福田の雑記帖

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こころと体2023(9) 睡眠 健康ブームにもかかわらず、おろそかにされる 「睡眠」

2023年03月20日 18時01分03秒 | こころと体
 現在、新聞紙上、折り込み広告、雑誌等では各種の機能性食品の広告が溢れている。

 「血液さらさら」「動脈硬化を防ぐ」「物忘れの予防」「骨を丈夫にする」「睡眠の質をたかめる」・・・などなど枚挙にいとまがない。これらを全て服用したらどうなるのだろうね。むしろ心配になる。
 まさに健康に関する、国民の不安のあらわれである。

 確かに「医食同源」という言葉がある通り、食は健康な体を維持する。また「食事療法」という言葉があるように病気を予防したり治すといった効果は重要である。

 ただ、「機能性食品」「サプリメント」の背景には「何も努力せず、楽して、効果だけを求める」と言った人間のズルさ、弱さが企業に目をつけられ、効果の乏しい製品に高価な代償を払っている、という印象が否定できない。私は効果のあるサプリメントに遭遇したことはない。

 しかし、私たち人間は、一生のうちの約1/3は眠っている。 人生を80年生きても25~27年間は眠っている計算になる。

 それなのに眠ることに関しては、 「眠くなったから寝る」 「夜になったから眠る」といった受動的感覚の人がほとんどではないか。

 それだけならまだしも、いくら体が睡眠を要求していても、仕事や遊びを理由に睡眠時間を削っているのではないか。そのような行動がどんなに自身の健康を脅かしているかも知らずに・・・である。

 その睡眠軽視という悪習慣の真っ只中に身を置いて、時間を有効に使っている、と自己満足に浸っていたのが現役時代の私であった。その頃は業務も超多忙、趣味も多々あって「なんでヒトは、否、なんで私は眠らねばならぬのか!!」、とブツブツ言いながら布団に入ったものである。

 ところが、ここ10年ほど前から、ちょっと仕事をした後など、読書の後などで強烈な睡魔が襲ってくる様になった。加齢による脳機能の劣化と考え、睡眠について勉強を始めた。そして初めて睡眠の重要性に気づいた。実にバカであった。
 
 そして、睡眠不足が、ガン、心疾患、脳血管疾患のリスクを高めることも学んだ次第である。

 日本では特に企業の効率性、高収益性が求められ、24時間営業のコンビニやファストフード店、深夜勤務の工場や工事現場などで働いている労働者たちも数多い。この様な社会を支える業務の従事者は一般的に決して社会的立場が強いとは言えない。この様な方々の多くは生活のために身を削って生活している。せめて、納得できる報酬を得ていればナア・・・などと思う。

 この様な方々を含めて、睡眠に問題を抱える人はせめていい睡眠をとってほしいと思う。
 運動のためのジム通い、サプリメントも結構高価である。その点、睡眠に関しては発想の転換が主であってそれほど投資は必要でない。

 私は近年睡眠に関しては発想を変えてしまった。それによって生活に変な緊張感がなくなった。今更ながら、であるが・・・。
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2 コメント

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Unknown (うむむ)
2023-10-11 20:24:32
先生の短時間睡眠すごいな!と思っていたのですが、
長年のそれにより、先生の心疾患につながったのかな・・・?

緊張感がなくなったのは、本来あるべき人間の姿に戻ったのかも。

私は寝ないと体が持たないです。
仕事で4-5時間しか寝られない日もありますが、その翌日は8時間ぐらい寝ます。
Unknown (FUKUDA)
2023-12-17 05:42:13
 コメントありがとうございました。
 確かに発作性の場合には睡眠不足に関連していたと感じていましたが、そんな生活を続けているうちに慢性化してしまいました。
 今は身体の求めに応じて適宜休息をとっていますのでストレスは少なくなりました。
 ありがとうございました。

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