福田の雑記帖

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第48回衆議院議員総選挙(2) 希望の党は排除の言葉で負けたのではない

2017年10月23日 16時42分23秒 | 政治・経済 国際関係
 第48回衆議院議員総選挙の結果は予想通り自民党の圧勝であった。与党第1党は立憲民主党となった。
 私には特に驚きはなかった。

 今回の衆議院選挙は自民の信任ではなく、野党の総崩れによる漁夫の利をえただけ。これほど何がなんだかわからない選挙は私の経験では、ない。
 
 希望の党の小池党首、前原民進党代表の責任は大きい。単に希望の党の問題ではなく、公認した候補が軒並み落選したことだけにもとどまらず、日本の政治全体に与えた影響は小さくない。

 希望の党は、発足当初こそ何たるものかわからなかった。だからこそ、小池氏が何か仕掛けるのではないか、と希望をもたせたが、途中で民進前原代表との合意で民進党の党員を受け入れ、公認し始めた時から何が何だか分からなくなった。

 小池氏をはじめとして細野氏とかはメンバーを選択するにあたって「排除」の言葉を用いたことに敗因があると表明しているが、そんな言葉の問題などではない。排除しなければ民進党そのものになってしまう。そんなことよりも党の性格も公約もはっきりしなかったうちから希望の党の推薦を受けようとした「コウモリ」集団の、節操のなさが明らかになるにつれ、メンバーも、党も、小池氏も呆れられただけ。

 民進党議員が両院総会で希望の党から公認を受けるという方向性が決まったこと自体が驚きであった。
 民進党議員の主義主張はどこに行ったのか?単に議席を確保したかっただけでなかったのか? 保身のためにアイデンティティを捨てた集団、この時点から、からもう結果が見えていたといえよう。
 民進党は政策の面でも烏合の衆であった。同じ党に属していても各議員の個人的考え方が異なっていることは当然である。それは自民党、公明党でも同じ。しかも、民進の場合は決定的重要な意思統一が必要な場面でも党としてのまとまりができなかったのは党として命取りであった。

 蓮舫氏はそれなりの信任票を得て党代表に就いたが、蓮舫氏をバックアップする動きはなかった。こんな無責任なことがあるか!!! その状況を見ている中で、私は今度こそ民進党は決定的敗北になるだろうと思っていた。前原氏は分党すべきだったと思う。その方が筋が通っている。
 どちらにせよ今回の選挙を通じて民主党の区分けがはっきりしたことは良かった、と思う。

 さて、今後であるが、希望の党は分裂に向かうだろう。
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