8月29日(日)14:00から「 パリの作曲家達~魅惑の時代に生きた人々~」と題してアトリオン室内オーケストラ(ACO)第33回定期公演が行われた。
ACOは1994年にアトリオン音楽ホール、座席数700、の開館5周年を迎えたのを機に県民による室内オーケストラとして誕生した。年2回の定期公演等を開いている。 ACOは県内の多くの企業・団体・個人からの支援による「ACO協会」によって支えられている。私も賛助会員の一人である。
今回の出演者は 指揮が渡辺修身氏(山形大学地域教育文化学部准教授)、ピアノが野原みどり氏(京都市立芸術大学准教授)と、フルートの菅原潤氏、チェロの高田剛志氏他のエキストラを含めたアトリオン室内オーケストラ約40名であった。
プログラムは
■フォーレ作曲 組曲「マスクとベルガマスク」作品112より~序曲、メヌエット、ガボット、パストラール~
■ラヴェル作曲 組曲「クープランの墓」
■オネゲル作曲 交響詩「夏の牧歌」
■サン=サーンス作曲 ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22
指揮の渡辺氏は山形では有名な音楽家であるが、私は今回初めて耳にするお名前である。
ピアノの野原氏は音楽雑誌等では時に名前を見る方であるが、私は今回初めて聴いた。パンフレットによると、東京芸大卒、NHK「若い芽のコンサート」に出演、パリに留学、第42回ブゾーニ国際コンクール3位、ブダペスト・リスト国際コンクール2位。第23回ロン・ティボー国際コンクールにて第1位などのキャリアが紹介されていた。今でも国際的に活躍されているという。「野原みどり」と言うお名前がお覚えやすいし、とても良い。
私は1年ほど前に発表されたこの日のプログラムを見て二つの点で軽いショックを受けた。
私自身フランス音楽はどちらかというと苦手な分野であり、この日の演奏曲目は過去にずいぶん聴き込んだが結局は親しめないままにしていた曲ばかり並んでいたからである。フランス音楽は印象としては絵画を予想させる緻密な構築している。本日の曲目を含めて演奏会で取り上げられるような代表的なフランス音楽作品は殆どレコードで所持していて100枚は以上はあるだろう。しかし、聴いて楽しめるほどまで親しめた曲はわずか数10曲に過ぎない。
もう一つのショック、と言うか心配になったのはこの企画が秋田県民にどれだけアピール出来、どれだけ集客出来るのだろうか、と言うことであった。先月あたりには関係者の方からチケットの売れ行きが良くないとの情報もあった。
会場の入りは2/3程度であった。満席になると苦しくていたたまれない雰囲気になる私にとっては快適であった。
演奏はいずれもレコードやCDで一生懸命聴いていたときとは異なり、演奏者の動きを通して曲の構築がよく分かり、新発見がいろいろあって、4曲とも、またアンコールの2曲、ピアノソロとラベルの「無き王女のためのパバーヌ」も十分に楽しめた。演奏の質も良かった。特にピアノ協奏曲ではこのような小さな編成でここまで出るのかと思うほどの音量が心地よくホール全体に響きわたった。
私は演奏会というと大抵微睡むし、中座するのであるが今回は一睡もせず、最後まで真剣に聴き通してしまった。これらの曲に対する評価も変わった。
ACOは1994年にアトリオン音楽ホール、座席数700、の開館5周年を迎えたのを機に県民による室内オーケストラとして誕生した。年2回の定期公演等を開いている。 ACOは県内の多くの企業・団体・個人からの支援による「ACO協会」によって支えられている。私も賛助会員の一人である。
今回の出演者は 指揮が渡辺修身氏(山形大学地域教育文化学部准教授)、ピアノが野原みどり氏(京都市立芸術大学准教授)と、フルートの菅原潤氏、チェロの高田剛志氏他のエキストラを含めたアトリオン室内オーケストラ約40名であった。
プログラムは
■フォーレ作曲 組曲「マスクとベルガマスク」作品112より~序曲、メヌエット、ガボット、パストラール~
■ラヴェル作曲 組曲「クープランの墓」
■オネゲル作曲 交響詩「夏の牧歌」
■サン=サーンス作曲 ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22
指揮の渡辺氏は山形では有名な音楽家であるが、私は今回初めて耳にするお名前である。
ピアノの野原氏は音楽雑誌等では時に名前を見る方であるが、私は今回初めて聴いた。パンフレットによると、東京芸大卒、NHK「若い芽のコンサート」に出演、パリに留学、第42回ブゾーニ国際コンクール3位、ブダペスト・リスト国際コンクール2位。第23回ロン・ティボー国際コンクールにて第1位などのキャリアが紹介されていた。今でも国際的に活躍されているという。「野原みどり」と言うお名前がお覚えやすいし、とても良い。
私は1年ほど前に発表されたこの日のプログラムを見て二つの点で軽いショックを受けた。
私自身フランス音楽はどちらかというと苦手な分野であり、この日の演奏曲目は過去にずいぶん聴き込んだが結局は親しめないままにしていた曲ばかり並んでいたからである。フランス音楽は印象としては絵画を予想させる緻密な構築している。本日の曲目を含めて演奏会で取り上げられるような代表的なフランス音楽作品は殆どレコードで所持していて100枚は以上はあるだろう。しかし、聴いて楽しめるほどまで親しめた曲はわずか数10曲に過ぎない。
もう一つのショック、と言うか心配になったのはこの企画が秋田県民にどれだけアピール出来、どれだけ集客出来るのだろうか、と言うことであった。先月あたりには関係者の方からチケットの売れ行きが良くないとの情報もあった。
会場の入りは2/3程度であった。満席になると苦しくていたたまれない雰囲気になる私にとっては快適であった。
演奏はいずれもレコードやCDで一生懸命聴いていたときとは異なり、演奏者の動きを通して曲の構築がよく分かり、新発見がいろいろあって、4曲とも、またアンコールの2曲、ピアノソロとラベルの「無き王女のためのパバーヌ」も十分に楽しめた。演奏の質も良かった。特にピアノ協奏曲ではこのような小さな編成でここまで出るのかと思うほどの音量が心地よくホール全体に響きわたった。
私は演奏会というと大抵微睡むし、中座するのであるが今回は一睡もせず、最後まで真剣に聴き通してしまった。これらの曲に対する評価も変わった。