福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

アトリオン室内オーケストラ第33回定期公演「パリの作曲家達」

2010年08月31日 05時17分42秒 | 音楽談義

 8月29日(日)14:00から「 パリの作曲家達~魅惑の時代に生きた人々~」と題してアトリオン室内オーケストラ(ACO)第33回定期公演が行われた。
 ACOは1994年にアトリオン音楽ホール、座席数700、の開館5周年を迎えたのを機に県民による室内オーケストラとして誕生した。年2回の定期公演等を開いている。 ACOは県内の多くの企業・団体・個人からの支援による「ACO協会」によって支えられている。私も賛助会員の一人である。



 今回の出演者は 指揮が渡辺修身氏(山形大学地域教育文化学部准教授)、ピアノが野原みどり氏(京都市立芸術大学准教授)と、フルートの菅原潤氏、チェロの高田剛志氏他のエキストラを含めたアトリオン室内オーケストラ約40名であった。

 プログラムは
■フォーレ作曲 組曲「マスクとベルガマスク」作品112より~序曲、メヌエット、ガボット、パストラール~
■ラヴェル作曲 組曲「クープランの墓」
■オネゲル作曲 交響詩「夏の牧歌」
■サン=サーンス作曲 ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22 

 指揮の渡辺氏は山形では有名な音楽家であるが、私は今回初めて耳にするお名前である。
 ピアノの野原氏は音楽雑誌等では時に名前を見る方であるが、私は今回初めて聴いた。パンフレットによると、東京芸大卒、NHK「若い芽のコンサート」に出演、パリに留学、第42回ブゾーニ国際コンクール3位、ブダペスト・リスト国際コンクール2位。第23回ロン・ティボー国際コンクールにて第1位などのキャリアが紹介されていた。今でも国際的に活躍されているという。「野原みどり」と言うお名前がお覚えやすいし、とても良い。

 私は1年ほど前に発表されたこの日のプログラムを見て二つの点で軽いショックを受けた。
 私自身フランス音楽はどちらかというと苦手な分野であり、この日の演奏曲目は過去にずいぶん聴き込んだが結局は親しめないままにしていた曲ばかり並んでいたからである。フランス音楽は印象としては絵画を予想させる緻密な構築している。本日の曲目を含めて演奏会で取り上げられるような代表的なフランス音楽作品は殆どレコードで所持していて100枚は以上はあるだろう。しかし、聴いて楽しめるほどまで親しめた曲はわずか数10曲に過ぎない。
 もう一つのショック、と言うか心配になったのはこの企画が秋田県民にどれだけアピール出来、どれだけ集客出来るのだろうか、と言うことであった。先月あたりには関係者の方からチケットの売れ行きが良くないとの情報もあった。

 会場の入りは2/3程度であった。満席になると苦しくていたたまれない雰囲気になる私にとっては快適であった。
 演奏はいずれもレコードやCDで一生懸命聴いていたときとは異なり、演奏者の動きを通して曲の構築がよく分かり、新発見がいろいろあって、4曲とも、またアンコールの2曲、ピアノソロとラベルの「無き王女のためのパバーヌ」も十分に楽しめた。演奏の質も良かった。特にピアノ協奏曲ではこのような小さな編成でここまで出るのかと思うほどの音量が心地よくホール全体に響きわたった。

 私は演奏会というと大抵微睡むし、中座するのであるが今回は一睡もせず、最後まで真剣に聴き通してしまった。これらの曲に対する評価も変わった。
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菅首相(14) 本日のNHK日曜討論:党内議論欠如の実態があらわに

2010年08月30日 08時24分07秒 | 政治・経済 国際関係

 昨年の8月28日(日)、第45回衆議院選挙が行われ民主は300超の議席を獲得し政権交代が実現した。
 あれから今日で丸一年、その間に鳩山首相は失政で辞任、菅首相の下で参議院選挙で民主党は大敗を喫し、与野党の勢力範囲はねじれ化し、国会運営は困難な状態を来している。

 いま、9月中旬に行われる党代表選挙をめぐって小沢氏が立候補を表明、鳩山前首相がこれを支持するなど、政権交代後の政治、民主党内の運営は混迷を深めている。

 日曜朝9:00からNHKーTV、ラジオ第一放送で毎週放送される日曜討論は良い番組で、私は出来るだけ視聴している。その際、発言者の表情も重要なのでラジオよりはTVの方が良い。見ることが出来ないときは録画して後で見る。

 本日、朝9:00からのNHK日曜討論では最初の30分間ほど、民主党の小沢氏を支持する山岡副代表と菅氏側から寺田学首相補佐官が登場し互いの立場を主張した。後半は時間を延長して1時間ほどは日本の円高対応の現状と経済対策の問題点が語られた。
 山岡氏はベテラン中のベテランであり、寺田氏は秋田選挙区選出の衆議院議員で、 2003年初当選後連続3回当選の新進議員である。初当選時は国会議員の中で最年少であった。事業仕分けで業績を上げ、現在現執行部を支える14人の副幹事長の一人に起用されている。今回は首相補佐官という重責を担っている。やっと秋田選出議員が前面に出てきたか、と思って見ていた。

 9月の民主党代表選に向け、両人はソフトに舌戦を繰り広げた。さすがに山岡副代表は余裕綽々、笑顔十分、若手党員を優しく諭すような落ち着いた話しぶりであった。寺田氏はやや緊張気味で話し振りは紋切り調あった。番組の中で激しい対立的な論調にならなかったのはとても良かった。寺田氏は、首相側は代表選よりも景気対策に全力を挙げ、責務を果たすことを通じて支持拡大を図る、と言う考えを強調。山岡氏は円高、株安への対応はあまりにも遅く無気力、と首相を批判する意見を述べた。

 しかし、本日話された内容から伺い知ることが出来たことは、両陣営の考え方の違いと言うよりも党内で両陣営間に殆どコミュニケーションがないと言うことで、NHK日曜討論で話されるべき内容と言うよりは党内でまず両陣営が政策や考え方を摺り合わせて挙党態勢を作るべきだろう、と言うことであった。多くの視聴者も同様の疑問を感じたのではないだろうか。

 私は管・小沢氏間の確執と意地の張り合いがもたらした事態だと思うし、これに鳩山元首相が調整役を十分に果たさないまま小沢指示を表明するなど軽々しい言動が拍車をかけたからだ、と思う。鳩山氏の論旨は世話になった方だから支持する、と政策に関係ない論旨の発言を繰り返している。なんともはや、国民そっちのけのバカらしい抗争の構図である。
 まだ調整の余地はある。それに期待したい。
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新型マック購入(8)ついでにPowerBookG4のバッテリー問題も解決

2010年08月30日 03時13分15秒 | 近況・報告

 新型iMacの初期不良を経験し、修理した。
 その話題をMacユーザーである友人と話していた際に、電池に関するサイトがあること、オークションで古いPowerBook(PB)用のバッテリーが頻回に出品されていた、と教えてもらった。その方法で新しいバッテリーを簡単に手に入れることが出来、ここ2年ほど悩んでいた懸案事項が解決した。この課程で、保障期間が過ぎたMacに関しては正規のルートでの対応では不十分で、そのほかの方法があることを知った。それだけトラブルが多いと言うことだろう。

 私はデスクトップのMacと共にPBを複数台併用してきた。入手経路はいろいろで、使わないからと戴いたものもあったが、68系ではPB165,180,520、1400CS,2400が3台,5300を2台の6機種9台であるが、この中で現有機種は2400が1台のみ。互換性のない古いソフトで作ったデータを利用することもあるかと思い一応取ってある。これらの機種は電池による駆動が2-3時間程度と短く、かつ、電池は1-2年で機能を失った。この当時は電池をわざわざ交換しても駆動時間から見てメリットはそれほど無かったので交換はしなかった。
 OS-Xになってからは、PB(800MHz G3), PB(1200MHz G4), PB(1800MHz Intel)を用いており、これら3台は次男から安価に譲ってもらったもので、いずれも現役である。PBk(G4)は私が職場で、他の二機種は家内が自宅と病院で用いている。

 私が用いているPB(G4)は2002年製で、2年ほど前に電源を繋いだ途端に電池付近でバシッと言う音を立て、電池機能がゼロとなった。多分、ショートするかヒューズが飛んだのかもしれない。電源を繋ぐと用いることが出来たが、電源を外すとその度ごとに日付等の設定が元に戻り、時にはうまく起動しないこともあった。職場では何とか使ってきたが、講演の際には起動しないでは済まされないから家内のPBを借用するなど不便していた。
 Macのサービスセンターに相談したところ、「その製品は既にサポート期限過ぎてます」とつれない返事で終了、正規のディーラーもほぼ同じ答えで半ば諦めていた。

 電池交換のみで解決するか不安もあったが、新品の電池を6.000円で入手、おそるおそる交換したところすべて解決した。講演そのほかのためにいずれは買い換えが必要か、と思い始めていただけにとても助かった。

 1993年に初めてPBを購入して以来、初めて電池トラブルを解決出来たが、結構ネット上にMac関連の情報が飛び交っていることも知ったので、一石二鳥であった。新型iMacの初期不良がもたらしてくれた副産物である。
 

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旭川の鯉に餌(8)カラスが増えた

2010年08月28日 14時59分54秒 | 季節の話題

 暑かった夏も暦の上では終わりかかっている。それでも秋田もまだ連日30℃程度の残暑の日々が続いているが、関東以南では35℃ほどが続き熱中症で搬送される高齢者も多く、死亡者も出ている。

 今年は雨が降らない日は殆ど自転車通勤にしている。通勤は朝早く、夕遅くだからまだ良いが、真夏は暑くて大変であった。やっと快適な、自転車に相応しい季節になってきた。そのこともあってか、2週間ほど前から家内も自転車通勤を始めた。家内が勤務する病院と私が勤務する病院と近いために一緒に付き合って走ることになるが、のろのろで私の運動にはならなくなった。まあ、止む無しである。

 天候と川の条件が悪くない日は、ほぼ毎日旭川にかかる久保田新橋から用意した餌を鯉に与えている。6月からは家内も通勤を始めたので餌まきにつきあってくれている。最近まで家内は車で通常の道路を、私は自転車で別ルートを走り、橋に向かうのだが必死に走ればほぼ同時に着く。結構良い運動になる。

 真夏の間、人は夏ばてでぐったりしているが、鯉どもは元気で食欲は旺盛である。集まってくる鯉の数も増えた。撒くまでは上流に頭を向けて整然と並んでいるのであるが、餌を撒くと激しく奪い合いする様になった。だから、最近では餌になる食材の確保が大変である。5月の連休後しばらくはまだそれほど食欲は旺盛でなく、医局で回収されていく検食のご飯をメインにして間に合っていたが、最近はそれでは足らず、我が家で出る食材のうち水分をあまり含まないものはそのまま、水分がやや多いのは天日や風除室で数日乾燥させてから小さくカットして乾燥ご飯に混ぜ込んで作る。水気の多いのはコンポスト行きである。

 毎朝出勤前にはいそいそとエサ作りをする。夏期休暇で帰省していた子ども達がそれを見て「私たちには朝食すら作ってくれたこともないのに・・」とやっかんだが、それは誤解である。何の事情であったか忘れたが、一月ほど家内に代わって簡単な朝食を作ったことはあるが忘れたらしい。

 鯉の餌やりに関して最近変わったことと言えば、カラスが沢山集まってくる様になったことで、ちょっと困っている。私どもはカラスをそれほど嫌いではない。結構表情も豊かである。かつては時々1-2羽来る程度であったのだが、最近は7-8羽きて欄干にとまりこっちにも餌よこせ、とガーガーやられるとご近所迷惑だろうと気を遣ってしまう。側らのマンションから私どもを見ている高齢の方もおられたが、気にされているのだろうか、とこちらが気にしてしまう。カラスのの影響か、最近スズメが少なくなった様だ。

 で、前はカラスにも餌をすこしやっていたが最近はやらないようにしている。学習能力の高い鳥なので当てに出来ないと分かれば何れは来なくなるだろうと期待している。
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菅首相(13) 暴挙、鳩山小沢グループ

2010年08月27日 08時55分24秒 | 政治・経済 国際関係
 昨夜19:00NHKラジオニュースで民主党の小沢一郎前幹事長が、党代表選に立候補する意向を表明したことを知った。 民主党の実態、と言うか、小沢・鳩山ラインとその取り巻きのバカさ加減がこれで証明された。

 今回の代表選の実態は、表向きはこのまま日本は駄目になると言いつつ、国民をバカにした権力闘争でしかない。具体的には「菅降ろし」である。「○○降ろし」は自民党政権の中では当たり前の如く行われてきた。古くは「三木降ろし」・・、最近では「安倍降ろし」「福田降ろし」「麻生降ろし」と続いた。呆れた体質と思っていた。民主党はそんな自民党を批判しながら政権交代をなしえたが、全く同じ轍を踏んでいる。

 派閥あるいはグループと称する人数から言えば菅首相が置かれた立場は厳しい。小沢氏立候補のニュースを聞いた瞬間、もう民主党は駄目になると思ったが、唯一残された道は党内、党員各有権者の良識だけであろう。その良識が勝って代表戦で菅首相続投となれば小沢・鳩山の居場所はなくなり、党は分裂する。どちらの結果になっても党運営は困難を極める。党内の有権者はグループの方針に反した独自の選択を果たして出来るであろうか。

 事実上、民主党は今挙党態勢が必要でこんなことをしている暇はないはずだ。
 小澤氏の立候補は党を二分しかねないし、政治とカネの問題で幹事長を辞したばかりの小沢氏の疑惑に関して何ら状況が変わっていないのにどうしてこんな行動が出来るのか、何でここまで民意とかけはなれたことができるのか。到底理解できない。政治のプロってこんなものなのか、と思う。

 小沢氏は代表戦に出る前にやらなければならないことがある。彼を選ぶと言うことは民主党自身の倫理観、責任感の放棄の証である。鳩山由紀夫前首相にもあきれる。過去の経緯を挙げて小沢支持を表明したが、そんな理由しか挙げられないのか。首相としてまともな仕事が出来なかった自身の責任をどう感じているのか。

 小沢氏が代表になって小沢首相が誕生しても、世論の支持のない政権運営は困難を極める。政治とカネの問題をあいまいにしたままでは、国会運営は今以上に厳しくなることが想定される。すると、日本は一体どうなるのか。
 1年前、新しい政治に期待して有権者は民主党に一票を投じた。党の顔であった小沢・鳩山両氏はその期待を踏みにじる、国民に背を向けるネガティブの顔にもなってしまった。

 小澤氏の出馬、鳩山氏の行動で国民の政治離れがいっそう加速する。取り返しがつかない事態を迎えることになろう。何としてこれを止めるのか。時間はそれほど無いが、有権者が黙りこくらないで、この実態を批判しつつ現内閣を支持していくと言う声を上げるのが唯一の方法だろう。
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