福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

今年の秋田は暑い(12) 家庭菜園・園芸への影響(2) 植物たちは多くの水を欲しがっている

2023年08月26日 17時05分30秒 | 秋田の話題
 ここ3-4週間ほどまとまった降雨がない。かつ、秋田も35℃をこす猛暑が続いた。鉢植えやプランターの花、花壇の木々や花、成長盛りの畠の作物は簡単に水不足状態に陥る。だから、朝夕の水撒きは欠かせない。しかしながら私に時間の余裕がなく給水、散水は朝のみにしていた。

 毎日細かく観察していれば彼らが水をほしがっていることは一目瞭然である。飼い犬が主人に散歩を求めてくる様に、植物たちは私に水を求めてくる。いても立ってもいられなくなるのだが、如何せん対応できないこともある。

 今夏も鉢植えの花のいくつかを枯らしてしまった。
 目が届かずに水不足にしてしまったからで、生きながらドライフラワーにした。辛かっただろう。

 先日それらを鉢から外し、洗浄した。小さな鉢の中は隙間がないほど細かく、かつ、複雑に根が張り巡らされ、鉢の形を保ってなかなか崩れない。その一部の根を伸ばして見たら鉢の深さの10倍はありそうである。狭い鉢の中にこれだけの根が張っているということは旺盛な水の吸収のためであることが予想できる。


 この水を求める根の様子を見て、私は小さく狭い鉢に草木を植えるのは人間のエゴと悟った。それで、最近では鉢のサイズを次々に大きめのに移し替え、花々に余裕を与えている。

(左 狭い鉢で数年間見事な花を咲かせたアマリリス 
 右 今夏3株に分割し余裕を与えた 心なしか葉が伸び伸びしている様に思える)


 夏の暑い日、人は日差しを避け、扇風機やクーラーで身体を冷やすが、炎天下でも植物たちは強い太陽を浴びながら耐えなければならない。茎や葉は触ってみてもそれほど熱くなっていない。これは実に不思議なことだと思っていた。
 それには温度調節に私の知らないメカニズムがあった。

 植物の体温調節は水が豊かでないときは葉をすぼめて受ける太陽光を少なくし、水が豊かなときは大量の水を体表から蒸発させてその気化熱で体温を調節しているという(甲南大学教授 田中修氏による)。

 炎天下で植物たちが元気をなくすのはすべて水不足と思っていたのであるが、確かに水を与える前に独りでシャンと葉の張りが戻っていることもあり、自己防衛のためにあえて葉を萎れさせていた、と理解した。

 私は植物が水を求めるのは体内に水を満たし張りを維持するすため、と思っていたが内部環境を守るために大量の水を蒸発させていた。植物たちは私が思っていた以上に多くの水を求めていた。

 それを思い知ったのは2010年頃庭で「ハス」を育てていた時であった。
 こまめに水管理をし丁寧に育てていた。葉は驚くほど、1m以上の長さにまで成長した。7月下旬、元気な花芽が数本姿を見せた。

 2010年7月27日(土)は飯川病院の日当直で11:00頃から翌日10:00過ぎまでほぼ24時間留守にした。その日は30度を超す暑い日であった。帰ってみると「ハス」の葉の大部分が萎れて元気がなくなっていた。いつも水を満たしていた鉢のも干上がって土が固くなっていた。その後連日十二分に給水し続けたが、一月ほどで枯れてしまった。まる一日、22時間ほど給水しなかったことで干上がったのは予想外であった。

 「ハス」は池や沼に生育する花であることは、大量の水が必要なことを示している。
 ヒトは自然の摂理を無視して自分のために不自然な小さな環境で植物を育成する。動物のペット化もそうであるが、私どもの自己満足のために、である。このことの問題点、罪深さを勉強させてもらった。

 生涯にわたって世話が必要なのはペットも鉢植えの草木も同じである。


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今年の秋田は暑い(11) 家庭菜園・園芸への影響(1) クリ 小モモ リンゴ

2023年08月25日 15時57分50秒 | 季節の話題
 我が家には栗の木、柿の木、モモが各1本、リンゴの木が2本ある。そのうち柿の木は昨年秋に隣の畑の日陰になるというので大部分の枝を落としたが、残った幹から新しい枝が生えてきている。生命力がすごい。それを讃えたいからその枝は大事に育てよう。

 (1)小モモ
 咋年は我が家の庭の小モモが200-300ケほど結実した。あまりタワワになり過ぎて枝折れするほどであった。私は肥料をやったり剪定したりはせず木の思うがままに育てている。木々が一生懸命に開花し、結実していくその過程を見るのは嬉しい。
 果実の熟成と共に樹の周辺には甘いモモの匂いが漂った。
(とてもいい香りの小桃)
 ところが、今年はほとんど結実していない。せいぜい20-30ヶ程度。しかも成熟することなく落果してしまった。今は一つも枝についていない。

 (2)リンゴ
 2本のリンゴの木には昨年は100ヶほどが結実した。リンゴも桃と同様に自然に任せている。
(昨年の結実の様子)
 私は青リンゴが好きである。熟成の過程で虫もつく。その前に、と毎日2ヶほど採って食べている。市場にある青リンゴは立派であるが、実は軟化し始めていてがっかりすることが少なくない。我が家の採りたては固くて、ちょっと渋くて最高に美味である。
 ところが、今年はほとんで結実していない。せいぜい20-30ヶ程度。実の生育も悪く殆ど食用にならない。

 (3)クリ
 栗の木はどうか。我が家の栗は大型の実をつける。毎年栗ご飯を数回炊けるだけ摂れるのであるが、今年は小さなイガ栗状態のまま次々と落ちている。木を見上げても残っている若いイガ栗の中には何も入っていない感じ。
(例年採れたクリ)

 我が家の果物の木は熱暑の被害を受けた、と思わざるを得ない。
 私の、狭い小さな経験だけから結論を導き出せないが、県内紙を見ると記録的な猛暑が続いた横手市を中心に、収穫期を迎えるリンゴ農家が対応に苦心しているようである。
 リンゴ「つがる」の収穫が最盛期だが、いまだに果実が色づかず、黄に薄く赤がまじる程度だ、という。これでは市場価値はほとんどない、と声を落としている、という記事が載った。高温や少雨、昼夜の温度差が小さいため、とみられ、「収量が大幅に減りそうだ」とリンゴ農家は不安を募らせている。

 やはり今年の熱暑は植物にとっても尋常ではないらしい。

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今年の秋田は暑い(10) 私の暑さ対策(2) 外気と扇風機と冷蔵庫で

2023年08月24日 18時10分31秒 | 季節の話題
 私はエアコンなしの環境で過ごすことも多いが暑さ対策は以下の工夫をしている。
 活躍する道具は扇風機と冷蔵庫である。これで十分過ごし得る。

(1)カンカン照り、暑い日は以下の工夫しつつ室内に篭り読書中心、座学に勤しむ。音楽鑑賞もいい。

(2)休日家にいても外仕事ができないことも。その場合、病院に行って残務他をこなす。

(3)私の書斎はエアコンがない。必要と思ったことも殆どない。外気と扇風機、冷蔵庫の氷を活用する。

(4)時に氷枕も活用。

(5)就寝時は最小限の下着のみで、上には何も掛けない。外気を取り入れるために扇風機を活用する。

(6)汗を放置すれば汗疱(アセモ)が生じ易い。こまめに拭き取るか洗い流す。

(7)ぬるめの温度で、時には水風呂で汗を流し身体を冷やす。

(8)朝に1.5Lの茶を淹れる。500mlのガラス瓶三本に分け、そのうちの一本はそのまま飲むが、2本は冷凍し、適宜解かしながら飲む。

(9)500mlの強炭酸水、ミネラルウオーターを凍らせ、布に包んで体につける。脇の下に挟むのがいい。水分が不足したら飲めばいい。

(10)水分摂取時には、お茶、ジュース、牛乳など大量の氷でオンザロックにして飲む。飲み終わったら氷を齧る。ガリガリとかじれる私は恵まれている。

(11)などなど・・・・・・

 エアコンがある環境は正直なことろやはり過ごしやすい。しかし、エアコンには大きな副作用がある。常にそれを意識して用いる。

(1)一人の時はエアコンは最初は28℃で。冷えてきたら29-30℃で。複数の人がいる環境では面倒だから自分の主張はしない。が、流石に24℃では寒すぎる。
(2)扇風機を併用、地球を出来るだけ温めないよう配慮する。
(3)車ではエアコンを用いず窓からの風を利用する。開窓して走行している車がほとんどないのが恐ろしい。無自覚に快適さに身を委ねるのは温暖化を加速し、孫・子たちを不幸にする。

 秋田県内は観測史上最高の気温を記録しているようで、まだまだ暑い日が続く見込み。 
 エアコンの他にも工夫すべきことは多々ある。
 エアコンはなくとも秋田くらいでは夏を乗り切れる、と思う。

 地球の温暖化はもう抑制できないレベルにある。地球は慢性的に破滅に向かっている。戦争なんかしている暇はないのだ。
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今年の秋田は暑い(9) 私の暑さ対策(1) エアコンに頼らない

2023年08月23日 03時43分52秒 | 季節の話題
 今年の秋田は暑い。今年は耐え難いほど。時に日本で最高気温のことも。従来なら猛暑と言っても強烈なのはせいぜい1週間ほどであった。しかし、今年は従来とは異なり、もう一ヶ月近く寝苦しい夜を過ごしている

 私の書斎は寝室を兼ねている。エアコンはない。
 部屋は西側に面しているために夏の午後から夜にかけてはとても暑い。8月中旬、就寝時に室温度を測ってみると連日35℃超である。私はそこで寝るのであるが、これが結構大変。毎日が戦いのようなもの。
 窓際に置いた扇風機で外気を取り入れ、さらにもう一台の扇風機をドアの外に置き玄関先からの外気を取り入れる。それでいつもなら十分なのであるが、今年は外からの風、扇風機の風は涼風ならぬ温風、時には熱風である。
 夕食時に意識的にやや多めの水分を摂り、21:00時頃に最小限の下着姿で、上には何もかけずに就寝。更に、0:00時頃に水分を補給するために一度起きる。2:00時頃の起床時には全身汗まみれ、敷き布団は大袈裟に言えば絞れるほど湿っている。
 起床するとまず入浴し洗髪する。これでいつものペースで早朝のスケジュールをこなすことができる。

 私は暑いのが好きで夏でも休日などは車庫などでいろんな作業をしていた。しかし、今夏は暑すぎて無理、熱中症を防ぐため、早朝にだけダリアの世話とかの若干作業を行うだけ。暑さと直射日光で疲労感を強く感じ、疲れが取れにくくなった。

 日中はほとんど外に出ない。街中もガラガラらしい。
 昨日の人間ドックの受審の方のお二人は、市内でケーキ屋を営んでいる夫婦であった。「景気(ケーキ)はどうですか?」、と冗談半分に話を向けたら「この夏は日中には出歩く人がほとんどないので全く売れません。夕方からぼちぼちと客が来るだけ」と力なく話していた。

 県内は記録的な暑さが続き、熱中症の疑いによる搬送者が相次いでいる。特に私を含め高齢者は熱中症になりやすい。
 消防庁と県総合防災課のまとめによると、県内では5月から今月20日までに783人が熱中症の疑いで搬送され、このうち65歳以上は551人と7割を占めた。搬送数は昨年に比べ6倍ほどという。

 高齢者は体内の水分量が少なく、口渇などの感覚のも鈍っている。さらに暑さに対する感覚も鈍くなっている。高齢者は、私も含めて、意識的に熱中症対策をする必要がある。

 予防としてはマスコミや識者は、小まめに水分補給を行い、エアコンで暑さを避けること。室温は長時間過ごす部屋は28度を超えないように、室温が下がらない夜間もエアコンを緩やかに使用した方がいい・・・などとワンパタ-ンに正論で呼びかける。

 私が外来で診療する患者の一部はとても貧しい。ここ2年ほどの生活物資の値上がりで3食を2食にしやっと生活ができている方々も多数である。エアコンがない人はどうすればいいのか。あっても電気料の高騰で使用を控る人もいる。

 エアコン以外に何か提言はないのか??
 最近の私の外来の話題は暑さ対策がメインであることも。


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今年の秋田は暑い(8) 私のエアコン観 

2023年08月22日 05時30分45秒 | 季節の話題
 今年の秋田は暑い。今年は耐え難いほど。従来なら寝苦しい夜はあったとしても1週間ほどで、それなりに夏らしさを謳歌できていた。しかし、今年は従来とは異なり、もう一ヶ月近く寝苦しい夜を過ごしている
 
 私は「夏だもの暑いのは当たり前、秋田ではエアコンなどいらん・・・」、と考えていたが、2019年に居間にエアコンを設置した。
 82歳になる賄いの石井さんが根をあげた。「最近は暑くて夕食を作るのが苦痛」という。なるほど、この暑さの中で火を使うのは辛いだろう。エアコン嫌いの私は「高齢者虐待をしている」かもしれない。「エアコンがない職場は嫌・・・」と北海道に帰られたら私どもも大変である。
 エアコンを設置したらストレスも減ったのだろう、石井さんの表情も良くなった。

 設置後日常的に用いられているようで帰宅すると涼しく夕食時は実に快適である。

 ただ、私はまだ「エアコン嫌い」の考えが残っており、自分では自宅のエアコンのスイッチを入れたことはない。
 
 何故「エアコン嫌い」なのか、というと、私は暑いのはあまり苦にならず、夏は暑くて当然と考えているからである。
 この季節、私は快適とは言えないほどの「寒い環境」で過ごさねばならない方が辛く、不快である。

 今日1日私が過ごした環境の温度をざっと示すと、
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◉起床時、2:00頃の居間は25℃、朝日と共に上昇したが窓から風が入り快適。
◉6:00ゴミ廃棄、ダリアの散水等。すでに暑くなってちょっと動くと汗だくに。
◉6:40の通勤のバスが過剰に冷えていた。25℃前後か、不快。
◉7:00からの回診時、ナースセンターの温度設定が24℃にセットされ、不快。
◉8:45から中通総合病院外来であったが温度設定が25℃で同様に寒かった。
◉13:00中通リハ病院の医局の自室は35℃。暑くてエアコンを29℃にセットした。
◉19:30帰宅。居間の温度設定は27℃ほどで快適であった。
◉21:00就寝時の室温は35℃。汗だくになって眠った。
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 私はエアコン環境を否定するものではないが「一般に冷やし過ぎる」、と思うが気が小さいから言い出せずじっと耐えている。
 「健康を守り、より快適に過ごそうとするのはこの時代当然だが、エアコンは地球を温める大きな副作用があることを忘れてはならない」、「上手に、適温で用いるべき」と思う。


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