れもん日和

日々の生活の報告

重い1年が終わり、次は軽やかに

2022-12-31 05:41:01 | 日記
   連日の冬晴れ

今日はもう大晦日。
長年の積もり積もった物の山を、いよいよなんとかしないとと、やっと夫が腰を上げました。
問題のものは、ほぼ彼のもので、ここ2日で、メインの楽器は手付かずですが、服の山などを
エコステーションにも運び込み、畳が見えた場所にこれから捨てていくものの袋をとりあえず置いておき・・・

夫も今度こそ改心してくれたか、まだまだ物に埋もれているとはいえ、本来行くべき方向に向かってくれたのが
嬉しく、良い気持ちで新年を迎えられそうです。

私にとって今年は母を亡くすという一大事があり、いろいろなことを感じ考えながら、ここまで来ました。
初めて大きなホールで発表会を開催でき、ほっとしつつ、中学生がレッスン卒業していくことは寂しいものでした。
この冬は受験もありますから、素晴らしい新たな一歩を踏み出すように祈っています。

家族や友人に支えられ、音楽がいつも傍にあり、私も元気に新しい年を迎えます。
ウサギのように軽やかに飛び回るような2023年にしたいものです。
来年もよろしくお願い致します。


     本日の音楽・・・・・・Mozart    アンダンテと5つの変奏     アルゲリッチ(Pf)
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辻井伸行には音楽の神様が・・・

2022-12-13 17:49:19 | 日記
   家庭菜園の里いもを頂戴しました

辻井伸行さんは、デビューして、現在まで第一線で活躍していることを知りながら、生で演奏を聴いたことはありませんでした。
生まれながらに全盲というハンディがありながら、並のピアニストをしのぐテクニックは驚異的です。

たぶんデビューの少しあと、借りてきたCDでチャイコフスキーのコンチェルトを聴いたのですが、
どこか健康的すぎる演奏に、私は少し物足りないものを感じました。
そして、彼が年齢も重ね、精神的にも成長するとどのようになるのかと思っていました。

そして、おととしだったか、BSで放映されたリサイタルの演奏、ショパンのソナタの解釈にはとても感心し、やはり底知れない実力を
持って進化している人だなと、今回地元のホールでのチケットを発売開始とともに獲得しました。

前半はベートーヴェンのソナタ「テンペスト」とリスト「巡礼の年」より、
後半はラヴェルを3曲、カプースチンの「8つの演奏会用エチュード」でした。

前半、人間の情念のようなものを、あまり出さない演奏に、やはり少し物足りなさも感じながら、そのすっきりした演奏が、
また彼の個性、味わいかと思いながら聴いていました。テクニックは完璧です。
後半のカプースチンはジャズや、様々なポピュラー音楽の語法を取り入れた難曲中の難曲で、世界でもリサイタルで全曲を取り上げる演奏者は
まれだそうです。私も以前、抜粋で演奏されたものは聴きましたが、息もつけない8曲で、それぞれ短い曲でもなく、物凄い集中力を要する曲です。

それが、まるで作曲者自身が演奏しているかのような辻井さんの楽しいともいえる演奏で、あっけにとられる時間になってしまいました。

楽譜を読まずに演奏するということより、私は鍵盤を見ずに、縦横無尽に演奏するということが、理解できないのでした。
夫と二人して、いくら才能を持ってしてとはいえ、どういう訓練をして、ここまでこれたのか・・・という話になりました。

そして、少し動画で、以前のドキュメンタリーなどを見返し、幼少期の姿なども拝見し、辻井さんの歩んできた道のりに触れ、
音楽の神様がずっと守ってきてくれている方なのだなあと思ったりの、コンサート以後の日です。

そして今も辻井さんの音色の美しさ、音楽を愛する姿が心に刺さっています。


       本日の音楽………カプースチン    8つの演奏会用エチュード       辻井伸行(Pf)

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