福田の雑記帖

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健康増進・医療にどこまで期待できるのか(7) 29日の秋田ゾンタ同名の講演内容

2017年10月25日 07時47分14秒 | 医療、医学
 昨年9月中旬、秋田ゾンタクラブで「医療介護に頼らず長く生きる」と題する講演を行った。
 今年も講演依頼が来た。昨年の講演で全てを話したから、とお断りしたのであるが是非にと再依頼を受けた。今年は「健康増進・医療にどこまで期待できるのか」、にした。

 日本人は世界でも有数の生活環境にあり、平均寿命も世界一である。医療環境も、国民皆保険制度を含めて最高である。
 にもかかわらず、私の目から見ると健康に過度の不安を抱え、軽微な症状でも受診し、採血検査やCT検査を希望する。今まで生きて何を体得して来たのか、と呆れてしまう。
 我が国の糖尿病が候補者を含めると2000万人に近くなっている。ここまでくると疾患というよりは病的な状態である。その上、責任は自分にあるのに健康不安が強く、「健康追求病」と言うべき病的な状況に陥っている。

 この点についての話題である。
 話す項目を書籍の目次風に並べてみた。

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■通院中の方は、私でなく、主治医の方を信じて。
■人は他力でなく自分の生命力で生きている。
■医療の意義は大きいが、医療の一部に疑問あり。
■健康に対する不安、医療に対する期待は過剰すぎる。
■医療:健康上のリスクを避けるために別なリスクを加える。100%安全な医療はない。
■体を動かす努力しない高齢者ほど、サプリに頼り、医療に頼る。
■高齢者の今後の人生は、「努力」と「運」で決まる。
■私がクスリ嫌いになったルーツは。
■非科学的だが、私は臨死体験し、祈祷師の予言を受けた。
■自転車通学が私を丈夫にした。
■平均寿命、余命、健康寿命とは。
■長命の背景因子。 医療は大きくは関与していない
■健康寿命を伸ばすには体を動かすことに尽きる。
■自然治癒力、生命力に頼らない医療はない。
■軽微な病気の90%は自然に回復する。経過観察が基本。なんで医師に金を払う。
■多剤服用の高齢者。気づかれない副作用。
■過剰な検査と治療 CT検査ほか。
■高齢者の胃瘻。
■過剰医療の背景。
■健康と食事。
■サプリメント・健康器具。
■認知症、ガンは予防できるのか??
■最後はガンで逝きましょう
■私の人生は何だったのか?
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 何故、現代人はこれほどまでに、健康に関することに、みな不安を持つようになったのだろうか。サプリメントの広告も多い。メディアの健康関連記事や番組が目白押しである。さらに、理解する力もないのに自分からも健康情報を求めている。これじゃ狂うのが当たり前。

 医療や健康の情報はいくら流されても、医学知識がなくては患者側は十分な理解ができない。だから、不完全な情報に接した後で自らの健康状態と比較して不安に陥るのが常である。

 健康とはなにか、という基本が理解されていないのに、いい結果だけを求めるから、かつ、人生は全て「運」なのだ、と言う諦観や死生観などが確立していないから、狂うしかない。人生は運なのだということを自覚すれば、気楽に生きられると思う。
 これが本当のの断捨離である。
コメント
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