８月の弾き合い会

　　　　　初サクランボ

前回ブログに書いた、私が叱った生徒さんは、素直な性格ですし、すぐ翌週から前向きにレッスンを受けてくれています。

私も正直な気持ちを伝えられ、お互いに納得する形でレッスンが進められることは関係性も前進、レッスンの質も前進です。

昨年１１月に発表会を行い、少し気持ちのゆるみが続いているので、８月には我が家のスタジオで、５人ほどのグループで、
弾き合い会をすることにしました。

中学生は無理かなと思ったのですが、６名全員前向きでした。これは失礼ですが、少し意外でとても嬉しかったです。
６名の中には、レッスンに来るのだけど、練習は全くか、ほとんど弾いていない状態の生徒さんもいて、
「それは無理～」「パス」の声もあると予想していました。
ですから、どんな感じか様子を伺いつつ、「有志の参加にするけど、今のところ〇〇ちゃんは弾けるって言っていたよ」とか、
「〇〇はそういうイベントがあると自分が練習するから、それが大事だと思っているみたい」
などと、少し影響されるかな・・と、ほかの生徒さんの様子も話してみました。

実際は、私の予想と違って、もしかしたら、みんな内心そのようなイベントも楽しみなのかもしれません。
本当の気持ちはわかりませんが、せっかく行うのでしたら、やってよかったと思える弾き合い会にしたいです。

何かしら趣向を交えて、夏のひととき、音楽でいい時間を過ごせること、楽しみにしています。



　　　本日の音楽・・・・・・・・・・・・Ravel　　　　　夜のガスパール　　　　　アルゲリッチ（Pf)

生徒を叱る

　　　アジサイはブルーがいい

先日、久しぶりに２人の生徒さんを叱りました。

どうもふてくされた（本人はそのつもりがないのかもしれませんが）態度になり、私が勧める練習の弾き方をやってみる時も、
適当、やる気なし見え見えの態度だった生徒さん。その前、うまく弾けないもどかしさもあったのでしょうが、以前から
そういう態度が見え、私も様子を見ていたところです。
中学年なのですが、お母様の前でかなり、これではいけないよという話をしました。
私がお母様のいる前で叱れるのは、そのお母様を信頼できるからですが、あとから「言って頂いてありがたい」ということが
メールに書かれていました。
その生徒さんだけでなく、ひとつに私に対する甘えもあるのかもしれません。
「眠い」と言ってみたり・・・は、本当に眠くても、成長していればそのことは私にわざわざ何度もレッスン中に言いません。
こういう眠い時こそ、なんとか４０分くらい頑張らないと・・・・とか、先生に失礼にあたると思えるのはもしかしたら中学生、高校生でも難しいのかもしれませんが。


もう一人、練習できない生徒さんにも、レッスン中だらける様子が見え、レッスンだけでも集中して取り組んでほしいので、
「やる気がないなら、ピアノはやめなさい」と言うと、首を必死で振っていました（笑）

だらけてしまう、ということは私にも問題があるのだとは思います。
それだけ緊張感がなく、集中させられないレッスンだということかもしれません。けれども、一生懸命レッスンを受ける生徒がほとんどなので、
やはり叱る時にタイミングをのがすことは、これからスムーズにレッスンできなくなると思うのです。

そして、生徒さんと信頼関係が成り立っているから、本気で叱れるのだと思います。
振り返ると、過去にもものすごく叱った生徒さんがいたのですが、長い間、今もレッスンに通っています。
大きくなって、対等にいろいろな話ができるようになりました。

見て見ぬふりをする、ごまかすことは、その場しのぎなので、よく考えて叱ったり、話したりしてるつもりなのですが、
今まではそれで問題はありませんでしたが、時にはそれが大失敗につながるいうこともあるかもしれません。
過去に途中でピアノをやめた生徒さんも、もしかすると私の言葉に傷ついたこともあったのかもしれません。


今回、お母様から「いつも娘のことを考えてくださり・・・・」というお言葉を頂け、私の気持ちもご理解頂けたことに安心し、
とても嬉しく思いました。

生徒さんみんな、これから成長するにつれ、心と体のバランスが取れない、学校になじめない、親とうまくいかない・・・など
つらい時期を乗り越えなければなりません。私はピアノを教えることしかできませんが、いつも見方だよという立場で、
見守りながらレッスンに取り組んでいきたいと思っています。

　　　　

　　　　　　　本日の音楽………プーランク　　　　　　　　　クラリネットソナタ　　　　　　　　ＭＩＣＨＥＬ　ＰＯＬＴＡＬ（Ｃｌ.) ＦＥＶＲＩＥＲ（Ｐｆ）