福田の雑記帖

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国会解散2017(5) 民進分裂はいい結果をもたらすかも

2017年10月06日 07時00分50秒 | 政治・経済 国際関係
 1996年に結党した旧民主党の流れをくむ民進党が分裂した。
 もともと民進党は「寄り合い所帯」であった。だから、数の上では最大野党であったが、何も決められない、機能不全状態にあった。この党の分裂・解消は、政策・理念を軸にした新しい野党形成を促す転機になることが期待される。

 「非自民・非共産」の保守勢力を合わせた政権交代可能な新しい受け皿をつくる。民進党の前原代表は就任直後に「改革保守」を当げる希望の党への合流を決断し、民進内のリベラル系は立憲民主党をつくる道を選んだ。
 もう一度政権交代を皆さんと一緒にやりたい、前原氏が9月28日の両院議員総金で訴えかけ、小池都知事が代表に就いた希望の党との合流に理解を求めた。

 希望の党は得体がしれない党であったはずなのに、このような提案が出て承認されることなどうなんだろうかと、私は思った。最初に解党して、意を同じにするグループを作り、その上で希望の党に属するというのが筋だと思うが、党全体を・・というのは初めからおかしい。希望の党が小池氏を党首とする民進党になってしまうではないか。特に、元総理などの重鎮がそっくり移って来られて困るのは希望の党の方で、拒否するのは当然であった。
 衆院週を間近に控えていたから、分党などの手続きは無理だったのだろう。

 前原氏は党勢が回復しない民進党の閉塞を打ち破る最後のチャンスに映ったのだろう。しかし、党としては節操が無さすぎる。
 党内には、改憲派と護憲派が同居し、外交・安保政策などの主要政策でもまとまらない。

 自民党も多彩な考え方を持つ議員で成り立っているが、最終的には党としてまとまる老練さがある。民進党にはそれがなかった。

 今回、希望の党によってリベラル系議員、民進党の重鎮達が「排除」されたことでうまく選別されたことになるが、それでも希望の党内では多分問題を醸し出すだろう。それでも、野党勢力は民進党よりはマシになると期待される。

 まだ先のことはわからないが、前原氏は意外といい決断したのかもしれない。一時的な新党ブームに終わらせないでほしい。
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