/1/12記)
星組公演
ハプスブルクの宝剣 -魂に宿る光-
BOLERO-ある愛-
2/12~3/21東京宝塚劇場