異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

「人生やり直せる」元暴力団組員 神戸で牧師に 毎日新聞 2017.12.4

2017-12-04 22:48:25 | キリスト教 歴史・国家・社会

元組員

「人生やり直せる」神戸で牧師に

 
賛美歌の練習をする森さんら=神戸市灘区記田町5の神戸弟子教会で2017年11月19日午後2時29分、藤田愛夏撮影

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 元暴力団組員という異色の経歴を持つ神戸弟子教会(神戸市灘区)の牧師、森康彦さん(58)が、傷付いた若者たちを受け入れる活動を続けている。親からの虐待や薬物使用など、さまざまな事情で平穏な生活を失った少年・少女たちに寄り添い、これまで約50人を社会に送り出してきた。森さんは「人生はいつでもやり直せる」と静かにエールを送る。

 東京都出身。中学時代から遊び友達と薬物の使用や売買を始め、大学中退後、24歳で組員になった。クリスチャンになったのは組員時代。キリスト教に触れた暴力団仲間からの誘いで、教会に通うように。組織の幹部にまで上り詰めたが、薬物にのめり込み、仲間とのトラブルが原因で43歳の時に組から破門された。「十分好き放題やってきた。これからは神に尽くそう」。そう改心し、東京を離れ、名古屋と神戸の神学校で学び、2010年10月に神戸弟子教会を開いた。

 同じ頃、経歴を知った教会関係者などの依頼で、少年院を出た少年を預かるようになった。行き場がなく、再犯する少年もいた。そうした子どもたちを救おうと11年、NPO法人「ホザナ・ハウス」を設立。原則15~19歳の自立援助施設と、虐待を受けた少女らを保護するシェルターを作り、現在は15~24歳の7人が生活する。

 11月中旬の日曜礼拝。約20人の信徒らの前で、はつらつと賛美歌を歌う女性(24)の心地よい声が響いた。女性も森さんに保護された1人。親の虐待や離婚、いじめがきっかけで小学4年で学校に行かなくなった。仲間と遊ぶ昼夜逆転の生活が始まり、薬物使用などで少年院に3回送られた。「大人なんて信じられなかった。でも寂しかった」。1年前から教会に通うようになり、森さんを「一番の理解者。『普通』を押しつけず素の自分を受け入れてくれる」と父のように慕う。

 森さんのもとにやって来る若者の多くは、何らかの生きづらさを抱えている。森さんは「孤独でもがきながら生きる子どもたちに、無条件の愛を注ぎ、前に進む力になりたい」と誓う。【藤田愛夏】

 

 

 

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日韓のカトリック司教、平和声明「北東アジアの平和を願って」  2017.11.16

2017-11-20 23:30:00 | キリスト教 歴史・国家・社会

日韓の司教、平和声明「北東アジアの平和を願って」

 わたしたち日韓カトリック司教たちは過去23年の間毎年集い、両国民が過去の不幸な歴史を乗り越え、正義と平和の満ち溢れる明るい未来へと共に歩んで行くために真摯な対話と多様な交流を続けて参りました。わたしたちは両国が隣国として古来様々な物と人の交流を積み重ねており、グローバル化された今の時代には、喜ばしいことに経済と文化の面において一層深いかかわりと分かち合いが行われ、共にアジアの平和のために大きく貢献できる関係を打ち立てていると考えています。

 しかし、今日、北東アジアに漂っている不安な情勢はかなり憂慮する事態になっています。北東アジア諸国は、それぞれ他の同じ政治体制の国々と繋がり、軍事力によって自国の安全と繁栄をはかろうとしています。そのことが、各国に脅威と不安を与え、緊張状態を生み出しています。そこで、わたしたち日韓両国の司教たちは、北東アジアの平和を心から願い、ここに声明を発表することにしました。

 神は、人間が紛争解決のためにつねに戦争に訴えるという悪習を絶ち切ることを切に求めています。すべての人は、軍拡競争も核兵器による抑止も確実でほんとうの平和を保障するのではなく、かえって戦争の危険性を増大させるということを深く認識し、「真の平和は相互の信頼の上にしか構築することはできないという原則」(教皇ヨハネ二十三世)に立つべきだとわたしたちは主張します。また軍備増強に莫大な富が費やされることは貧しい人々を耐えがたいほどに痛めつけ、環境をますます悪化させていることも容認できないことです。すべての人、とくに国家元首および軍の指導者は、神と全人類の前において世界の平和に対する重大な責任をたえず考慮し、平和に向けた対話のためにあらゆる努力を続けるべきです。

 暴力は人間の尊厳を損ない、悲惨な結果をもたらすだけの愚かな手段です。人はだれでも、同じ人間として信頼と愛によって結ばれるかぎり、暴力にも打ち勝つことができるはずです。わたしたち日韓の司教たちは、武力ではなく神に信頼し、兄弟愛を積極的に実践しながら、平和建設に取り組むことをすべての人々にあらためて強く呼びかけます。

2017年11月16日
カトリック鹿児島司教座聖堂にて
第23回日韓カトリック司教交流会参加者

 

韓国カトリック司教協議会
YEOM Soo-jung枢機卿、 KIM Hee-joong大司教、 CHO Hwan-kil大司教, PAK Jeong-il司教、KANG U-il司教、CHANG Yik司教、CHANG Bong-hun司教、LEE Ki-heon司教、 KWON Hyeok-ju司教、RI Iong-hoon司教、YOU Heung-sik司教、CHO Kyu-man司教、JUNG Shin-chul司教、 KIM Son-Tae司教、MOON Chang-Woo司教、OK Hyun-jin司教、YU Gyoung-chon司教、SON Hee Song司教、CHANG Shin-ho司教、KOO Yo Bi司教、PARK Hyun-dong修道院長

日本カトリック司教協議会
髙見三明大司教、前田万葉大司教、岡田武夫大司教、菊地功大司教、押川壽夫司教、大塚喜直司教、梅村昌弘司教、松浦悟郎司教、宮原良治司教、郡山健次郎司教、平賀徹夫司教、諏訪榮治郎司教、浜口末男司教、勝谷太治司教、白浜満司教

 

 

 

 

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<クリスチャンへ訴えます!>これは信仰の自由を守る戦いです。現代の治安維持法=「「共謀罪」法案に反対し、廃案を求めるキリスト者有志の声明」にご賛同ご署名を!! 

2017-06-09 01:33:48 | キリスト教 歴史・国家・社会

 

教団・教派を超えて、多くの方が呼びかけ人になってくださいました。私も呼びかけ人の一人です。

内心の自由、思想・良心・信仰の自由、集会・結社・言論の自由を守るために、一人でも多くの方々の賛同署名をお願いします。(キリスト者でない方でも賛同していただけます!)

賛同署名はこちらからできます。...
https://docs.google.com/…/1s3_10qbC4vX9IWNKP9gc1qHhWrI…/edit

 

*********************:

http://kyoubouzaijesus.blogspot.jp/

「共謀罪」法案に反対し、廃案を求めるキリスト者有志の声明

「組織的犯罪処罰法」改正案(いわゆる「共謀罪」法案)に反対し、廃案を求めます。
連絡先:nokyoubouzaiyesjesus@gmail.com

 

声明を発表しました。賛同をお願いします。

6月 06, 2017
「共謀罪」法案に反対し、廃案を求めるキリスト者有志の声明
 
私たちは、今般の「組織的犯罪処罰法」改正案(いわゆる「共謀罪」法案)に反対し、廃案を求めます。

 この法の問題点について次のとおり指摘が相次いでいます。
第一に、政府はこの法案が成立しなければ「テロ対策」を目的とするTOC条約(組織犯罪防止条約)を批准することができないと説明していますが、TOC条約はテロ対策の条約ではないうえ、新たに共謀罪を創設しなくてもTOC条約を批准することは可能であることが国際法の専門家らの指摘により明らかになりました。つまり、政府の説明は誤っているということです。政府が国民の代表者である国会議員に対し誤った説明をしつつ刑事処罰の法律を成立させるということは、民主主義のルールに反しています。

 第二に、政府はこの法案について「組織的犯罪集団」による対象となる犯罪の「計画」「準備行為」がなければ処罰できないのだから問題はないのだ、と説明しますが、何ら犯罪行為が行われていなくても処罰を許すものであることから、処罰範囲がいくらでも広がりかねないということです。
 今の法律のもとでは、実際に犯罪を実行して初めて処罰されるのが原則ですから、「何が犯罪で何が犯罪でないか」がそれなりにはっきりしています。しかし、「共謀罪」が導入されれば、何も「悪いこと」を実行していなくても処罰されてしまいます。
 政府は対象となる犯罪の「計画」と「準備行為」がないと処罰できないから問題ないと説明していますが、言葉に依拠する「計画」自体を犯罪にすると、悪意ある密告や潜入捜査員の報告で「犯罪の共謀」があったとされ、預金の引き出しが「犯罪資金の調達」、散歩が「犯行の下見」とみなされ処罰されるなど、処罰される範囲に客観的歯止めをかけるのが極めて難しいのです。
 そのため、どんな人たちのどんな言動や行動が処罰の対象になるのか明らかではなく、市民は何が処罰されるかどうかわからないので、怖くて自由に話し行動することはできなくなってしまいます。

 第三に、他人に全く危害を与えていない、処罰しなくてもよいことを処罰してしまうことになり、刑法の行為処罰の原則に反するということです。これは長い歴史を持つ刑事法の基本原則を覆すものです。

 第四に、「共謀罪」は犯罪が実行されていなくても、「共謀」という目に見えない人と人とのコミュニケーションそのものを処罰するものであることから、処罰できることが広がることで、捜査機関が共謀罪の「捜査」として、人々がどこにいるのか、電話、電子メール、インターネットへの書き込みなどの日常的なやり取りを監視したり、組織に潜入捜査員を送り込んだり仲間からの密告を奨励するなど、コミュニケーションそのものを監視する捜査手法が蔓延することにつながります。

 第五に、こうした政府による監視・処罰範囲の拡大は、人々が信じていることを表明したり、それに基づいて行動したりすることに恐れを生じさせます。これは、あらゆる思想・良心の自由、信教の自由、集会・結社・言論・出版・表現の自由などの基本的人権が侵害されることを意味しますし、基本的人権の保障に欠かせない市民の政治参加、民主主義を破壊することになります。

 第六に、この法案が、かつての「治安維持法」の再来となるのではないかという危惧を持っています。治安維持法は戦前、国家による思想弾圧、宗教弾圧を実行した「悪法」です。当時共産主義国であったソビエト連邦との国交樹立と男子普通選挙制度が導入された1925年に成立した治安維持法は、共産主義を危険思想とみなし、何らの犯罪行為を行っていなくても共産主義思想のために団体を作ること自体を処罰するために立法されました。「ある思想のために団体を作る」という人々の思想良心・表現・コミュニケーションそのものを処罰するのが治安維持法の本質でした。その後、検挙対象は拡大の一途を辿り、治安維持法が「改正」され死刑が科されるようになるなど、罰則も厳格化されていきました。そこでは治安維持の名目上、「国体」に反する思想の持ち主とされれば、監視、逮捕、拘束が行われ、個人の内面に踏みこむ、苛烈な思想取り締まりが行われたのです。
 
 治安維持法下にあって、キリスト教会も様々な弾圧を経験した歴史を持っています。逮捕、拘束はもちろんのこと、拷問のような取り調べによって獄死した牧師たちもおりました。1942年6月のホーリネス系教会に対する一斉弾圧はその最たるものです。
 
 共謀罪法案は、「一般人」を対象としたものではないと言われますが、治安維持法も成立当時は、一般人は対象にならないと宣伝されていました。私たちキリスト者は、戦前の治安維持法による弾圧を思い起こし、人と人とのコミュニケーションそのものを処罰の対象とする先に述べた共謀罪法案が人々に与える恐怖と、プライバシーやコミュニケーションや行動の自由の侵害が、キリスト者がイエス・キリストを主と信じかつ告白し、キリスト者が互いに祈り、分かち合い、交流し、集まり、教会を形成し、主イエス・キリストの福音を宣べ伝えるということにも例外なく及んでいくことを危惧しています。

 その結果として起こるのは、自由に語り合い、自由に助け合い、勇気をもって自分の意見を述べ、互いの違いを理解し尊重する社会の破壊であり、それによって失われるものの大きさははかりしれません。

 共謀罪法案審議に見られる法務大臣をはじめとする政府の答弁の稚拙さと強引さは、議会の軽視であり、民主主義国家としての危機を感じざるを得ません(法務大臣は参議院での審議において、治安維持法による処罰は適法であったという、おそるべき答弁をいたしました)。さらに、ここ数年の現政権の憲法軽視の姿勢、法の支配や立憲主義への無理解、強権的な政治手法、政治の私物化の動きを見るにつけ、現政権下でこのような法案が扱われることの危うさを深く憂慮します。そして自分の尊厳をかけて声を挙げる人々を、力で抑え込んでいこうとする動きに強い懸念を覚えます。

 私たちは以上の理由によって、「共謀罪」法案に反対し、廃案を求めます。 
 
2017年6月8日 
   共謀罪法案に反対し、廃案を求めるキリスト者有志 
    呼びかけ人:青木有加
          朝岡勝(日本同盟教団徳丸町キリスト教会牧師)
          安海和宣(ビサイドチャーチ東京牧師)
          伊藤朝日太郎
          井樋桂子(日本バプテスト連盟調布南教会信徒・団体職員)
          大澤恵太
          大嶋重徳
          岡山英雄
          奥野泰孝
          片岡謁也
          片岡輝美
          加藤光行(牧師)
          上中栄
          金井創
          金井由嗣
          唐澤健太
          川上直哉
          キスト岡崎さゆ里
          木田恵嗣
          木村庸五
          坂元俊郎
          佐々木真輝
          柴田智悦
          清水晴好
          鷹巣直美
          髙橋和義
          武安宏樹
          徳永大
          野田沢
          袴田康裕
          福田崇(宣教団体スピリチュアルアンバサダー)
          藤原淳賀
          星出卓也
          三浦陽子
          宮崎誉
          南野浩則
          山口陽一
          山崎龍一
          山本陽一郎
          油井義昭
          弓矢健児
          吉川直美
          吉髙叶
 
                    (アイウエオ順・2017/6/8現在)
 

趣旨にご賛同くださる方はウェブ署名をお願いします。
キリスト教を信仰するかどうか、牧師か信徒かなどは問いません。キリスト者ではない方もどなたでもご賛同ください。
声明を国会議員へ届けて廃案要請をします。国会傍聴をして現場で祈ります。
その他、共謀罪法案廃案のために行動してまいります。

 

賛同署名は国会議員など関係諸機関へお届けします。(国会請願ではないので住所等は不要です)

賛同はコチラからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/1s3_10qbC4vX9IWNKP9gc1qHhWrIw-_tZVFAgBZ1xUng/edit

 

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「中国は大リバイバルのただ中」 ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト〔クリスチャンツディ2017.5.2〕…100万人/1949年⇒5800万人/2010年

2017-05-05 15:50:34 | キリスト教 歴史・国家・社会

Christian Today, Japan

http://www.christiantoday.co.jp/articles/23696/20170502/china-spiritual-revival-pulitzer-prize-ian-johnson.htm

「中国は大リバイバルのただ中」 ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト

2017年5月2日18時26分 翻訳者 : 山本正浩

「中国は大リバイバルのただ中」 ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト

(写真:Gary Lerude)

中国は「世界的な霊的大リバイバル」のただ中にある――。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の北京特派員時代に、中国の法輪功に関する報道で米国のジャーナリズムで最も権威のあるピューリッツァー賞を受賞したジャーナリスト、イアン・ジョンソン氏(54)が最近、新刊を出版し、中国のキリスト教会が社会に大きな影響を与えていると述べている。
 

中国の「霊的変化」は世界に影響を及ぼす可能性があり、世界の大国は注目すべきだとジョンソン氏は言う。米キリスト教テレビ局CBNとのインタビュー(英語)では、「民衆は新しい道徳的道しるべを模索しています。社会を編成する、ある種の倫理指標をです」「民衆は社会の再編を促す価値観の源泉として、宗教に目を向けています」と語っている。

ジョンソン氏が、中国の「宗教革命」の原動力として注目するのは、中国政府に登録も公認もされていない「家の教会」だ。米アトランティック誌(英語)には、ジョンソン氏の新刊『The Souls of China: The Return of Religion After Mao(中国の魂:毛沢東後の宗教の復活)』の一部が掲載されており、その中で同氏は「このグループは驚くほどよく組織化されています。公然と集会を行い、多くの場合、何百人もの会衆がいます」と述べている。

「少なくとも6千万人の共産党員がいるといわれる現在、家の教会は、100万人ほどしかいなかったプロテスタント信者の急増に大きく貢献しました」

米調査会社「ピュー研究所」によると、中国のキリスト教人口は1949年には100万人程度とみられていたが、2010年には5800万人まで急増。中国共産党は家の教会の急速な成長に対し依然と強く対抗しているものの、信仰を求める民衆の動きに歯止めが掛けられていない。

「普通に中国を訪れるだけでも、教会やモスク、寺院の数が近年急増しており、その多くが満員であることが分かります」とジョンソン氏。「問題は多々ありますが、宗教を表現する機会が急速に拡大し、中国の信者はその機会を意欲的に用いています。民衆は、伝統的な道徳をとうの昔に捨て去った社会を、根底から支える新しい概念や価値観を探し求めているのです」と言う。

「非常に多くの中国人が社会に対する不信で疲れ切っており、その答えを求めて宗教や信仰に目を向けています。民衆を取り囲んでいる環境は急進的に世俗化しており、そこには答えが見つからないのです」

 

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

 

 

 

 

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② 「北朝鮮のキリスト教徒が『冷凍拷問』で殺されている」脱北者が証言〔高英起 4/22ヤフーニュース 〕

2017-04-24 10:39:38 | キリスト教 歴史・国家・社会

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170422-00070184/より転載

「北朝鮮のキリスト教徒が『冷凍拷問』で殺されている」脱北者が証言

金正恩氏

北朝鮮の憲法68条には、「公民は信仰の自由を持つ」と明記されている。しかし現実には、北朝鮮当局は信仰を持つ人々を残忍な方法で抑圧している。デイリーNKは、2001年の脱北後にキリスト教に入信し、中国を拠点に北朝鮮の地下教会に対する支援活動を行った経験のあるキム・チュンソンさんにインタビューを行った。今回は2回目。

裸で冷凍室に

ー布教活動のため北朝鮮に戻ったことも?

はい。中国にいた頃、韓国、米国、カナダから、北朝鮮の地下教会の支援のために来た宣教師に会いました。地下教会というものがあるなんて、その時まで知りませんでした。それでこの目で見てみたいと思い、北朝鮮に戻ることにしました。普天堡(ポチョンボ、恵山の北東17キロ)の対岸まで行ったのですが、何の準備もしていなかったため、国境警備隊に見つかり追いかけられました。そこで一度退却して、神様に「道を開いてください」とお祈りして、夜を待って北朝鮮に忍び込みました。

ー北朝鮮ではどのような活動を?

20日間ほど滞在して、北朝鮮の地下教会をこの目で見ました。信者とともに聖書を開き、祈りを捧げました。驚いたのは信者の多くが北朝鮮の高級機関で働いている人々だったことです。

ー捕まらずに済んだ?

北朝鮮では捕まりませんでしたが、中国に戻ってから中国の国家安全部に逮捕されました。脱北者がなぜ韓国の宣教師と頻繁に会って布教活動をしているのか、なぜ北朝鮮に出入りしているのかなどを聞かれました。韓国の国家情報院の指図を受けて動いていると疑われたのでしょう。

しかし、北朝鮮にいる信者たちが受けている迫害に比べれば、それぐらいはなんでもありませんでした。

私は、脱北者でクリスチャンになった人に教育を施して北朝鮮に送り返す活動に携わっていたのですが、2014年に事件が起きました。中国朝鮮族で、北朝鮮での布教活動の支援をしていたチャン・ムンソク牧師が中国で北朝鮮の保衛部(秘密警察)に拉致されたのです。

彼は裁判にかけられ、労働強化刑(懲役)15年の判決を受けて、今は黄海北道(ファンヘブクト)沙里院(サリウォン)の収容所に入れられています。彼と接触を持っていた北朝鮮の信者は一網打尽にされて、両江道(リャンガンド)の白岩(ペガム)郡で捕まった3人は2015年に公開処刑されました。保衛部の追手が迫り、脱北して韓国に行った信者もいます。

(参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」

ー信者の家族はどうなるのか?

私の場合、幸い家族が処罰されることはありませんでしたが、住んでいた地域から追放されました。恵山(ヘサン)に住んでいた人は、甲山(カプサン、恵山から南に20キロ)のような電気も来ないような田舎に移されました。

ー逮捕された信者は拷問された?

もちろんです。保衛部は逮捕した信者を眠らせず、5日間ぶっ通しで暴力を振るいます。そうすれば、やっていないことでもやったと答えてしまうのです。5人がかりで丸太で殴られるのですから。目撃した人の話では、冷凍拷問というのがあるそうです。服を全部脱がせて冷凍室に閉じ込めるというものですが、ほとんどの人が低体温症で死んでしまうそうです。鉄格子に手を縛り付けて、足が地面につかないようにして放置するという拷問もあります。ろくに食事も与えずに暴力を振るい続ければ、数日で死んでしまいます。

(参考記事:「北朝鮮で自殺誘導目的の性拷問を受けた」米人権運動家

ー北朝鮮が宗教を弾圧する理由は?

北朝鮮は人々を、金日成主席、金正日総書記の独裁体制とチュチェ思想だけが生きる道であると洗脳しています。しかし、聖書には「真理」という言葉があります。それは「光」のようなものですが、暗闇に閉ざされた北朝鮮にこの光がさせば、金氏一家がいかにして人民を欺いてきたのか明らかになるでしょう。北朝鮮の政権を崩壊させる重要な要素の一つが宗教の力だと思います。キリスト教が北朝鮮に広まれば、政権はどこかのタイミングで崩壊するでしょう。

ー宗教を弾圧する北朝鮮政府と、苦しみの中で信仰を守っている信者にメッセージを

手のひらで天を遮るという朝鮮のことわざがあります。遮ろうにも遮れないという意味ですが、いま北朝鮮国内で起きているあらゆる人権侵害、特に国家保衛省、人民保安省、政治犯収容所、教化所で行われている人道に対する犯罪行為は神様もご覧のことでしょう。私たちは北朝鮮で奇跡が起きるよう祈り続けています。北朝鮮政府の関係者には、弾圧に同調するのか、皆を自由にする真理を選ぶのか、よく考えて選択してほしいと思います。

キムさんの主張には若干教会の宣伝が入っていることは否めないが、信仰によって救われた脱北者の1人といえる。ただし韓国では、プロテスタントのキリスト教保守勢力が性的少数者の尊厳を平気で踏みにじる言動を続けている現実もある。

(参考記事:北朝鮮の「同性愛」事情…その知られざる実態を体験者が告白

国連の人権理事会は、北朝鮮における人権侵害を「組織的かつ広範で深刻な人権侵害」と指摘している。宗教だけでなく、北朝鮮国内の全ての人権侵害に対して批判の目を向けることが重要だ。

 

高英起 デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト

北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)など。近著に『脱北者が明かす北朝鮮』(宝島社)。

 

 

 

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