もういくつ寝ると~お正月~♪
タコじゃなくて上がるのは物価、コマのようには回ってくれない首...
何だか年末とは思えない、いつもと変わらぬ街の静けさが寂しいです。来年こそは、日本で石油やダイヤモンドが発掘されるとか、この沈んだ不景気なムードを一気に吹っ飛ばす、核爆弾級のBreakthroughが起きますように!
お松の独りイギリス&アイルランド映画祭②
「Queen Victoria 至上の恋」
19世紀のイギリス。夫を亡くし悲嘆に暮れるヴィクトリア女王は、公務も停止して宮殿に閉じこもる毎日。そんな中、亡父の従僕であったブラウンが女王に仕えることに。風変わりなブラウンの言動に、はじめは戸惑う女王だったが、しだいに彼に心を開くように...
これって実話なのでしょうか?心温まる、かつ切ないラブストーリーです。ヴィクトリア女王もブラウンも、もう婆さん爺さんなので、ロマンチックでスキャンダラスなドロドロした性愛がらみの恋愛にならず、あくまでプラトニック、精神的な愛情を抱き合う姿が、乾いた清々しさで描かれてます。あれが市井の男女なら、何の問題もなかったんだろうけどなあ。いや、もしあれが、未亡人の女王ではなく、やもめの王だったら?彼を優しく献身的に支える賢い女官との恋だったら、結婚はできないにせよ、側女として周囲は黙認したはず。生き牢獄のごとき貞節や操を厳守しなきゃならないって、やっぱ女は損です。
いや、身分の違いももちろん二人の障壁だったけど、いちばんの問題はブラウンの人柄だと思う。女王を慰めるだけの人畜無害な男だったら、案外その存在を歓迎されてたかも?でも、ブラウンはそんな都合のいい男じゃなかった。女王さまったら、すっかりブラウンに心酔して、彼の言うことしか聞かなくなっちゃうし。ブラウンもまた、女王の夫みたいに振舞うし。政治的な野心なんか全然なくて、ただひたすら女王さまを守り支えたいと願って行動してるだけの無法松みたいなブラウンなんだけど、純真一途さがゴーイングマイウェイで天衣無縫すぎるというか、いろんな思惑や事情が複雑に絡んでる百鬼夜行な宮中で、見方によっては女王の威光を笠に着た傲慢で人もなげなブラウンの態度は、周囲から敵視・危機感を向けられても当然。日本の奈良時代の、孝謙女帝と道鏡の関係を思い出させます。
面白いなあと思ったのは、女王とブラウンの逆転関係。表向きは君主と従僕だけど、だんだん女王さまは、ブラウンに従うことに快感を覚えていってたような...はじめっから、自分に向かってタメ口&暴言を吐き、全然へいこらせず、良かれと思うことは堂々と指図するブラウンに、長年かしずかれ命令することに狎れきってる女王さまは、新鮮な戸惑いと喜びを...社会的ステイタスが高くて賢く勝気な女にかぎって、粗野な男に屈服したい願望を持っている、というハーレクインやレディースコミックを地でいく女王さまとブラウンです。ブラウンに、亭主に死なれて寂しいんだな、とか、バカな女みたいなマネはやめろ!とか言われて、顔は怒っても心ではウットリしてる女王さま、実は精神的M女?威厳を保ちながらも、ひそかにブラウンへの愛しさで乙女ちっくに胸キュンしてる、女王さまのツンデレぶりが可愛いです。
アカデミー主演女優賞にもノミネートされたジュディ・デンチが、さすがの名演。女王って楽じゃないなあ、可哀想だなあと、「クィーン」のヘレン・ミレン以上に思わせます。家族や臣下どもを一喝して従せ、威で圧する強さがカッコいい!同時に、何て孤独で疲れてて寂しいんだろうと同情もしてしまう。いかめしい怖い顔なのに、ナニゲに見せる愛らしい表情や仕草で、俗にまみれてない女王さまの凛とした気高さ清らかさを感じさせて、素晴らしいなあと感嘆せずにはいられないデンチ女史です。
ブラウン役のビリー・コノリーは、マシュー・マコナヒーの親父?みたいな顔。女王さまを乙女にするワイルドな俺様キャラが、なかなか素敵です。
収穫だったのが、これが映画デビュー?のジェラルド・バトラー。
ブラウンの弟アーチー役のジェリー。当時28歳ぐらい?若い&可愛い!暴走?する兄を心配する、優しく明るい弟を好演してました。チョイ役なのかなと思ってたら、結構出番は多くて嬉しかったです。ヒャッホ~♪と全裸になって海に入ってくシーンもあり。キュートなケツぢゃまだ今みたいなムキムキマッチョじゃないです。でも、体格の良いスラっとした長身は従僕の衣装に合ってて、めちゃイケ!ジェリー、時代劇と相性が良いですよね。私が女王なら、同じブラウンでも弟のほうがいい~!
英国王室ファッションや宮殿&城の生活風景は、贅沢や豪奢とは縁がなく、質素で慎ましいのが返って高貴な趣。やっぱ韓国の成金とは違います。
あと、スコットランドの雄大で美しい風景も、一見の価値があります。
タコじゃなくて上がるのは物価、コマのようには回ってくれない首...
何だか年末とは思えない、いつもと変わらぬ街の静けさが寂しいです。来年こそは、日本で石油やダイヤモンドが発掘されるとか、この沈んだ不景気なムードを一気に吹っ飛ばす、核爆弾級のBreakthroughが起きますように!
お松の独りイギリス&アイルランド映画祭②
「Queen Victoria 至上の恋」
19世紀のイギリス。夫を亡くし悲嘆に暮れるヴィクトリア女王は、公務も停止して宮殿に閉じこもる毎日。そんな中、亡父の従僕であったブラウンが女王に仕えることに。風変わりなブラウンの言動に、はじめは戸惑う女王だったが、しだいに彼に心を開くように...
これって実話なのでしょうか?心温まる、かつ切ないラブストーリーです。ヴィクトリア女王もブラウンも、もう婆さん爺さんなので、ロマンチックでスキャンダラスなドロドロした性愛がらみの恋愛にならず、あくまでプラトニック、精神的な愛情を抱き合う姿が、乾いた清々しさで描かれてます。あれが市井の男女なら、何の問題もなかったんだろうけどなあ。いや、もしあれが、未亡人の女王ではなく、やもめの王だったら?彼を優しく献身的に支える賢い女官との恋だったら、結婚はできないにせよ、側女として周囲は黙認したはず。生き牢獄のごとき貞節や操を厳守しなきゃならないって、やっぱ女は損です。
いや、身分の違いももちろん二人の障壁だったけど、いちばんの問題はブラウンの人柄だと思う。女王を慰めるだけの人畜無害な男だったら、案外その存在を歓迎されてたかも?でも、ブラウンはそんな都合のいい男じゃなかった。女王さまったら、すっかりブラウンに心酔して、彼の言うことしか聞かなくなっちゃうし。ブラウンもまた、女王の夫みたいに振舞うし。政治的な野心なんか全然なくて、ただひたすら女王さまを守り支えたいと願って行動してるだけの無法松みたいなブラウンなんだけど、純真一途さがゴーイングマイウェイで天衣無縫すぎるというか、いろんな思惑や事情が複雑に絡んでる百鬼夜行な宮中で、見方によっては女王の威光を笠に着た傲慢で人もなげなブラウンの態度は、周囲から敵視・危機感を向けられても当然。日本の奈良時代の、孝謙女帝と道鏡の関係を思い出させます。
面白いなあと思ったのは、女王とブラウンの逆転関係。表向きは君主と従僕だけど、だんだん女王さまは、ブラウンに従うことに快感を覚えていってたような...はじめっから、自分に向かってタメ口&暴言を吐き、全然へいこらせず、良かれと思うことは堂々と指図するブラウンに、長年かしずかれ命令することに狎れきってる女王さまは、新鮮な戸惑いと喜びを...社会的ステイタスが高くて賢く勝気な女にかぎって、粗野な男に屈服したい願望を持っている、というハーレクインやレディースコミックを地でいく女王さまとブラウンです。ブラウンに、亭主に死なれて寂しいんだな、とか、バカな女みたいなマネはやめろ!とか言われて、顔は怒っても心ではウットリしてる女王さま、実は精神的M女?威厳を保ちながらも、ひそかにブラウンへの愛しさで乙女ちっくに胸キュンしてる、女王さまのツンデレぶりが可愛いです。
アカデミー主演女優賞にもノミネートされたジュディ・デンチが、さすがの名演。女王って楽じゃないなあ、可哀想だなあと、「クィーン」のヘレン・ミレン以上に思わせます。家族や臣下どもを一喝して従せ、威で圧する強さがカッコいい!同時に、何て孤独で疲れてて寂しいんだろうと同情もしてしまう。いかめしい怖い顔なのに、ナニゲに見せる愛らしい表情や仕草で、俗にまみれてない女王さまの凛とした気高さ清らかさを感じさせて、素晴らしいなあと感嘆せずにはいられないデンチ女史です。
ブラウン役のビリー・コノリーは、マシュー・マコナヒーの親父?みたいな顔。女王さまを乙女にするワイルドな俺様キャラが、なかなか素敵です。
収穫だったのが、これが映画デビュー?のジェラルド・バトラー。
ブラウンの弟アーチー役のジェリー。当時28歳ぐらい?若い&可愛い!暴走?する兄を心配する、優しく明るい弟を好演してました。チョイ役なのかなと思ってたら、結構出番は多くて嬉しかったです。ヒャッホ~♪と全裸になって海に入ってくシーンもあり。キュートなケツぢゃまだ今みたいなムキムキマッチョじゃないです。でも、体格の良いスラっとした長身は従僕の衣装に合ってて、めちゃイケ!ジェリー、時代劇と相性が良いですよね。私が女王なら、同じブラウンでも弟のほうがいい~!
英国王室ファッションや宮殿&城の生活風景は、贅沢や豪奢とは縁がなく、質素で慎ましいのが返って高貴な趣。やっぱ韓国の成金とは違います。
あと、スコットランドの雄大で美しい風景も、一見の価値があります。
かわいいデンチが観られそうな作品ですね。
たけ子さんの今回の記事で初めて知った映画です。
あ、↓の『ダブリンバスの~』という作品もです。
どちらもほっこりとなれそうな内容のようで、良さそうですね。
私も探して休みに観てみたくなりましたよ。
それにしても、たけ子さんのプロフィールの絵、梅津さんのですよね?… こ、怖いー! 今夜初めて気付きました。今夜は夜中のトイレに行けるかなぁ…(涙)
年末はPC前に座る時間が持てるか否か心配なので、この場をお借りして。
今年はたけ子さんと映画のお話やセクシー俳優のお話がたくさんできて、とても嬉しかったです
ありがとうございました!
どうぞ良いお年をお迎えくださいね
ダブリンバスもクイーン・ヴィクトリアも、心温まる+切ない佳作です。ぜひチェキラー!
俺様な従僕に心は乙女なデンチ女王、顔は怖いけど可愛かったです。
ぷぷっそうです、私が敬愛してやまない、楳図かずお先生の代表作・へび女です♪真夜中のトイレに現れるかもしれませんよ!ご注意!
こちらこそ、fizz♪さんと楽しくお話できて、まんもすハッピーでした。心からI thank you!
来年も、どうぞ仲良くお付き合いくださいね!良いお年を~!