福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

ウクライナ情勢(6) プーチンは核使用の可能性をチラつかせた

2022年02月28日 07時20分57秒 | 政治・経済 国際関係
 ロシアは2月21日ウクライナの一部を併合、
 2月24日侵攻開始。以降激しくミサイル攻撃を繰り返している。
 2月27日ウクライナ・ロシア間で停戦交渉が始まることとなった。現時点では平行線。一方、戦闘は激化している。

 ロシア軍がプーチン大統領の指示を受け、戦略核の運用部隊が「特別態勢」に入ったと発表した。核による威嚇で欧米の動きを牽制するのが狙いだとしても、越えてはならない一線を越えた。核使用をちらつかせた核大国による威嚇は、キューバ危機が有名。当時のフルシチョフ書記長とケネディ大統領の時代である。

 なぜいま「戦略核」強調したのだろう。短距離ミサイルによる「核」だけではなく、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの「核」を強調しているのも奇妙だ。実際の使用は想定しにくいが、プーチン氏の意図は何か??ウクライナ側につく欧米への威嚇だろう。

 軍事侵攻に突き進んだプーチン氏がとれる選択肢は狭まり、切り札がなくなりつつある。
 一方、ウクライナ情勢はロシア側がやりたい放題やっていても、ウクライナはNATOにも参加していないから、欧米側にとっては所詮他国の問題であり簡単には手を出せない状況にある。このまま侵攻を進めればウクライナは焦土と化す。

 話題になっている核は、より小規模なものだろうが、破壊力は広島に投下された原爆をはるかに上回る。
 米国はプーチン氏にどう対応するのか。バイデン氏は核戦争への懸念は「ない」と語ったが、想定外のことが起きるリスクはあり得ないことではない。ロシアが示した核戦略について日本を含め国際社会は最大限の抗議を発せねばならない。

 プーチン氏は侵攻前も、「最強の核大国だ」「介入すれば経験したことのない結果を招く」と発言していた。そんなことは誰でもわかっている。武力侵略に有無を言わせないために、世界の安全を人質に取った脅しだ。
 今回の核戦略をちらつかせたロシアの行動は、世界が堅持すべき核不拡散体制への重大な挑戦である。

 核による脅しも他国の主権侵害も、絶対に容認されないことを国際社会は結束した行動で示す必要がある。
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ウクライナ情勢(5) 2月24日ロシアがウクライナに侵攻

2022年02月27日 18時31分11秒 | 政治・経済 国際関係
 ロシアは2月21日ウクライナの一部を併合、一方的に独立国とする大統領令に署名した。
 独立国の領土を他国の大統領が勝手に分割するなど、ウクライナの主権を踏み躙る行為であり、こんなことを許していいものか?


 2月24日、ロシア軍がウクライナへの軍事侵攻を開始した。
 独立国の主権を武力で踏みにじるのは国際社会の秩序をないがしろにする暴挙であり、断じて容認できない。


 ロシアのプーチン大統領は国民向け演説で、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部での軍事作戦実施を決定したと表明。ウクライナの非軍事化が目的とし、同国の占領は計画していないと述べた。


 ロシア軍は、ウクライナの首都キエフなどの軍事施設をミサイルで空爆。ウクライナ当局などによると、北部のベラルーシ国境やロシアが実効支配する南部クリミア半島との境界の施設が攻撃を受けた。死傷者も出ている。



 プーチン氏は2月21日にウクライナ東部独立を一方的に承認し、住民保護を名目に派兵を命令。米国と欧州諸国、日本などは経済制裁の第1弾を発動した。


 侵攻により、米欧などとロシアの対立は深まった。各国は躊躇せず経済制裁強化を打ち出すべきだ。侵略は重大な代償が伴うことを国際社会が一致して示すことには意義がある。



 北大西洋条約機構(NATO)が冷戦終結後、東方への拡大を続けてきたことにプーチン氏は反発。米欧から軍事支援を受けるウクライナが将来的にNATOに加盟すれば、安全保障上の重大な脅威になると主張していた。

 ウクライナには独立国家として自らの安全保障政策について決める権利があり、ロシアの要求には無理がある。


 プーチン氏はロシアとウクライナは「一つの民族」と主張する。そういう捉え方は可能だろう。しかしながら、それと侵攻とはどんな関係があるのか??



 ウクライナでは侵攻に備え、高齢者や高校生を対象にした軍事訓練も行われているという。10代の若者たちが実際に武器を取って戦い、血を流すようなことは何としても避けたい。


 ウクライナには独自の文化がある。主権国家として国連に加盟し、国際社会が承認している。
 現ロシアが近隣の独立国を「属国」の様に扱うのは時代錯誤。プーチンもボケたか??


 国際社会の側も外交による解決の道を閉ざしてはならない。多くの国がロシアに対する厳しい制裁を通じて毅然たる態度を示し、粘り強い外交努力を継続することを期待したい。
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ウクライナ情勢(4) 2月21日 ロシアがウクライナの親ロシア地域の独立を承認

2022年02月26日 04時36分52秒 | 政治・経済 国際関係
 ロシアのプーチン大統領が21日、ウクライナ東部の親ロシア派が事実上支配する地域の独立を承認した。平和維持を口実に同地域に派兵もするという。
 プーチン氏は西欧諸国の首脳と外交交渉を進めながら裏でウクライナ東部の独立策を進めていた。

 2014年のクリミア半島併合に続いて、再び武力で現状を変更する試みだ。15年に独仏の仲介でまとめたロシアとウクライナの和平案「ミンスク合意」も事実上破棄した。
 ウクライナの現政権がが西欧寄りの姿勢を持っているが、プーチン氏は、西側諸国の影響力を排し、ウクライナを自らの「勢力圏」に置くつもりなのか。主権国家を蹂躙し、国際秩序を踏みにじる行為を見過ごすわけにはいかない。そもそも、他国が勝手によその国の領土を分割できるなど考え難い。

 ロシアはウクライナとの国境近くに10万人を大きく超える部隊を配備し、軍事的緊張を高めている。西側諸国は何度も警告を発し、自制を促してきたが、受け入れられなかった。

 武力による現状変更を禁止した国連憲章に違反することは明確。国連安保理は21日、緊急会合を開き、この問題を協議した。大半の理事国は反ロシアの姿勢である。いまこそ国際社会としてロシアの暴挙を弾劾すべきだ。中国はロシア支持を明確にはしなかった。

 ロシアに対しては経済制裁を行う。バイデン氏は21日、独立承認した地域との貿易や新規投資に米国人が関与することを禁じると発表、22日には追加措置も決める。日本も主要7カ国(G7)と連携して、相応の制裁に加わる。

 ロシアの大規模部隊も撤収しないまま、本格的な軍事侵攻を許さないためにも、外交努力は続けるべき。国際社会は一致して毅然とロシアに立ち向かってほしい。ウクライナの独立が脅かされれば、「力による威嚇」が定着する。アジアにも影響が波及する恐れがある。そうなれば我が国の領土も危険にさらされる可能性がある。

 冷戦が終結し、ソ連が崩壊して30年を超えた。再び高まる分断の危機に世界はどう立ち向かうのかが問われている。
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ウクライナ情勢(3) ロシアがウクライナの一部併合 私にとってウクライナ

2022年02月25日 06時16分05秒 | 政治・経済 国際関係

 脅威を与え続けていたロシアがウクライナの一部を併合、一方的に独立国とする大統領令に署名した。ロシアの具体的行動が明らかになった。独立国の領土を他国の大統領が勝手に分割するなど、ウクライナの主権を踏み躙る行為であり、こんなことを許していいものか?
 今後の両国の動き、欧米の動きを注視する必要がある。
 国際法なんてなんの役に立つ??国連なんて??と思う。

 ウクライナとロシアは歴史上複雑な関係を持つが、ソ連崩壊後から現在に至るまで政治的緊張が続いている。
 ウクライナはロシアよりもEU(欧州連合)諸国との関係を強化することを目指していた。同様の立場を取るグルジア、アゼルバイジャン、モルドバとともにGUAM(4か国の頭文字)と呼ばれる連合を結成。ウクライナ自身が将来のEU加盟を希望している。さらにする様なことがあってはロシアにとって脅威になることである。しかし、クライナはNATOに加盟を決めたわけではない。

 私にとってウクライナに関する知識はどれだけあるか、というと甚だ心もとない。

 チェルノブイリ原子力発電所事故とウクライナのキエフを拠点とする国立バレエ団の存在くらいか。
 いつでも調べられると思い前向きではなく、不勉強であった。

 チェルノブイリ原子力発電所事故は、1986年4月旧ソ連の構成国、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた。深刻な事故を示すレベル7に分類された。この事故に関しては福島第一原発事故もレベル7であり、比較しながらかなり勉強したが、将来のことはよくわからない。それは福島と同じである。

 ウクライナのキエフを拠点とするキエフバレー団は2年前に秋田でも公演を行った。
 
 (2019年12月秋田公演のパンフ この時の公演は録音音源が用いられた 経費の問題だった、と推定できた)
国立キエフバレー秋田公演 「くるみ割り人形」 秋田市文化会館

 1867年に設立。旧ソ連時代の1970年代にロシアバレエの伝統を受け継ぐバレエ学校とともに広く知られるようになった。
 ウクライナ情勢が緊迫する中でも、名門キエフ・バレエは公演を続けている。「観客に芸術で喜んでもらいたい」「気持ちが楽になってほしい」。日本人も活躍するバレエ団のダンサーたちはそんな思いを抱きながら、つい先日まで社会の重苦しい雰囲気を和らげることを願って踊っていた、と言う。
 しかし、状況がさらに悪化し、キエフバレエだけでなく、多くのバレエ団が上演をやめ、多くのバレエダンサーたちがレッスン場に通うことすらできない事態に陥っているようだ。

 キエフバレエ団は2022年12月秋田市に完成予定の「あきた芸術劇場」でウクライナ国立歌劇場管弦楽団ととも来秋し「白鳥の湖」公演が予定されていたが、おそらく実現不可能と考えられる。残念なことであるが、そんなことより、一刻も早くウクライナに平和が戻ることを願いたい。






 
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徒然ネコ談義2022(10) 地域ネコ活動(2) 私の場合  

2022年02月24日 03時04分59秒 | コラム、エッセイ
 私の場合、初代のネコは別であるが、それ以降の約10匹は野良ネコをやむなく保護し、飼育しているのであって、彼らの生活、命に関しては責任を感じている。
 一般的に語られるような野良ネコ達には一切興味も関心もない。

 もし、私がネコ好き?と問われれば、いろいろ感慨はあるが説明するのが面倒なので「まあね・・」と答える程度である。
 だから、地域ネコ保護活動をされている篤志家の方々には心から敬意を表している。

 ただ、考えてみると私がネコを飼育していることは一種の「地域ネコ活動」と言えると思う。ただ、地域活動だとは思っていない。命ある気の毒な野良ネコを安全な状態に保護しているという感じである。

 特に、いまわが家で保護しているネコは、横浜の長女が保護し我が家に届けられた「黒チビ」と、野良の母親とその子供達の一家である。

 後者は、ある日出産間近のブチの猫が現れ、わが家のガレージや生垣で過ごしていた。餌を十分確保できない、空腹の妊婦ネコは流石に不憫で、時折キャットフードを与えていた。その時生まれたのが3匹で、子供達は家の周りで過ごし、冬の寒空を健気に外で耐えた。私は時折餌を与えていた。
 春になって1匹が肺炎(?)で死亡、もう1匹が我が家を去り、1匹が残った。それが現在のプチである。我が家の周辺はネコ嫌いの方が多く、畑仕事が始まると小石が投げられるなど、プチにとっても安全でなく、やむなく風除湿に保護した。

 しばらく姿を消していた母ネコが、また孕んだ状態で戻ってきて今度は5匹産んだ。しばらく無視していたが、近隣方々の目も厳しくなった。家族の協力もあって母子一家6匹を風除湿に保護し、慣れてきたプチを家に入れて家ネコとして飼うことにした。

 いくら何でもこんなことを繰り返してはいられないと、プチを含め7匹を去勢手術した。

 振り返ってみると、私にはそんな意識はなかったが、実際にやっていることはいわゆる「地域ネコ活動」その物である。

 里親探しもやったが、実際に引き取られたのは1匹だけで、プチを含めて一家6匹と黒チビと同居することとなった。

 ネコにとって良い環境とは「安全、清潔な場所、ネコ嫌いでない飼い主、水や食べ物がある環境、自然に生きる」ことと私は考る。その意味ではまあ合格かな?と思っている。
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