
秋の英国男優祭③


「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩」
19世紀初頭のイギリス。若き詩人ジョン・キーツは、ロンドン郊外のハムテッドでの居候先で、隣家に住む快活な少女ファニーに心惹かれる。死の床にある弟や、評論家の酷評に苦しむキーツを、優しく支え励ますファニー。いつしか二人は恋に落ちるが…
「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオン監督作品。
佳作「追憶と、踊りながら」での、繊細な演技とイケメンぶりが忘れがたいベン・ウィショーが、夭折した詩人ジョン・キーツをこれまたデリケートに耽美的に演じた悲恋映画。

ウィショーくん、もう不幸な役しかできない、ていうか、不幸な役しかオファーされないのでは…薄幸を絵に描いたような見た目、雰囲気、そして演技。何やっても、どんなシーンでも不幸そうなんです。でも、それがまた似合うんだよな~。健康そうで豊かな生活を送ってるハリウッドのスターだと、嘘くさいな~と白けてしまうような不幸な役を、まるで地のように自然にリアルに演じてるウィショーくんです。病弱で貧乏、孤独という、世の薄幸薄命を一身に集めてるようなジョン・キーツは、まさにウィショーくんのためにあるような役です。

不幸が男を美しくするのか、美しいから不幸なのか…ウィショーくん演じるジョン・キーツの、ガラス細工のような脆さ、はかなげな微笑み、悲しいまでの優しさが切なくて…顔色の悪さ、女よりも華奢な肢体なども、痛々しくも愛しくなる耽美的なムードを醸しています。いつも寂しげに悲しげに潤んでる、あの捨て犬のような瞳!周囲が彼を見捨てられず、優しく支えたり助けたりするのも解かる。ユーミンじゃないけど、守ってあげたい~♪と思わせる魔力を秘めています。フツーのイケメンが演じたら、このヘタレが!と嘲笑されかねないキャラなんですが、今にも死にそうなウィショーくんなので、ファニーのように大丈夫よ!私がついてるから!と抱きしめたくなります。

ファニーと情熱的な恋に落ちるジョン・キーツですが、その深く強い想いが命を蝕み縮めていくところが、いかにも天才的な詩人って感じ。彼の清冽な愛に、男と女の肉体的な愛は似合わない。激しく互いを求め合いながらも、プラトニックな愛を貫くファニーとキーツが悲痛だけど美しかったです。ヤっちゃえばいいのに!と思わないでもなかったけど
ウィショーくんが女優とセックスシーンなんて、想像できんわ~。ファニーとのキスシーンでさえ、何か違和感を覚えたし…

私、ぜんぜん詩心がないので、劇中で使われていたジョン・キーツの詩はチンプンカンプン。詩を解する人間に生まれたかったな~。でも、ジョン・キーツみたいな天才的な詩人に生まれてしまうのも、不幸なことだよな~と思います。感じなくていいことまで感じてしまう感性って、素敵だけど生きる上では邪魔になることが多そうだし…凡人な自分が悲しい、けど安心、みたいな。金にならない天才、というのも不幸。せっかくの才能も、生きるための糧にならず、結婚もできない不如意な生活もみじめで切なかった。
ファニーとジョン・キーツの悲恋よりも、二人の仲を邪魔する?キーツの親友ブラウンの存在と言動が興味深かったです。キーツと自分の間に入ってきファニーに対する意地悪で冷たくて陰険な態度は、間違いなく嫉妬!ブラウンさん、キーツに友だち以上の感情を抱いてるし。男の嫉妬に怯まず臆せず、冷ややかに応戦するファニーが小気味よかった。キーツをめぐって、ヒロインとブラウンが散らす火花が、腐的には面白かったです。

ファニー役のアビー・コーニッシュは、ナタリー・ポートマンを地味にして逞しくした感じ?静かだけど気性が強く毅然としてて、可哀想なヒロインをブリッコに演じてなかったので好感。ブラウンさん役のポール・シュナイダーも、なかなかイケメンでした。あと、ヒロインの弟と妹が可愛かった。特にあの幼い妹ちゃん、演技うまかったな~。可愛いけど、姉とジョン・キーツの恋をじっと見ている目が、何か冷徹で怖かった。ジェーン・カンピオン監督の代表作「ピアノ・レッスン」のアナ・パキンと彷彿とさせた女童でした。
この映画、映像と衣装も美しかった!どこでロケしたんだろ?な、季節おりおりの美しさが胸に沁みた風景。女性のドレスや帽子、装飾品も派手ではないけど優雅かつ個性的。特に、裁縫が得意なファニーのファッションセンスに感嘆。あと、ファニーの猫が可愛かった、いや、猫ちゃんを可愛がってるシーンのウィショーくんが可愛かった!

↑ウィショーくんには、もうすぐ公開の007最新作「スペクター」で会えますね♪


↑プラダの広告のウィショーくんも、可愛いですね~



19世紀初頭のイギリス。若き詩人ジョン・キーツは、ロンドン郊外のハムテッドでの居候先で、隣家に住む快活な少女ファニーに心惹かれる。死の床にある弟や、評論家の酷評に苦しむキーツを、優しく支え励ますファニー。いつしか二人は恋に落ちるが…
「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオン監督作品。
佳作「追憶と、踊りながら」での、繊細な演技とイケメンぶりが忘れがたいベン・ウィショーが、夭折した詩人ジョン・キーツをこれまたデリケートに耽美的に演じた悲恋映画。


ウィショーくん、もう不幸な役しかできない、ていうか、不幸な役しかオファーされないのでは…薄幸を絵に描いたような見た目、雰囲気、そして演技。何やっても、どんなシーンでも不幸そうなんです。でも、それがまた似合うんだよな~。健康そうで豊かな生活を送ってるハリウッドのスターだと、嘘くさいな~と白けてしまうような不幸な役を、まるで地のように自然にリアルに演じてるウィショーくんです。病弱で貧乏、孤独という、世の薄幸薄命を一身に集めてるようなジョン・キーツは、まさにウィショーくんのためにあるような役です。

不幸が男を美しくするのか、美しいから不幸なのか…ウィショーくん演じるジョン・キーツの、ガラス細工のような脆さ、はかなげな微笑み、悲しいまでの優しさが切なくて…顔色の悪さ、女よりも華奢な肢体なども、痛々しくも愛しくなる耽美的なムードを醸しています。いつも寂しげに悲しげに潤んでる、あの捨て犬のような瞳!周囲が彼を見捨てられず、優しく支えたり助けたりするのも解かる。ユーミンじゃないけど、守ってあげたい~♪と思わせる魔力を秘めています。フツーのイケメンが演じたら、このヘタレが!と嘲笑されかねないキャラなんですが、今にも死にそうなウィショーくんなので、ファニーのように大丈夫よ!私がついてるから!と抱きしめたくなります。

ファニーと情熱的な恋に落ちるジョン・キーツですが、その深く強い想いが命を蝕み縮めていくところが、いかにも天才的な詩人って感じ。彼の清冽な愛に、男と女の肉体的な愛は似合わない。激しく互いを求め合いながらも、プラトニックな愛を貫くファニーとキーツが悲痛だけど美しかったです。ヤっちゃえばいいのに!と思わないでもなかったけど


私、ぜんぜん詩心がないので、劇中で使われていたジョン・キーツの詩はチンプンカンプン。詩を解する人間に生まれたかったな~。でも、ジョン・キーツみたいな天才的な詩人に生まれてしまうのも、不幸なことだよな~と思います。感じなくていいことまで感じてしまう感性って、素敵だけど生きる上では邪魔になることが多そうだし…凡人な自分が悲しい、けど安心、みたいな。金にならない天才、というのも不幸。せっかくの才能も、生きるための糧にならず、結婚もできない不如意な生活もみじめで切なかった。
ファニーとジョン・キーツの悲恋よりも、二人の仲を邪魔する?キーツの親友ブラウンの存在と言動が興味深かったです。キーツと自分の間に入ってきファニーに対する意地悪で冷たくて陰険な態度は、間違いなく嫉妬!ブラウンさん、キーツに友だち以上の感情を抱いてるし。男の嫉妬に怯まず臆せず、冷ややかに応戦するファニーが小気味よかった。キーツをめぐって、ヒロインとブラウンが散らす火花が、腐的には面白かったです。

ファニー役のアビー・コーニッシュは、ナタリー・ポートマンを地味にして逞しくした感じ?静かだけど気性が強く毅然としてて、可哀想なヒロインをブリッコに演じてなかったので好感。ブラウンさん役のポール・シュナイダーも、なかなかイケメンでした。あと、ヒロインの弟と妹が可愛かった。特にあの幼い妹ちゃん、演技うまかったな~。可愛いけど、姉とジョン・キーツの恋をじっと見ている目が、何か冷徹で怖かった。ジェーン・カンピオン監督の代表作「ピアノ・レッスン」のアナ・パキンと彷彿とさせた女童でした。
この映画、映像と衣装も美しかった!どこでロケしたんだろ?な、季節おりおりの美しさが胸に沁みた風景。女性のドレスや帽子、装飾品も派手ではないけど優雅かつ個性的。特に、裁縫が得意なファニーのファッションセンスに感嘆。あと、ファニーの猫が可愛かった、いや、猫ちゃんを可愛がってるシーンのウィショーくんが可愛かった!

↑ウィショーくんには、もうすぐ公開の007最新作「スペクター」で会えますね♪


↑プラダの広告のウィショーくんも、可愛いですね~
30代半ばであの透明感!
猫になりたい発言とか、ちょっと宇宙人っぽいトコも好きです。
イギリスでちょこっと通ってた語学学校にベン・ウィショー似の先生がいて、女のコたちがbeautifulだって騒いでましたね。
彼が他の男性の先生と立ち話してるだけでなんだか萌えちゃいました☆彡
007も楽しみですね(^O^)
私も自分のレビューに「貧相を演じさせたら右に出るものがない」なんて失礼なこと書いてますが、それから5年経ってもそのキャラが変わってないのがある意味素晴らしい。
私も英語力不足で詩を理解するまでに至らなかったのを残念に思いました。
ベン・ウィショー、いい役者ですよね~。私、不思議ちゃんは苦手だけど、不思議くんは好きなんですよね~。ネコになりたいなんて、可愛すぎますよね~。ベン・ウィショーと君はペットしたいです(笑)。
え!ベン・ウィショー似の先生!さすが英国!そーいう先生は、やっぱ女性とではなく男子生徒と仲良くしないとね!(笑)。想像しただけでも萌えますわ~。最近、電車とかでカッコカワいい男子高校生が仲良くしてるの見たら、あらぬ腐妄想で萌えまくってます。かなり病んでますよね(笑)。
007、待ちきれん~!
pu-koさん、こんばんは!
病弱キャラって、何か憧れます!美男美女にしか似合わないキャラですよね~。私も朝礼とかで、フラっと貧血で倒れてみたい!そんでもって、マット・デーモンとかトム・ハーディみたいなゴリマッチョ体育先生に、保健室に連れ込まれたい♪
薄幸病弱イケメンキャラは、もはやライバルなしなベン・ウィショーでしょうか。彼が元気いっぱい明るい役とか想像できん。でもたまには、コメディとかにも出てほしいかも。
詩人って憧れます。私はほぼ死人(^^♪
私のブログ訪問ありがとうございました。
松さんもブログを書かれていたんですね!
この映画は観ていませんでした。
アビー・コーニッシュ恐るべし(笑)。
「リミットレス」で私の好きなブラッドリー・クーパーの恋人役を演じ、
「ロボコップ」で私の好きなジョエル・キナマンの妻役を演じ、
こういう役も演じていたのか(笑)。
007新作はこちらでは来週公開です。
毎年この時季は年末の賞レース・ノミネートに向けて
おもしろそうな映画が「これでもか~!」ってくらい毎週ドンドン公開されるので、観に行く時間を作ることが大変です(笑)。
こないだも汚い足跡をまたつけてしまい、すみません♪素敵ブログにはつい足跡をつけてしまう私です。
アビー・コーニッシュって、リミットレスでブラパの奥さん役やってた女優!ぜんぜん気づかなかった!ブラパしか眼中になかったので(汗)。いい男の相手役が多いんですね~。浦山C!
いよいよOO7、アメリカで公開なんですね!いいなあ~。しかも、オスカー狙いの話題作もじゃんじゃか公開される季節!Schatzさんにとっては、嬉しい悲鳴ですね!じゃんじゃかご覧になってくださいね!レビュウ楽しみにしてます!特にブラッドリー・クーパーの新作、よろしくお願いしま~す!
激ショボブログですが、また遊びにいらしてくださいね!