カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

あんがいインバウンドの未開拓かも

2023-06-04 | culture

 温泉で入れ墨の人はお断り、という但し書きがある。確かに今はめったに入れ墨を入れた人が入っているのを見なくなったが(僕の目が悪いせいもあるのだろうか?)、僕が子供のころには、刺青のおじさんは何度も見たことがあった。あれは銭湯も含まれていたのだろうか? いや、父と一緒に嬉野の温泉に入っているときに、刺青のおじさんの絵を注視していて、このおじさんから声を掛けられたことがある。触らせてもらって、絵が取れないのが不思議な感じだった。今なら当たり前だと分かるが、親切なヤクザ(元ヤクザかもしれないが)もいたものである。その時は父もいたはずなんだが、なんか仲良くなっていたようだった。
 友人を介して知り合いになった人とサウナに行こうということになって服を脱いだら、紋々の入っている奴だったということもある。「あれ、あなたヤクザさんだったんですか?」と聞くと「ええ、まあ、ちょっと抜けられなくて……」と言っていたのが印象に残っている。見た感じはふつうのお兄さんで、まぎらわしいものだな、と思った。もちろん、もう会わなくなってしまった。
 ところで入れ墨お断りは、やはりゆっくり風呂につかろうという別の客への配慮なのだろうけれど、実際に入ってしまうと、店側が入っている客を追い出すということなのだろうか。そういう機会に遭遇したことは無いが、どうなのだろう。基本的には入れ墨が入っている人に対して、一応は注意書きしてあるんで、ご配慮お願いしますってことなのかもしれない。
 あんまりないことだが、外国人で腕に模様のような文字のようなものを入れている人が入っているのも見たことがある。あれはいわばファッションのタトゥーというものだから、いいということなんだろうか。注意書きを読めなかったのでパス出来たということか。でもまあ、そんなもんかな、ということで気になるものでもない。しかし考えてみると、日本人ならダメで外国人ならよいというのは、どうなんだろう。入っていた客が、あとで店側に苦情を言ったりするんだろうか。単に風呂に入って出るだけのことなのでよく分からないことだらけだが、別段風呂の入れ墨お断りの注意は、要らないものなのではなかろうか。
 でもまあ、日本以外に混浴文化というのはあんまりなさそうなので、そもそも外国人が来ている割に温泉では見かけないだけなのではなかろうか。そうだとすると、これは売り込むチャンスなのではなかろうか。
コメント (2)
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