福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

四季2016(2)秋田市の降雪 今年は異様に少ない

2016年01月31日 15時58分35秒 | 秋田の話題
 今年は異様に雪が少ない。もう日差しには春の息吹が感じられる。
 私にとって早朝の除雪はかなりの心理的な負担になっている。3-5cm以上降雪があると、5:30から1時間除雪してから出勤する。今年は雪が少なく極めて楽である。楽を喜ぶだけでなく、これでいいのか??とさえ思っている。

 それで7年間の1月末日の段階で自宅の除雪機稼働回数を毎年の記述から取り出してみた。
▪2010年 13回 ▪2011年 9回 ▪2012年 14回 ▪2013年 21回 ▪2014年 11回 ▪2015年 7回 ▪2016年 2回

 確実に今年の除雪回数は少ない。私の記録には何cmで除雪したかを時折記述しているが、過去には40cm、15cm、7-8cmで除雪・・、などの記載があるが、今季は2回、13日は10cm、19日は5cmで除雪している。

 1月下旬は全国的に寒気が襲っている。山陰地方、九州沖縄まで降雪があったという。秋田県も種々警報が出ており、除雪の心がまえをしていたが、風雪に襲われたことは1日もなかった。
 秋田市は冬型の気圧配置があっても長続きせず、今月上旬までの降雪量は平年の約4割。中旬には県内上空に寒気が入り込み、連日少量の降雪があったが、平均気温が0.5‐2.4度と平年より高く、すぐに溶けてしまった。

 秋田市の本年度の除雪車稼働日数が、昨年度の約3分の1で済んでいるとのこと。市によると稼働日数は1月25日現在、昨年度の延べ46日に対し、本年度は14日。
 秋田県としてみると、県が全県49地点で観測している累計積雪深は12月末時点で過去5年の平均198cmりの半分以下で、地点ごとにみても過去5年の平均を下回った。

 一方、除雪を請け負っている秋田市内の建設業者からは嘆きの声も聞かれる。冬期間は工事も少なく収入源が限られる。そのため、雪不足の影響は大きい。本年度の出動はまだ2回で、24時間体制で待機させている人件費や除雪車のリース代を回収できる見込みがない、と嘆いているとのこと(魁新聞)。

 確かに例年なら入ってこないような路地にも、除雪不要と思われる日にも除雪が行われた。これは、稼働率を上げるための配慮だったのか、と納得した。
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日銀マイナス金利導入:マイナス金利って何だ!!! 庶民には関係なさそうだが

2016年01月30日 04時17分28秒 | 政治・経済 国際関係
 日銀が「マイナス金利政策」導入を決めた。

 民間の市中銀行も日銀に口座を持っていて預金を預けている。それには0.1%の利子がついている。
 この預金システムが来月16日以降変更になる。すなわち、一定額を超える日銀への預金については利子が「マイナス0.1%」になる。つまり、銀行は日銀に金利分のお金を払って預金しなくてはならない。要するに、金利分の手数料を払って預金を管理してもらうということだろう。
 こうした政策は諸外国ではあったようであるが、日本では初めてのことと言う。

 この辺のことは不勉強で知らなかった。
 この政策で日銀は何を狙っているかというと、銀行は日銀に費用を払ってまでお金を預けたくはないはずである。要するに、日銀に資産を預ければ資産が目減りすることになる。だから、企業や個人により多く貸し出すようになる。それで企業の活性化や個人消費に繋がり世の中の「カネ回り』が良くなって、景気が上向く。これが日銀が考えたシナリオということ。

 これが上手くいくと確かに景気は良くなるだろう。

 しかも、私たちの預金の金利には影響がない良い方法である。もし、民間の預金金利がマイナスになるような事態になれば預金者は預金を引き出してしまう。そうなれば銀行は立ち行かなくなる。
 マイナス金利政策は銀行の自助努力を誘導する策である。
 今でもかなり低い住宅ローンや企業への貸付金利がさらに低くなる可能性はある。金利が下がってお金を借りやすくする効果も狙っていることになるが、市中銀行はこの政策を容認できるほど経営的に良い状況なのだろうか。

 日本の多くの企業は日銀がマイナス金利にしたからといって、銀行からの融資を受けて設備投資するとは限らない。銀行が貸し出しを増やせず、マイナス金利でも日銀に預けざるを得ない状況になると、銀行は内部の金庫へ資金を収納せざるをえない。この資金は利潤を生まない。だから、銀行の経営が悪くなる。そんな事態も起こりうる危険な政策とも言える。

 マイナス金利についてちょっと調べてみた。
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村上春樹著 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 文芸春秋社 2013年 1700円

2016年01月29日 06時45分43秒 | 書評
 最近、外来に通院してくる95歳の男性患者から書籍を頂く。毎回交わす世間話の中で私が本好きだということで、ならば自分の蔵書は持っていてもしょうがないので提供しますということになった。受診のたびに2-3冊置いていく。2年以上にもなったのでもう40-50冊にはなったのではなかろうか。独居で身寄りもないとのことで、いづれゴミになる可能性があるから、頂く方も気楽である。

 頂いた書籍は自分なら購入しない小説ジャンルが多い。そのうちの何冊かを読んでみたが、読み切った作品は少ない。渡辺淳一著「孤舟」(2010年作)、「幻覚」(2004年作)はその中の本である。今回3冊目の完読作品が出た。

 先週いただいた本の一冊がこの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」であった。私は村上春樹氏は著名な作家であり新作が出るたびに話題になっていることは知っているが、意外と読んでいない。短編集「レキシントンの幽霊」程度である。

 私は小説をあまり好まない。しかし時には読む。

 この本の印象は、何だこれは?変な題名だ!! のレベルであったが、最初の書き出しの一行が気になった。「大学二年生の夏から、翌年の一月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きてきた・・・」。この文章にいたく興味を持った。最近、死生観やいじめ問題、自死の問題に興味の視点を寄せていることも関連している、と思う。2日間で読了した。遅読の私にしては珍しい。

 あらすじは、主人公の多崎つくるは鉄道の駅をつくるのが仕事。高校時代、男女四人の親友がいたが、大学時代のある日突然、何の理由も告げられずに四人から絶縁を申し渡された。
 作品の前半はトラウマによる自死願望の中、漂うように生きてきた30数歳までの足跡、後半は10数年前の絶縁を言い渡された理由の解明の過程が述べられている。

 物語を通じていろいろな話題が交錯する。
 この話題提示は、徹底的に中途半端。何一つ、はっきりした結果に結びついていない。自動消滅するがごとく次の話題の展開の中で消えていく。しかしながらその提示過程で登場人物が話す言葉は深くて興味を持った。

 この作品には、些細なちょっとしたきっかけに、死を選びそうな人たち、あるいは死者とのつながっている、そんな登場人物が交わす言葉が興味深い。その代表は、大学の時に一年あまり話し込んだ秋田出身の後輩、いろいろ問題提起しながら結局はつくるの前から黙って消えていく2年後輩が大きな意味を果たしている。

 私は死の話題、自死の話題が頻回に出てくる前半の部分に深い興味を抱いた。後半は犯人探しのような構成になっているために興味は薄れた。前半に感じた密度が8割、後半には2割というところだろうか。

 全編を通してリストのピアノ曲、「ル・マル・デュ・ペイ」が流れる。これはアルバム「巡礼の年」の一曲であるがラザールベルマン演奏によるレコードを通して筋の通った話題の一つとして登場してくる。私にとっても懐かしい曲である。
 
 少なくともこの作品は私の記憶から消えてしまうことはないだろう。時には取り出して再確認してくなるような会話が、豊かに散りばめられているからである。
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通常国会(2) 甘利氏(2) 辞任!!  燃え尽き症候群も一因か

2016年01月28日 08時39分40秒 | 政治・経済 国際関係
 甘利経済再生相が、辞任した。昨日、私は甘利氏のTPPに関する手腕などを評価し、エールを送ったつもりであったのに。
 本日帰宅後、19:00のNHKニュースで知った。
 氏は本日の記者会見後、夕方になって辞意表明し、首相はこれを了承した。後任には石原伸晃氏を充てた、という。これは突然ということでなく、数日かけての準備された経過だったと思われる。

 氏は記者会見で、大臣室と地元事務所で計100万円を受け取り、政治資金として適切に処理したと説明した。地元秘書が寄付として受け取った500万円のうち、200万円は政治資金として登録したが、300万円は秘書が使い込んでいた、という。「管理者として自らを許せない、この決断は自分の信念、美学である」、と述べた。公設秘書も辞任となった。

 上記の理由が本当であれば、釈然としない辞任劇である。
 私はTVで垣間見た氏の表情に、完全に意欲を失った燃え尽き症候群的というべき、病的な表情、一人の疲れ果てた老人の姿を見た。

 疑惑の発端は、某建設会社の総務担当者の証言を、週刊誌が掲載したことである。なんで今ころ、何のためにリークしたのだろうか。よくわからない。告発者の言いたいことは何だったのか。
 こんな程度のレベルで、こんなことまでしかわかっていない段階で国政の中心にある人物を辞任させていいのか?
 甘利氏に関しては調査を継続し厳しく判断すべきだが、真実がよくわからないうちから、辞任辞任と騒ぐ野党の方々は何考えているのか。国会の、議員たちの役割放棄も大きい。彼らの仕事の第一は法案の検討、成立させることである。仕事をほっぽり投げての大騒ぎ。結果として今後の国会のスケジュールは大幅に遅れることになりそうである。その責任は甘利氏?野党?安倍首相?

 今回は潔く辞任された・・と言いたいところであるが、このレベルで辞任した甘利氏も無責任である。しかし、意欲喪失状態ならやむをえない。持病の悪化等で体調が悪いのかもしれない。

 甘利氏は、TPPを粘り強く交渉し合意にこぎつけた功績がある。しかし、TPP問題はまだ終わっていない。後任の石原氏が直ちに対応できるとは考えられない。

 政治家とカネ問題、またである。よくわかっていない初期状態から簡単に結論を出し表明する。これは組織の犯罪、学校におけるいじめでも、社会人のいじめでも共通の現象である。初期の結論が正しかったことは稀である。政治の世界も同じであるが、辞任した政治家の真相解明は中途半端になっているケースが多い。逃げるが勝ちか?
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通常国会 甘利氏の不祥事?で緊張感が高まる

2016年01月27日 17時57分06秒 | 政治・経済 国際関係
 今年は2010年に選出された参院議員の任期満了、改選がある重要な年である。
 通常国会が正月明け早々1月4日から6月1日までの会期として召集された。 
 
 通常国会は以下の課題が挙げられる。
 @ 15年度補正予算案
 @ 16年度予算案
@ TPP関連法案
@ 伊勢志摩サミット
@ 軽減税率導入で税収は1兆円減となる。どう捻出?
@ 「1億総活躍社会」元年。
@ 参院選は18歳に年齢を引き下げた改正公選法に基づく?
@ 参院選で改憲賛成勢力で2/3に獲得で、首相は改憲へ動く?。今国会は改憲をめぐる議論も焦点。

 衆参両院での代表質問は、NHK AM放送で中継されているが、野党の質問もSMAP、日本人力士の10年ぶり優勝などが話題に上がり、重要案件でもツメが甘いような気がしていた。安倍首相も答弁書を早口で棒読みにするなど、国会審議は議事録を残すためのアリバイ作りなのか、と思えるほど緊張感を欠いたやり取りがあった。

 ところが、今月中旬、甘利経済再生相に現金授受疑惑が浮上した。
 週刊誌が甘利氏と秘書が千葉の建設会社から総額1200万円の現金や飲食接待を受けていたことを報じた。真実ならば、政治資金規正法、あっせん利得処罰法に反する疑いがある、という。

 途端に野党側が力を得て、国会論戦が俄然野党側ペースになって熱を帯びてきた。野党側は甘利氏を辞任に追い込む一方、国会の審議日程再調整で抵抗する構えである。多分、甘利氏の追及関連で廃案になる法案が出てくるかもしれない。

 ただ、甘利氏の疑惑内容については野党側も今の所十分な資料を持っていないらしくツメが甘い印象であり、よくわからない点も残る。今回の金銭授受のやり取りは何故か録音されているらしい。

 安倍政権の小渕氏や松島氏らが「政治とカネ」の疑惑で野党の追及を受け相次いで閣僚を辞任した。甘利氏は2006年以来、安倍内閣で経済関係の閣僚を歴任しTPPを担当している。もし、甘利氏が同じような経過をたどるとすれば今国会の有り様は大幅に変わってくる。TPPについて誰が代役に立てるのだろうか。

 私は、甘利氏の責任追及と経済再生相としての働きを分けて考えないと政治が混乱に陥りかねないと思う。わが国ではこの辺が区別されない。これは野党側の責任でもあると思う。
 
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