著者の後藤謙次によると、本書は白鵬大学での講義内容をベースにまとめたものとのこと。
次の新しい時代を迎えるにあたって平成を振り返ることには大きな意味があるのでしょう、と述べ、「10代に語る平成史」として出版した。内容的には「70代の私のための平成史」として十二分に通用する。
あとがきの中に後藤氏は以下のように平成時代の流れをまとめている。表現を適宜変え、若干のコメントを追加し、以下に紹介した。
■ 1945年の終戦以来増え続けてきた人口が減少に転じた。
少子高齢社会はあらゆる面で日本社会を変えている。出生数が減り、65歳以上の高齢者は4人に1人を超えた。
労働人口が減り、杜会保障費が膨れているのが現状。
国際社会の激変によつて、日本の立ち位置が大きく変化した。米ソ冷戦構造が崩れ始めたのも平成元年(1989)。
しかし、冷戦の終わりは平和の時代の到来ではなかった。米ソの超大国によった力の均衡から民族や宗教を背景にした争いが始まり、2001年9月11日、NYの世界貿易センタービルが過激派によつて破壊された。米国の対テロ戦争がはじまり、日本は米国の要請に沿い、自衛隊を海外に派遣した。
■ 国内では憲法9条をめぐる議論が活発化した。
そして中国が台頭し、北朝鮮の核・ミサイル対応をめぐつてアジア情勢が大きく揺れたのも平成時代の大きな特徴である。
■ 私たちの生活も激変した。
ネット社会の到来、携帯電話が普及した。ネット社会は超便利社会を到来させたが、人間の心理状態にも大きな影響をもたらし、新たな脅威にもなつた。
携帯電話が普及する前に書かれた小説等を読むとその生活の不便さがよく分かる。それだけ携帯電話、スマホの存在は我々の生活、特に人間関係は一変した。
■「格差社会」の到来。
「改革」や「規制綴和」という前向きの改革によつて様々な分野で賂差が生まれた。労働者の『非正規雇用」は4割を超えた。
■ 社会を映し出す犯罪が頻発した。
オウム真理教による地下鉄サリン事件、秋葉原の無差別殺傷事件、親による子供の膚待死も頻発。
虐待の背景にはしばしば貧困と孤立が指摘されている。
■ 五輪やパラ五輪で多くの選手が活躍、野球の米大リーグが身近になった。
ノーベル貫の日本人受賞者が数多く誕生した。
平成時代は、日本人が目標を見失った時代であり、探し求めた時代だつた。まだ模索中としか言えないが、それが平成の時代なのだろう。
次の新しい時代を迎えるにあたって平成を振り返ることには大きな意味があるのでしょう、と述べ、「10代に語る平成史」として出版した。内容的には「70代の私のための平成史」として十二分に通用する。
あとがきの中に後藤氏は以下のように平成時代の流れをまとめている。表現を適宜変え、若干のコメントを追加し、以下に紹介した。
■ 1945年の終戦以来増え続けてきた人口が減少に転じた。
少子高齢社会はあらゆる面で日本社会を変えている。出生数が減り、65歳以上の高齢者は4人に1人を超えた。
労働人口が減り、杜会保障費が膨れているのが現状。
国際社会の激変によつて、日本の立ち位置が大きく変化した。米ソ冷戦構造が崩れ始めたのも平成元年(1989)。
しかし、冷戦の終わりは平和の時代の到来ではなかった。米ソの超大国によった力の均衡から民族や宗教を背景にした争いが始まり、2001年9月11日、NYの世界貿易センタービルが過激派によつて破壊された。米国の対テロ戦争がはじまり、日本は米国の要請に沿い、自衛隊を海外に派遣した。
■ 国内では憲法9条をめぐる議論が活発化した。
そして中国が台頭し、北朝鮮の核・ミサイル対応をめぐつてアジア情勢が大きく揺れたのも平成時代の大きな特徴である。
■ 私たちの生活も激変した。
ネット社会の到来、携帯電話が普及した。ネット社会は超便利社会を到来させたが、人間の心理状態にも大きな影響をもたらし、新たな脅威にもなつた。
携帯電話が普及する前に書かれた小説等を読むとその生活の不便さがよく分かる。それだけ携帯電話、スマホの存在は我々の生活、特に人間関係は一変した。
■「格差社会」の到来。
「改革」や「規制綴和」という前向きの改革によつて様々な分野で賂差が生まれた。労働者の『非正規雇用」は4割を超えた。
■ 社会を映し出す犯罪が頻発した。
オウム真理教による地下鉄サリン事件、秋葉原の無差別殺傷事件、親による子供の膚待死も頻発。
虐待の背景にはしばしば貧困と孤立が指摘されている。
■ 五輪やパラ五輪で多くの選手が活躍、野球の米大リーグが身近になった。
ノーベル貫の日本人受賞者が数多く誕生した。
平成時代は、日本人が目標を見失った時代であり、探し求めた時代だつた。まだ模索中としか言えないが、それが平成の時代なのだろう。