『世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし』
というけれど、桜だけならまだしも、
春の野の花を撮りだしたら、
次々に咲き、次々に散り、次々に去っていく。
そんな慌ただしい、春の花たちを撮ってたら心が休まるどころではない。
撮りためた写真はたまるばかり。
毎日1回ブログに投稿しようと思っていたけど、
どんどん気がせいていく。
そして今では、
もうお友達になってあげない。
いつまでも君たちの面倒見てあげられないよ。
あんなにいっぱい咲いていた果樹園の水仙がカラスノエンドウで覆われてしまったのを見ると、
そうだ、やっぱり草刈機のお友達になろう!という気分になってくる。
集落ではあちこち草刈機の音が聞こえてきた。
ともあれ、まあ、気を持ち直して今日はキンポウゲの話。
この花、光沢があり、きれいだけどなんか怪しげ。
実は毒草なのですよ。
別名、ウマノアシガタ。
花びらが馬の足形というのだけど少しもそんな気はしない。
やっぱりキンポウゲという名前がちょっぴり怪しげなこの花には向いている。
園芸種のラナンキュラスの仲間。
かって山羊が食べたらまずい!とこの花をこの農園から絶滅させようとやたらの抜きまくったけど、
絶滅させること不可能だった。
どんなに抜いてもどこかに残っている。
種もどこかからやってくる。
それに毒草はこの花ばかりではない。
ほかにもいっぱいあるので、この花ばかりを目の敵にすることもない。
というわけで今ではこの花も春の風情とばかり生えるに任せている。