異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

元号:明治維新がつくった「空間だけでなく時間も支配する古代王政」の残滓。 世界でただ一つの国 〔思索の日記 武田康弘 2017.6.12〕

2017-06-12 22:21:26 | 昭和天皇 平成天皇 天皇制

shirakabatakesen思索の日記 武田康弘

http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/b14a31e5a9f5760020e4c9f4baf3f0da

元号:明治維新がつくった「空間だけでなく時間も支配する古代王政」の残滓。 世界でただ一つの国。 拡散をよろしく。

2017-06-12 

 一人の人間の死により「時代名」が変えられ、全員がそれに従わさせられるのは、目まいがするほどのこと。

 天皇の死のみにより、時代名を変えるのは、明治政府のつくった「天皇現人神」(皇族は神の家系であり天皇は生きている神である)の思想に基づいています。明治維新の前は、祭りごと=政の変化に応じて時代名を変えました。

 一人の人間の死により、その国の時代名を変えるのは、古代王政の話であり、王が空間と時間の双方を支配する象徴でした。まさに王が神だったのです。それを復活させ、最大級の名称(皇帝の上に天がつく)の王=「生きてる神」が全国民を統一するというのが、伊藤博文らの思想でした。

 宗教=政府神道のである明治天皇は、主権者であり、陸軍、海軍の統帥権をもつのが、明治憲法(大日本帝国憲法)ですが、それにより神話と歴史と政治を直結させ、全国民を国家=政府に拝跪させることに成功したのです(伊藤は、「日本では将来にわたり主権が国民に変わることはない」と教説)。その思想=国体主義=靖国主義の復活のためにいま活発に活動しているのが、神社本庁と日本会議と安倍自民なのです。天皇を元首に、と言います。

 天皇の死のみが時代名の変更をもたらすという明治維新の思想(天皇絶対のカルト宗教)の復活の流れに抵抗しているのが、現天皇の明仁さんです。象徴としての務めを皇太子が代わりにやるのではなく、生前に退位することで元号の意味付け=重さを変える、伊藤らの明治維新政府による思想を認めないという意思が、生前退位を選ばせた隠れた真実といえます。

 ふりかえってみましょう。
中国侵略、満州事変にはじまり、14年間の戦争を続けたのは、現人神であり主権者であり軍隊の統帥権をもった「明治憲法」下の天皇裕仁(ヒロヒト)でしたが、その思想を支えにして戦い、「ポツダム宣言」受諾で無条件降伏となり、国の主権を天皇から国民へと180度転回しましたが(GHQの天皇主権は認めないとの断固とした意思で変えさせられたわけですが、それは、支配階級以外の大多数の日本人にはよろこびでした)その後もなお、同じ「昭和時代」と言われます。
 
 これほどの無茶苦茶は、世界の歴史上どこにもないのですが、それは誇るべきこと!? あまりのデタラメに理性は麻痺してしまいます。

 21世紀の現代、生年の表記にはじまる年号を世界歴にすべきなのは、理の当然です。オリンピックは2020年なのであり、平成でもなければ、新元号でもありません。1945年の敗戦までは昭和時代で、それ以降も昭和時代。昭和3年生まれの人も、昭和40年生まれの人も、同じ昭和の時代を生きた!?なんのこっちゃ(笑)です。これではカルトもいいところ。

 元号ではなく、世界歴を使いましょう。日本の中に世界があるのではなく、世界の中に日本があるのですし、日本人が人類に先立つのではなく、人類の一員としての日本人です。天動説から地動説への転回が必要のようです。元号は、名残だけにしてほしいもの。わたしは1952年生まれです。あなたは何年生まれですか。


明治天皇が所持していた伊藤博文の写真。
一般に流布されている写真とは全く異な
り、策士のような顔。

16歳の時に京都御所から江戸城に連れ
て来られ、明治天皇に仕立てられた少年
の目に映った伊藤はこのような存在だっ
たのでしょう。

宮内庁が公開

 
2017年 6月 12日  武田康弘

 

 

 

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私たちは主権者だ。天皇に関する制度をどう設計するか、その議論に遠慮があってはならない。〔澤藤統一郎の憲法日記 2017.6.10〕

2017-06-11 21:10:54 | 昭和天皇 平成天皇 天皇制

澤藤統一郎の憲法日記

http://article9.jp/wordpress/?m=201706

私たちは主権者だ。天皇に関する制度をどう設計するか、その議論に遠慮があってはならない。

昨日(6月9日)、天皇の生前退位を認める「皇室典範特例法」が成立した。侃々諤々の議論はなく、「静謐な環境の中で速やかに」、天皇(明仁)の退位希望が認められることとなった。

この特例法成立に際しての首相談話が以下のとおりである。
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法が成立しました。本法の重要性に鑑み、衆参両院の議長、副議長にご尽力を頂き、また各会派の皆様のご協力を頂き、静謐な環境の中で速やかに成立させていただいたことに対しまして感謝を申し上げ、改めて敬意を表したいと思います」「光格天皇以来、実に200年ぶりに退位を実現するもので、この問題が国家の基本、そして長い歴史、未来に関わる重要な課題であることを改めて実感した…」

私には、「本法の重要性」は理解し難い。「この問題が国家の基本」であることも、「長い歴史、未来に関わる重要な課題である」ことも。ましてや、活発な議論を意識的に避けて、「静謐な(=ものを言えない)環境」をつくり出したことに「感謝」「敬意」とは、なんたることだ。

天皇の生前退位の可否よりも、共謀罪法案の成否こそが国家的重大事ではないか。また、加計学園問題等に表れた権力者による政治の私物化も、未来に関わる重要な課題である。そして、法案審議に関わって危惧せざるを得ないことは、天皇や皇族にまつわることになると、奥歯にものがはさまったような、明確にものを言えない雰囲気が醸成されていることである。

共謀罪法案の審議の過程では、国体(=天皇制)擁護を掲げた治安維持法を想起せざるを得ない。もちろん、今はなき不敬罪や大逆罪の猛威も。現天皇(明仁)の先代(裕仁)の就位時には、天皇は主権者であった。天皇は統治権の総覧者であり、天皇の名で裁判は行われ、天皇が大元帥として軍事を統帥し、天皇が教育をつかさどった。そして、天皇の名による侵略戦争と植民地支配が行われ、皇軍による無数の殺戮と凌辱が行われた。内外にこの上ない規模の不幸を生み出したことに天皇の責任は限りなく大きい。現行日本国憲法は、その忌むべき戦前と天皇主権を根底から否定して制定されたものではないか。

今、当然のこととして主権は国民にある。天皇に関わる制度をどう設計するかは、主権者である国民の意思次第である。天皇の退位を自由にしてもよし、空位にしてもよい。女性天皇を認めてもよし、さっぱりと廃止してもよい。大切なことは、誰もが闊達に自分の意見を表明することのできる「静謐ならざる環境」を整えることである。国民全体への奉仕者と位置づけられている公務員職の一つである天皇のあり方について、ことさらに議論を押さえた静謐な環境が強調されることは不気味でならず、議会内勢力の大部分がこれを認めていることも不気味でならない。

本日の各紙社説の論調も不気味と言わねばならない。産経に至っては、「立憲君主である天皇の御代替わりという日本の重要事である」とした上で、社説の末尾を「皇位継承の伝統、原則の大切さを十分理解して、皇室の弥栄を考えたい。」と結んでいる。いったい、いつの時代の紙面か。いつの時代の頭と感覚なのか。

とりわけ見過ごせないのは、「陛下を敬愛する国民が、譲位をかなえてさしあげたいと願い、それが政府や国会を後押しした。このような天皇と国民の絆こそ、昔から続く日本の国柄の表れだ。」という一文。天皇を敬愛せぬ者は非国民と言わんばかりの決めつけ。この産経社説風の雰囲気蔓延を危惧せざるを得ない。

比較的真っ当な社説として、沖縄タイムスのものに出会った。
[退位特例法成立]「『象徴』像さらに議論を」というタイトル。
「天皇は戦後憲法の下で『国民統合の象徴』と位置づけられ、その地位は主権者である『国民の総意に基づく』とうたわれている。
『総意』とは何か。『象徴』とは何か。『逝去によらない代替わり』をどのような方法で実現するのか。議論すべき論点は多かった。象徴天皇制について主権者が議論を深めるまたとない機会でもあった。
だが、国会審議は衆参両院で各1日。事前に衆参両院の正副議長が調整に乗りだし、与野党が歩み寄ったこともあって法案審議はとんとん拍子に進み、あっという間に特例法が成立した。」
「昨年8月8日、国民向けに流れたビデオメッセージで天皇陛下が最も強調していたのは『象徴としての行為』だった。憲法は天皇の権能について、『国事行為のみ』を行い、国政に関与することはできない、と定めている。憲法学者の中には、天皇の行為を国事行為に限定すべき、だとの意見もある。」
「『象徴としての行為』とは何か。政治家も国民もそのような議論をしてこなかった。政治の動きは特に鈍かった。…このような議論を避けて通るべきではない。…国会審議で置き去りにされた皇族の減少対策などについて、女性・女系天皇の可能性も含め、真剣な議論を始めるときがきている。」

言論の自由にタブーの領域を作ってはならない。権力批判に遠慮があってはならないことと並んで、天皇という権威に対する批判をタブーとしてはならない。それは、国民主権を形骸化する第一歩だ。
(2017年6月10日)

 

 

 

 

 

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<天皇制度という魔物> 昨日のNHKー象徴天皇を考える討論番組を見て、心底気分が悪くなりました。(武田康弘 2017.4.30)

2017-04-30 23:52:33 | 昭和天皇 平成天皇 天皇制

http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/978787ae7f66b3a8dcbf069630f1c450より転載

思索の日記 武田康弘

昨日のNHKー象徴天皇を考える討論番組を見て、心底気分が悪くなりました。

2017-04-30 | 社会批評

  天皇制度という魔物は、人間を人間味あふれる豊かな人間にしないと思いました。

 人間の中に他の人間とは異なる特別な存在を置く。古代国家から遠く離れても、いつまでも天皇、皇族、皇室が大切というのが昨晩のNHKの番組で、批判的検討者は元から排除、存在さえ認めない、という番組の構成でした。

 天皇という存在を真面目に考える作業をすると、皇族としてその中にいる人も、外にいるほぼ全員も、矛盾の中で七転八倒する羽目に陥ります。国民ではないので、パスポートも発行されない存在が、国民統合の象徴。一人が、全国民を統合する象徴とはどういうことなのか。それは果たして人間なのか、はなから訳が分からなくなり、だから生きている神=現人神なのだ、と言われもします。

 裸の一人の人間、哺乳類であり、生命体であるこの私が、人間性の魅力を追求する人生、内容としての精神世界の豊かさを広げる人生をこの国の中で生きようとすると、どうも具合が悪いのです。疎外され、形式としての人間に陥ってしまいがち。日本人は他国人とは異なり、天皇という存在を未来永劫、肯定し、特別なものと見なければいけない、という観念を強制させられ、自由な想念もつことが許されません。それが日本という国!!??

 「天皇制度」という根源的タブーを当然のこととして受け入れなければ、非国民であり、まともな人間とみなされないという国は、個々人の心の宇宙、精神世界の自由を大元から奪います。

 なるほど、自民党憲法改正案で、「個人」という文言を消したのは、正解です。日本人は、個人としては生きてはいけないのです。永遠に「天皇制 内 日本人」であり、個人の内面宇宙に究極の価値を置くアテネ出自のフィロソフィー(恋知)は、日本人には似つかわしくないものであり、邪魔ものです。

 すべての人は、等しく、唯我独尊である、というブッダの根本思想も、そのままは受容できず、骨抜きにされます。なるほどなるほど、それが天皇絶対のニッポンなのですね。

 うん、わたしは、たとえ一人でも、そういう人間差別の大元の制度を少しも認めることなく、すべての人は、みな対等という人間観=溢れる人間愛をもって、生き続けよう。明仁さんや美智子さん、皇太子夫妻もほんとうに気の毒だ。京都御所に戻り、人間としての自由を認められ、楽しく生活できるようにしてあげたい、と思いました。


 

<コメント> I・YさんFBより

 この番組で、女性天皇についての議論ありましたが、結局のところ女性の皇室となられる方は、お世継ぎ男子を生まなければ存在の意味がないことが良く見えました。
 個人の尊厳や自由が一切ない 皇室は日本国民が受けられる基本的人権の保障がない、人間個人として認めれない、たとえ戦後象徴天皇制となっても、日本国民の統合の象徴として常に神聖な血統の家柄を維持しなくてはならないことがよくわかりました。

 番組のなかでも皇室一人一人の個人として問題は取り上げられることなく、歴史的な天皇の在り方だけが取り上げられていました。

 

 

 

 

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新聞・テレビが報じられない天皇陛下「安倍総理への不満」 「週刊現代」2017年1月14日・1月21日合併号より

2017-01-12 21:36:40 | 昭和天皇 平成天皇 天皇制

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50676より転載

新聞・テレビが報じられない天皇陛下「安倍総理への不満」
2017年、ニッポンの火種

2017.1.12 週刊現代 
  講談社 毎週月曜日発売

国民の注目を集めた天皇誕生日会見。一見「無風」に終わったようだが、そうではない。誠意を見せない総理と、本心を語れない天皇の溝は一層深まっている。ふたりの思いに迫る深層レポート!

「内閣と相談しながら」の真意

宮殿中で最も広い部屋「豊明殿」。

昨年末の天皇誕生日、白銀色のシャンデリアが桃色の絨毯を美しく照らすこの部屋で、国会議員など約470人が集まり、「宴会の儀」が催された。

ずらりと並んだ長テーブルを、日の出蒲鉾や若鶏の松風焼き、鯛の姿焼きなどが彩る華やかな席。しかし、13時の天皇のお出ましから数分後、その部屋に場違いな緊張が走った。安倍晋三総理のあいさつである。出席した議員が言う。

「一同が見守るなか、モーニングを着た安倍総理が前方に歩み出たとき、会場全体の空気が張りつめました。出席者はみんな思ったのでしょう。陛下と総理、ふたりはいったいどんな思いで向き合っているのか、と。

あいさつは、感謝を述べ、健康を祈る当たり障りのない内容で、陛下はもちろん微笑んで聞いていらっしゃいましたけれど……」

昨年夏から続く「天皇の生前退位」問題。天皇が「退位の制度化」や「皇室典範についての議論」を望んでいることは明らかだが、官邸がその意を汲むことはなく、安倍総理と天皇の間の溝は深まり続けている。

 

それゆえ安倍総理をはじめとする官邸の面々は、天皇が現状への不満を述べるのではないかと、誕生日に先立つ会見に戦々恐々だった。宮内庁関係者が言う。

「陛下の会見の文案は、いつも陛下ご自身が深夜まで文章を練って推敲を重ねています。皇后陛下に少し意見を聞くことがあるくらいで、あとは発表直前に法律に反した部分がないか専門家に確認させるまでほとんど内容がわからず、官邸にも情報がほぼ入らない。

この問題を担当する杉田和博官房副長官は、昨秋に官邸から送り込んだ西村泰彦宮内庁次長を使って情報収集しましたが、芳しい成果は得られなかったようでイライラしっぱなしでした」

だが蓋を開けてみれば、天皇は退位についてこうふれるにとどまった。

〈(天皇としての)この先の在り方、務めについて、ここ数年考えてきたことを内閣とも相談しながら表明しました。多くの人々が耳を傾け、各々の立場で親身に考えてくれていることに、深く感謝しています〉

一見すると穏当な内容。「安倍総理もホッとしたでしょう」(自民党中堅議員)。しかしこの穏やかな言葉の「裏」には、安倍官邸に対する違和感や不満が鬱積しているのではないか――多くの関係者はそう見ている。

昨年7月に天皇から直接、退位について相談を受けた、学習院幼稚園時代からのご学友、明石元紹氏はこう語る。

「陛下は、幼い頃から慎重な言葉遣いをされる方。そんな方が、わざわざ『内閣とも相談した』という表現を選んだことには意味があると、私は受け取っています。つまり、『内閣と相談したにもかかわらず、自分の思いが十分に伝わっていない』ということです」

モノマネするなんて

前出の宮内庁関係者も、この表現について、経緯を振り返り指摘する。

「昨年『おことば』が発表された後、官邸から『生前退位は憲法違反ではないか』という声が漏れ伝わりました。これは陛下にとっては聞き捨てならないことです。

 

そもそも風岡典之宮内庁長官(当時)は、'15年秋の段階で安倍官邸に退位の意向を伝え、同年の天皇誕生日での記者会見を打診しました。

 

このときは折り合いがつかずに会見が流れてしまいましたが、その後、官邸と宮内庁は時間をかけて『おことば』の内容をすり合わせました。摂政をどう位置づけるかなどをめぐってかなり攻防があったそうです。

 

ところが、それだけの調整をさせておきながら、『おことば』を発した後に『憲法違反』などという話が出るのはハシゴ外しもいいところ。『内閣とも相談』という表現は、内閣に『その話はもう終わっているはずだ』とクギを刺す意味と取ることができます」

 

もちろん'15年時点での打診も、突然思いついて出てきたものではない。時間をかけて考え、タイミングを見計らってきた。皇室の関係者が語る。

 

「陛下は、生前の三笠宮(崇仁)さまと天皇制について話し合っているなかで、在位20年となる'08年前後から譲位について考えていたようです。'10年には『宮内庁参与会議』で譲位について口にされました。リベラルな民主党政権でなら、新しい皇室の形が実現できるのではないかと考えていたようです。

 

しかし当時は政権が短命でうまくいかなかった。安倍政権が安定し、安全保障の問題がひと段落したタイミングで『おことば』の打診を行ったのです」

 

試行錯誤を続けてきた天皇にとって、安倍総理の態度は誠意を欠くものと映っている。

 

 

 

亀井静香衆院議員は昨年末に開かれた自身の政治資金パーティで、安倍総理の思いを象徴するようなエピソードを披露した。亀井氏は、天皇が公務を増やしすぎたことが退位問題につながった、公務を減らすことが先決だという見解を披露し、こう続けた。

 

「官邸で、晋三総理とこの問題について相当長く話しましたが、総理も私とまったく同じ認識です。総理は、こんなふうに(亀井氏、杖をつく素振りをする)陛下の真似をして『あんなことまでして、本当に危ない』と言っていました。その通りなんですよ」

 

天皇の公務を「自分で増やしすぎたのなら減らせ」といわんばかりの意見、そして天皇の姿を真似する――こうした安倍総理の不敬な心根は、その後の行動にも表れている。10月に組織された有識者会議のヒアリングメンバー選定がそれだ。

 

Photo by GettyImages

 

安倍の本音は「面倒臭い」

 

全国紙政治部デスクが言う。

 

「当初、官邸の事務方が挙げてきたメンバーに、安倍総理が自ら、お気に入りの識者である平川祐弘東大名誉教授や渡部昇一上智大名誉教授などを加えさせたのです。有識者会議で退位賛成派と反対派を拮抗させ、8割が退位に賛成する世論を抑える意図があると見られても仕方ない。

 

櫻井よしこさんも、安倍総理のお気に入りだから入っているのでしょうが、そもそもこの件の専門家とも言えない。雰囲気づくりのための人選だと思います」

 

また、退位に賛成する私立大学の教授も、匿名を条件に本誌に自身の経験を語る。

 

「私は一度ヒアリングメンバーの内定を受けました。担当の職員が二人でやってきて、質問項目を渡されたのです。ですが、答えを用意して連絡を待っていると、担当者が内定を取り消したいと告げてきた。

 

理由を聞くと、『左右のバランスを取るため』などと言う。『私は右と左、どっちなの?』と尋ねたら、黙ってしまった。職員にも後ろめたさがあったんでしょう」

 

まさに、結論ありきのお手盛り有識者会議。正面からの議論を避け、国民の目の届かない場所で自分の思いを通すのが「官邸のやり方」だ。

 

そして、本来なら天皇が踏み込んでほしかった「根本的な問題」は、完全に置き去りにされている。皇室ジャーナリストの久能靖氏が指摘する。

 

「『おことば』では、皇室の安定性について触れられていました。つまり陛下は、皇族の数が少なすぎると心配しているのです。

 

本来なら、女性宮家創設や女性天皇、女系天皇、つまり皇室典範の改正についても議論してほしいと思いますが、有識者会議ではその話はほとんど出ていません」

 

だが、安倍総理は皇室典範の問題には絶対に踏み込みたくない。前出の自民党中堅議員が言う。

 

「皇室典範の議論をはじめると、反対議員が出てきて党内が混乱することは必至。長期政権を目指す安倍さんにとって、退位の問題は『混乱の種』でしかないんですよ」

 

天皇制について根本から議論してほしい――天皇自らが発した思いは、安倍政権によって、都合よく「矮小化」されてしまっている。

 

天皇の不満に安倍総理が正面から向き合う日は来るのか。

 

「週刊現代」2017年1月14日・1月21日合併号より

 

 

 

 

 

 

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天皇と安倍総理が「決定的に対立する日」  「週刊現代」2016年12月31日・1月7日合併号より

2017-01-12 18:14:41 | 昭和天皇 平成天皇 天皇制

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50602

2017.1.10 週刊現代 
  講談社 毎週月曜日発売

天皇と安倍総理が「決定的に対立する日」

「生前退位」めぐりご学友に圧力?

発言は控えていただきたい

「現在、政府の行っていることは、陛下のご意向とはまったくズレています。昭和の初めに生まれたいち日本人として心配に思い、陛下の思いを伝えようと考えました」

こう語るのは、学習院の幼稚園からこれまで天皇と親しくしてきた、ご学友・明石元紹氏である。

'16年8月に「おことば」が発表されて以来、注目を集める天皇の生前退位問題。安倍官邸の退位への「消極性」は際立ち、天皇と官邸の意向はまったく嚙み合わない。

そんな官邸を揺るがす「事件」が起きたのは12月1日のこと。新聞各紙が、明石氏が今年の夏に天皇から退位について相談を受けたことを報じたのだ。明石氏が言う。

「7月21日、陛下から電話がありました。『自分が生きているうちに退位したとしても驚くようなことではない』『摂政は感心しない』『自分だけでなく、以降も生前退位をできるようにしたい』と本心を吐露されました」

明石氏が4ヵ月以上も経ってこのことを明かしたのは、政府があまりに天皇を軽んじているように見えるからだという。

「8月、陛下の思いを伝えようと官邸にうかがいました。杉田和博官房副長官が応対してくれましたが、彼は事前に話すことを決めていたようで、『制度化は難しい』と。『結論ありき』に思えました。その後の議論を見ても、陛下のこれまでの行動の意味を真摯に汲み取ろうとしているとはとても思えません」(明石氏)

退位に消極的な官邸にとって、天皇の「真意」が漏れ出る報道はきわめて都合が悪い。

「麻生太郎副総理は、学習院人脈を通じて明石氏に『法案は有識者会議の答申を待って国会に提出する。これ以上の発言はお控えいただきたい』と伝えた。いわば『圧力』です。政府と陛下の考えに齟齬があることが明らかになってはいけないから、担当の杉田さんを筆頭に情報管理に必死なのです」(官邸スタッフ)

Photo by GettyImages

そんななか、12月14日には、退位についての有識者会議で、生前退位を「恒久法化」するのは難しいとされた。前出の官邸スタッフが明かす。

「官邸の意向が影響しています。総理は以前から、麻生副総理や菅義偉官房長官に『陛下には、有識者会議の答申を踏まえた特措法を受け入れていただきたい』と話し、意思統一を図っている」

 

天皇の思いには反するものだが、なぜ政権は恒久法化を避けるのか。皇室ジャーナリストの久能靖氏が解説する。

 

「安倍総理は皇室典範の改正に話題が及ぶのが怖いのです。現政権は保守的な層が支持基盤ということもあり、女性・女系天皇誕生につながる典範改正の議論は避けたい。有識者会議を引き延ばし、やり過ごそうとしている」

 

こうして天皇の真意に気付かないふりを続ける官邸が戦々恐々とするのが、12月23日の天皇誕生日を前にした会見だった。

 

「陛下が何をお話しになるのか、杉田さんは会見を前にすっかり緊張状態。誕生日会見での発言の大半は陛下ご自身が書いており、宮内庁長官すら直前まで見ることができない。官邸は、宮内庁次長として送り込んだ西村泰彦元警視総監などを駆使し、必死で情報収集中しました」(前出・官邸スタッフ)

 

もうひとつ官邸が恐れるのが、2月23日の皇太子誕生日だ。宮内庁クラブの記者が言う。

 

「天皇陛下は『おことば』発表の3~4年前から、退位について皇太子、秋篠宮さまと3人でよく話し合われてきたそうです。お二人は陛下のお気持ちをよく理解している。

 

実際、秋篠宮さまは11月の自身の誕生日で、『おことば』について〈私もそのお考えに、非常に同じような気持ちを持っております〉と陛下を援護する発言をされた。皇太子殿下の誕生日でも、発言があるかもしれない」

 

天皇と安倍総理の「決裂」の表面化は近い。

 

「週刊現代」2016年12月31日・1月7日合併号より


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