れもん日和

日々の生活の報告

ダン・タイ・ソンに再びの感動

2022-08-31 07:26:23 | 日記
    夏の終わりを感じます

私がまだ独身だった頃、実家近くのホールに、ショパンコンクールに優勝したダン・タイ・ソンを聴きに行き、衝撃を受けたことがあります。
中でもその時ショパンのノクターン3番の美しさにとても感動し、自分で弾いてみたい思いが募り、直後にこの曲に取り組んで発表の場で演奏した思い出があります。

あれから30年以上。
様々な演奏会に行きながら、ダン・タイ・ソンのことはあまり思い出すことなく、それほどマスコミにも取り上げられなかったようなのですが、
昨年のショパンコンクール優勝のブルース・リウの先生ということと、コンクール審査員のお一人としてコメントなどを述べられている番組で懐かしく思い出していました。
それから少しして、東京で来日コンサートがあることを知り、ぎりぎりでチケットを買おうと考えていたら、やはり・・という感じでしたが、コロナのために来日ができなくなり、延期となりました。
その延期されたコンサートが、この8月、9月で行われることになり、私は昨晩、紀尾井ホールで夫と二人で、聴いてきたのです。

あまりの衝撃、素晴らしい音楽に、前半聴いて、くらくらしてきてしまいました。
いろいろ書きたい気持ちがあるのですが、ものすごく長くなるので、おいおいにします。
曲目は前半が、バッハ(フェインベルク編曲)オルガンソナタBWV529よりラルゴ、モーツァルト、ピアノソナタ11番(トルコ行進曲付き)、
ベートーヴェン、ピアノソナタ30番
後半が、ショパンのポロネーズ、マズルカ、ワルツ、エコセーズ、タランテラをとりどりに。

バッハや、ベートーヴェンでは所々で、オーケストラとソリストの歌声パートの多声がそれぞれの音色で聴こえてくるようで、本当に驚きました。
音色‥と一言で言い表せないくらいで、ピアノが、あれほど素晴らしい楽器だということを今までよりはるかに感じました。
モーツァルト、ベートーヴェンが、神棚にお供えするような音楽ではなく、まさに生きている、彼の中から新しく湧き出る音楽でした。

ですから何度も聴いている曲が、本当に新しく聞こえ、まして、たまたま今さらっている30番ソナタ・・・今までの私の演奏はなかったことにしようと思いました。
素晴らしすぎて自分がピアノをやるほどでもない…と感動とはまた別に思うのではありますが、それでもまたピアノに向かいたいという気持ちがわいてくるのです。

後半のショパンは、あまりコンサートで演奏されない曲もありながら、私はそれまで知っていたよりはるかにその曲の魅力を堪能し、昨年見ショパンコンクールの予選からの音源に感服しましたが、彼らもここまで来るには相当の道のりだと思うのでした。
ようするに、ダン・タイ・ソンは王者でした。
ダイナミズムがまた宇宙的ともいえるくらいで、会場が興奮のるつぼと化し、アンコールがなんとドビュッシーで、コケティシュな2曲(前奏曲1巻より)に、まだまだ聴きたいと、拍手が鳴りやみませんでした。

ここまで書いても私がいかに興奮しているかお分かりだと思いますが、今まで聴いたコンサートで最も衝撃と感動を受けました。
夫もそうでした。
ベトナム戦争中に、防空壕の中、紙鍵盤を使って練習を続けたというダン・タイ・ソンは、暗さや影を感じない明るさをたたえている方で、
なんだか演奏そのものが、彼の人生を反映しているのだろうかと思いました。
しばらく、この方を追いかけると思います。そして30年以上前に感動を与えてくれた方が、それ以上の感動で私を包んでくださったことを、本当にありがたく思います。


         本日の音楽・・・・・・・Beethoven     ピアノソナタ第30番     ダン・タイ・ソン(Pf)
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ホール打ち合わせ

2022-08-19 16:19:52 | 日記
    少しの秋を感じました

今日は発表会のためのホール打ち合わせの日でした。
こちら、所沢ミューズに行くとき、我が家から車で20分なのですが、西武バスや電車を使うと、1時間半見て出かけますから、
車のない時は不便で、たまにタクシーも使ってしまいます。
先日コンサートに行ったとき、ほとんど乗ったことのない市の循環バスを使ってみました。
1日に数本しかないので、時間が合えば、早めに着いても時間はつぶせるので、一番お金もかからず行けてよいです。

今日は前回と反対周り的なバスが8時台にあったので、相当早いですがそれに乗りました。
しかし到着に1時間以上!今回は時間に余裕があったので助かりましたが、思いのほか時間がかかりました。
あちこち巡ってドライブ気分で楽しかったですが。。

はじめにホールを見て、そちらの担当の方に確認や質問をして、事務所に戻り、そのほかの打ち合わせを行い、
1時間ほどで終了。ひとまずほっとしました。

素晴らしいホールであることをまた体感し、本番が楽しみです。
今回はやはり歌などをやめ、ピアノ演奏オンリーで、1部が連弾、2部がソロ演奏です。
連弾は楽しめる曲が揃い、親子、きょうだい、お友達での微笑ましい姿もみられます。

まだコロナ感染の拡大中ですし、学校が始まって学級閉鎖など、何が起こるかわかりませんが、早めの準備で臨機応変に
対応できます。
生徒さんの笑顔がみれる発表会になるよう、また仕切り直して力を尽くしていきます。


       本日の音楽・・・・・・・・Schuman     ピアノ協奏曲   アルゲリッチ(Pf)  ロストロポーヴィッチ(指揮) ワシントン・ナショナル交響楽団
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相変わらずのステイホーム

2022-08-13 08:10:25 | 日記
   新盆になります

9月の発表会に向けて、エンジンがまだかからず、心配だった生徒さんも、ここのところで練習が進み、
夏休みに追加レッスンをする必要もなく、私も心置きなく気持ちも体も休めています。
ダンナは普段と変わらない勤務のこともあり、コロナの拡大も止まずですから、相変わらずのステイホームです。

でも、皆さん、感染対策をしながら、けっこうお出かけしているようで羨ましい気持ちも生まれました。
今年中に、どこかに旅行も行きたいものです。

母が亡くなってから連絡を取り合うようになった岐阜のいとこは、娘さんが広島に気になる大学があるそうで、そのオープンキャンパスに
一緒に出かけたようですし、大宮にいるいとこは、ご主人と、彼女の兄と3人で谷川岳に登山した写真を送ってくれました。

無性に出かけたくなり、手帳を見てみましたが、ダンナと休みが合うのは1日だけで・・・、日帰りドライブがせいぜいのようです。
1泊して温泉にも入っての旅行は、もう少し後のお楽しみとなります。
どこに行こうか、思いを巡らせるだけでも、少し旅気分です。


     本日の音楽・・・・・・・・Haydn       弦楽四重奏Op.74-1    Tatrai Quartet

      
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