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国民93%から見た、アベノミクス③ インフレは庶民の味方か、敵か (高橋 仁也)

2014-12-06 00:41:08 | シェアー

 

高橋 仁也さんのフェイスブクより 

インフレは庶民の味方か、敵か

幸楽園の290円のラーメンが、来年4月から500円台になるという衝撃的なニュースが伝えられ、日本経済をゆるがしかねない事態となっている(笑)。

さて、経済が分からなくなる最初の問題は、インフレ率。日銀の黒田さんは、銀行にあった100兆円以上の国債を買取り、100兆円以上の現金を市場に流入させました。これで資産構造は、国債から株式という流れができました。そして、その日銀がめざしているのは、インフレ率2%達成です。

インフレは物価が上がることですね。たとえば、原油価格が上がるとインフレになります。これは、売上=数量×単価という式の単価が上がり、売上が増えるという関係です。だけど、燃料や食品など、同じ商品なのに値段だけが上がるのは「悪いインフレ」と言われています。特に、統計(コアCPI)からいつも外される「食品」は庶民にとって生活に直結します。実体経済の生産量が増えない、円高による原油価格上昇をインフレ数値に入れて、喜んでいる安倍さんはどうなのだろう。

幸楽園のラーメンはどうでしょうか。現在の「中華そば」をメニューから消し、倉敷でテスト販売して好評の「醤油らーめん」に全店替える予定。企業は通常、同じものの値段を上げるのではなく、付加価値を高めて単価(客単価)を上げます。これも経済ではインフレですが、皆が食べたいと『需要増』となれば「良いインフレ」となります。ラーメンはひとりで毎回一杯しか食べないので、GDPを上げるにはインフレさせなければなりません。

だけど、賃金が同じままだと好評の「醤油らーめん」は食べられません。インフレは、モノの値段が上がることですから、お金の価値つまり賃金の価値が下がることになります。この物価上昇分を引いた金額を『実質賃金』と言いますが、安倍政権でいま急速に下がっています。

安倍さんは、①これから物価が上がるのなら、②庶民は安いうちに買っておこうと考え需要が大きくなり、③普通の企業も売上が増える、④すると普通の勤労者の賃金はいつか上がる、と考えています。順番は正しいのでしょうか。しかも、これから物価が上がるのなら、「少しでも貯金しよう」が庶民の感覚。

日銀が躍起になってこれだけ株価が上げたのだから、安倍さんと株で儲かった人が、ラーメンを何杯も食べて、インフレを起こしたらどうだろう。

(注)「流動性の罠」「期待インフレ率」などは機会をあらためます。
(注)「国民93%」とは、株式相場上昇で富全体から自分の比率を落とした国民です。そして、よく幸楽園に行きます。

 


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