れもん日和

日々の生活の報告

麗しの80歳

2023-08-19 14:42:58 | 日記
    猛暑後半戦

コンサートの当日券を狙って出かけるというのは、何年も、何十年もなかったことかもしれない。
昨日はヴィオラの今井信子スペシャルと題し、卒寿記念演奏会がありました。

今井さんといえば、私が小さいころからヴィオラの世界ではトップで活躍され、何かの音源で感動して、いつか生で聴きたいと
願っていました。去年か一昨年は、調べていたら公演が終わった後だったりで、年齢も年齢・・・ということで、
本当に聴きに行きたいと切羽詰まった思いでした。
調べていたら先週、今回のコンサートの記事を見つけ、すでに販売は終わっていたので、当日券があるかを聞いてから出かけました。

19時からサントリーの大ホール。18時から当日券販売で、15分前に行くと10名程並んでいました。
2階席の右斜めのところで、とても見やすい席が取れたのですが、19時を10分、15分過ぎても始まる気配がなく、アナウンスもなく、
やっと予ベルがなりました。こういうことはまずないので、どうしたのかと思っていると、ある1角に薄くライトが照らされ、なんと
天皇陛下、雅子様、愛子様が入ってこられたのです。これはお忍びというのでしょうか。
にこやかなご様子に、雅子様、愛子さまの隠れ?ファンの私は嬉しくなりました。
客席からは、もちろん拍手。そして待望のコンサートが始まりました。

曲目、演奏者はとても新鮮で、山田和樹さんと今井さんで考えられたプログラム、演出です。
オーケストラはヴィオラマスタークラスの面々、オーディションで選出されれたスペシャルオケ、ピアノは伊藤恵さん。
2部はじめには今井さんの義理の娘さんの朗読とヴィオラ1台による「はなのすきなうし」もありました。

初めて聴く曲もありましたが、とても素晴らしいものばかりで、そしてあまりにも素晴らしいヴィオラ演奏でした。
今井さんの音楽性、音色はとても説得力があり心の中に沈みこんでいく音楽ばかりでした。
そしてヴァイオリンも好きな私ですが、親密感溢れる今井さんのヴィオラの音色にずっと聴いていたい思いでした。
というのも、著名であっても私は物足りないと思ってしまった演奏家もいて、もしかしたらヴィオラって、どうなのかな?少し期待持ちすぎている
かな?と今井さんを生で聴くまで少し不安もあったのです。

途中でハッピーバースデーも奏でられ、山田さんは「次は90歳ですね」とおっしやいました。
まさに90歳の演奏も楽しみです。
今井さんは後進の指導にも情熱を注いでおられ、若い方が大変信頼をされている様子も伺えました。
昨日は演奏終了が10時前で、様々な魅力ある曲を楽しみました。

演奏者が舞台袖にはけ、ホールが明るくなり、2回右サイドにおられた陛下御一家が立たれ、私たちに挨拶されました。
私からは愛子様がにこやかに手を振ってくださるのが見えました。
心が温かくなるようなまなざしを向けてくださっていました。

思い切って聴きに行って本当に良い夜になりました。


         本日の音楽・・・・・・・タバコヴァ    古い様式による組曲(日本初演)    今井信子(Vla.)山田和樹指揮 Nobuko Imai special Orchstra
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4年ぶりの蓼科

2023-08-16 18:27:46 | 日記
 ビーツのピンク色が鮮やか

コロナ前は毎年夏、蓼科で行われる津田先生のコンサートに出かけていて、ついでに長野のどこかに宿泊し小旅行を楽しんでいました。
2020、21年は中止、そして昨年はホールが閉鎖になってしまい、企画されていた方のペンションに場所を移し、再開されました。
昨年は、夫の仕事が休めなくて残念ながら行くことができなかったのですが、今年は前日に諏訪に泊まり、翌朝車で1時間足らずの蓼科に向かうという小旅行。

台風のいかんによっては、実施が危ぶまれていたのですが、こちらは大丈夫でした。
前日の諏訪は、何度も行っていますが、北澤美術館で素晴らしい作品に再会し、また今まで見ていない作品にもとても感激しました。
大花火大会まで連日10分間花火が上がるので、夜は宿の窓から花火も観ることができました。

コンサートは、それはそれは素晴らしく、曲目はなんとも心意気溢れるものでした。モーツァルトのソナタで始まり、ショパンの幻想曲、
後半はシューマンのアベッグ変奏曲と幻想曲です。
2つの幻想曲は私もどれだけ聴いてきたかという馴染みの曲、憧れの曲です。
どちらも思い入れ強く、鋭い分析力を伴い感動的な演奏でした。とにかく圧倒され、曲の凄さがなおさらわかるというのは、
演奏者のなせる業でもあります。
先生はここ数年、よりパワーアップされています。私たちまで力を与えられた感じもありましたが、とにかく演奏に息をのみ、終わると
感動で涙が出てきました。

このプログラムは10月のリサイタルでも演奏されるので、また感動再びと、期待が膨らみます。

熱い気持ちを抱えながらの帰途になりましたが、温泉にも浸かり、それほど遅くない時間に帰宅しました。
今年の夏は、やっと恒例のコンサート旅行ができ、自然の中に身を置き、リフレッシュできて嬉しいです。


       本日の音楽・・・・・・・・・Chopin     幻想曲     津田真理(Pf)
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初めてのグループレッスン

2023-08-06 16:03:04 | 日記
   頂いた初梨を美味しく頂く

この夏、よりによってひときわ暑い時期に、生徒さんをグループに分けて弾き合いの他、みんなで学べるレッスン、
アンサンブの会を企画しました。

グループで何か行うということは、コロナ前にクリスマス会をずっと続けていて、演奏の発表の他は、
ただただ遊ぶというものでした。
私の中に、日頃レッスンでは教える、教わるだけだし、生徒さんの親睦を深めるには遊ぶのがいいという思いがありました。
そして、音楽をみんなで、あらかじめ準備せずとなると、「できる、できない」がはっきりしてしまうこともあり、
少し抵抗がありました。もちろんその子に合わせて課題を考えるのですが。
でも何より私自身が、生徒さんとただ遊びたいという願望があったことも事実です。

今回は初めてみんなで歌を歌ったり、ハンドベルをしたり、リズムを変える応用や、曲名当て(動物の)、いきなり八手連弾など、
盛りだくさんを行いましたが、みんな集中して楽しそうでした。
子どもたちのみで行う予定でしたが、演奏も頑張っていたので、急遽保護者の方にも聴いて頂きました。

ただ、夫がスタジオを片付けをしたにもかかわらず、最初のグループが10名だととても窮屈で、本当は3グループだったのを、急遽翌日は
2つの組に分け、4グループにして行いました。
スタジオ解禁で、初めて入った生徒さんはさすがにびっくりしていたようです。
今後、もう少し使いやすくなることを願います。

私もようやく一息です。


      本日の音楽・・・・・・・グリーグ      「ホルベルク組曲」Op.10    J・ウェルドン指揮  フィルハーモニア管弦楽団
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